女子柔道部物語ともういっぽん!
ピッコマの無料でガッツリ読んでいた「もういっぽん!」と言う女子柔道部マンガ。そして小林まこと先生の柔道部物語の実質的続編とも言える「女子柔道部物語(以下女子部)」。奇しくもほぼ同時期に2本の女子柔道部のマンガを読むことになった。
現時点でもういっぽんの方は未課金。逆に女子部の方は無料ナシなのでガンガン購入して読んでいる。ちょっとだけ補足すると、、、
女子部は別の原作があり、小林先生は、「脚色」も含めてマンガ化している。「絵だけじゃない」のが大いにポイントで、
どこからどう見ても小林テイスト。
ただ、笑いの密度はそこまで高いわけではなく、ピンポイントのボケがソレって感じ。
前作のキャラやシーンもちょこちょこ顔を出していて、このご時世めっきり少なくなった強気なパロディ
※「YAWARA」を「TATAMI」として登場させたり
もしっかりやってくるあたり、「さすが」としか言いようがない。昔はそんな小林テイストに抵抗があったりもしたけど、
※ホワッツマイケルの頃
今は全然OK。
逆に言えば、今でもあのテイストが合わない人にはオススメしづらいし、合う人にはガッツリハマる。
既刊は15巻で、終わってるかはわからないけど、前作が10巻ほどだったことを考えると、既にそれより長く続いているのは確か。ただ、一話、一戦の密度は前作の方が高密度で、
サクサク読める半面、深みや感動は前作には及ばない印象。
そこは原作があるがゆえの違いなのかも知れないし、今の時代「優良なIPは少しでも長続きさせたい」と言う下心の表れかも知れない。
ちなみに小林先生は、結構前からマンガ描いてるから結構お歳を召されてるかと思いきや、
現在65歳!
まだまだ全然現役バリバリで、驚いたのは「1、2の三四郎」の頃が「23歳」だったこと。高校時代から月刊マガジンでの連載を持っていたってのも凄い話だけど、
※きつくて続かなかったらしいけど
人に歴史有り。
この二作を読み比べてみて痛感するのは、
女子部の柔道描写は、しっかりとコマとコマが繋がってるのに対し、もういっぽんの方は、どこか「理解出来なくてもしょうがない流れ」に支配されている。
僕は高校の一年一学期だけ柔道部だった経験があるのだけど、
※ほぼ関係無いレベルだけど
止め絵で、あの激しくも複雑な動きを再現し、理解させるというのは、しっかりとした画力、地力があってのことだとシミジミ思った。
話自体は、どちらもかなり明るく、柔道部が「そこまでブラックではない世界」というのを感じた。
※相撲の「かわいがり」みたいなことがありそうなのに
キャラはほぼほぼみんなポジティブ前向きで、読んでいてどんよりした気持ちには全然ならない。ただ、もういっぽんがどちらかというとそれを「薄く」感じるのに対し、女子部の方は「明るく」感じる違いがある。
女子部は根底にギャグマンガのセンスのある先生の力が生きていて、もういっぽんにはその手札がない。決して画力がないわけじゃないけど、安心感や安定感、読んでいて「居心地の良さ」を感じるのは、やはり女子部の方かなと思う。
どちらも10冊分ほど読んでいるけど、
現時点でのクリス評価は、
女子柔道部物語 ★★★☆
もういっぽん! ★★☆
って感じ。
もういっぽんを課金分まで踏み込むのはやや躊躇いがあるレベルだけど、女子部は、
既に最初から読み返してもいいかな、というくらいの好印象がある。
無料で読めるマンガが大量にある昨今。課金しなきゃ読めないことが大きな枷であることは間違いないけど、
お金を払うに値し、無料のものより明確に優良であるのなら、それに対価を払って摂取するのは、当然でもあり、有意義だと思った。
てか今更だけど、昔店頭で見た時に中途半端に買い始めなくてよかった>女子部。もしあの時買ってたら、今「3巻から」とかで買い始めて、イマイチしっくり来なくなるところだったわ。
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