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2024年2月11日 (日)

クラウディマウンテン

僕が映画のジャンルで「弱い」、つまり、そのジャンルを確認すると凄く見たくなってしまうのが、

 ディザスタームービー

本音を言えば「クリーチャーホラー」にも弱いのだけど、そっちはまずカテゴライズされてない。エイリアンだろうとジェイソンだろうと、ホラーで一括りにされてしまう。口惜しい。あ、ジェイソンはスプラッタか。

そんなディザスターの中でも、CGのクオリティが低い、20年くらい前の「C級」映画にはほぼ食指は動かない。一言で言えば興ざめ。二言で言えば、

 ローコストでディザスター映画を撮ろうなんて才能のある監督なら、とっくの昔にビッグになっている。

つまり、、、

本作は「お金が掛かっていそうなニオイのするディザスター」。

濃度の強めな中国製で、よくあるハリウッドとの共作ではない。つまり、言ってしまえば日本のディザスター映画、日本沈没や252や海猿の中国版をイメージすると、

 概ね間違いない。

今の中国は、ちょっと前のお金があった頃の日本にとても似ている。まぁキャストのルックス、特に女性キャストに関しては、

 結構キツい

時もあるけど、そこはそれ。

10年以上掛けて作っているトンネルの近くの岩盤に異常が発生し、このままでは橋やトンネルが崩れてしまう。ヘタしたら下流の町も土石流の餌食になってしまう!

 どうしよう!?

と言う映画。

逃げ惑う人達は、ゴジラに似た既視感を覚え、イケメン主人公とその親父のキャラも結構立っている。

親父に会ったヒロインが、「○○(主人公)の恋人です」と自己紹介したのは、些か日本人として違和感があったけど。
※「お付き合いさせて貰っています」か、百歩譲って「彼女です」が、日本語としては妥当では?

極端なブサイクではないけど、日本の映画では100%ヒロインにならないルックス。誰に近いかな~、、橋本愛のベクトルで、かわいさや綺麗さを20%くらいまで下げた感じ。

場面のメリハリも相当しっかりしていて、CGはそこまで多くなく、

 最初の地震発生から見始めた割には楽しめた。

・・・え?クリス最初から見てないの?

ごめんなさい見ていません。だって、

 絶対つまんないし、見なくても話わかるだろうし。

キャラの掘り下げとかイランし。実際見終わった時に、「最初から見れば良かった」とも思わなかったし、「なんで?」って疑問もわかなかったし。そう言う意味で言えば、最初から全部見てもわかんない映画はわかんないし、

 ディザスターにフリとかほぼほぼ要らないな、と。

そう言う意味では、デイアフタートゥモローと2012はホント素晴らしい。序盤からガンガン「見せてくれる」から。お金が無い映画は、そう言うとこ甘いというか、ケチるんだよな。

クリス評価は★★☆。

結構高いけど、合格ラインには届かず。とりあえずディザスタームービーが好きな人なら、そこまで見て後悔することはないと思う。ただ、

 中国映画が嫌いな人には全く勧められない。

そのくらいは中国濃度が濃く、出来も手放しで良いとは言えない。去年9月に見た「ジュラシック・アース」の方が全然楽しかったと思う。

ここまで読んで興味が沸いたなら見てみよう!

以下ネタバレを含む感想箇条書き。

・主人公かっこいい

・住民の命よりトンネルが優先みたいな空気、どうかしてる

・シミュレーション上のCGが今風

・実際の世界のCGのクオリティは悪くない

・親父の死に様、かっこええ!
※でも実際は大雨だし、スローモーションじゃないし、壁に掴まった直後だから、一切顔とか敬礼とか見てないと思った

・バスがなぜか一気に全部埋もれてた不思議

・バッテリーを気にせず洞窟の中で灯りを点けっぱなしにする神経を疑う。せめて、「時間を区切って消す」なり、点けるライトを減らすなり、何らかあっていいだろ。極限状態だぞ?

・雨の中岸壁をクライミングするよりは、もう少しリスクの低い方法があったのでは?と思った。

・5時間シミュレーションして見つからなかったのかその方法!という最終選択肢

・途中の歌はついて行けず。ちょっとMOTHERっぽい

・・・

日本人でも、山崎貴監督以外はコレ系の映画が撮れる人は居ないかも知れない。昔は深作欣二監督がそこに居た気もするけど。あと金子修介監督は、なんか残念な感じになっちゃったし。

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