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2024年3月31日 (日)

高校先生クイズ選手権

ただのテレビ番組の話。

 でも相当面白かった!

いわゆる高校生クイズの先生版。全国で予選を勝ち抜いた4人一組が本戦に5チーム+芸能人の教員免許を持ってる、あばれる君、アキラ100%、カミナリ石田、清水ミチコが参戦。司会は今田耕司。

正直これはかなりがんばったと思う。

まず、先生であるから凄く難しい問題も答えられるかと言えば、存外そんなことはない。滝高校だろうとラサール高校だろうと、各々の得意分野は主に受験に特化されていて、世間一般で言う「クイズの知識」に長けているわけじゃない。

 かなり発想力を問われる、なぞなぞに近い設問もあれば、芸能関連の問題もある。

同時に、きちんと英数国理社をカバーした問題もあり、多方面の知識が問われる問題構成になっていた。

そもそも、クイズ番組であるからして短時間に大量の問題をいかに多く答えられるかが問われるわけじゃない。目の前に出された問題、それが自分の不得手な分野であっても、より速く理解し、答える力が問われる。

なので、基本これが強い人というのは、

 クイズが凄く強い人

ということになる。伊沢タクシと高校生クイズ2連覇したような先生や、クイズがとにかく強いと有名なクイズ部の顧問だったり。

てか、チーム戦の体を整えつつも、実際はほとんど個人戦。数合わせで来てるメンツと言う気もしないでもない。

 そんなことはどうでもいいのだけど。

ともかく、問題の質が総じて良かったと思う。数学であっても「計算力」や「定理」「定石」が詳しいことより、テレビを見てる視聴者にもわかるような、「手が届きそうな」問題構成。逆に言えば、それを研究してきてる人が強く、ただ有名大学進学率の高い高校の先生が強いわけじゃない。

スゲェ!と思ったのは、「3.14から始まる、、、」で、早押し「ファインマン・ポイント」は圧巻。円周率の中で「9」が6つ並ぶところを何と言うか、と言う問題。答えた先生は早押しだったけど、たぶん他の誰ひとり知らない感じだった。

あと、一光年の○○分の1の長さを理由に定められたものが「メートル」とか、嗚呼問題を覚えてないのがもどかしい!
※以下ウィキペより

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物理現象による長さの定義に改められた(1650763.73λKr。「ラムダクリプトン」と読み、クリプトン86元素が一定条件下で発する橙色の光の真空中波長のこと。更に1983年には“299 792 458分の1光秒(約3億分の1光秒)の到達距離

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 見ていて唸る問題も多かった。

中で唯一、出演者より早く僕が答えられたのは、四文字熟語を4文字同時に一画ずつ書き加えて行き、何の熟語になるかという問題。答えの勧善懲悪が、誰より早くわかってニンマリ。

 たぶん日本中にそう言う人がいっぱい居たと思う。

その類の問題だったから。

前半で下位3チームが脱落する流れの中、芸能人チームがまさかの決勝進出。これは、

 絶対的にヤラセじゃない感じ

がして凄く痛快だった。「空気読みませんからね」は本心だったと思う。さらにこの芸能人チームが決勝一問目も正解し、場は大いに盛り上がった。あばれる君がリーダーという感じだったけど、ちゃんと他のメンバーも仕事をした感じも良かった。

決勝の構成も凄く良かった。

早押し問題で、主要5教科全てで正解を出したチームが優勝。次の問題は正解したチームが選べる。つまり、Aチームが英数国理を正解していて、あとは社会を正解しさえすれば優勝という局面であっても、他のチーム、例えばBチームが社会を正解していた場合、Bチームは絶対社会は選ばない。つまり、Aチームは他の4教科で正解し、さらに次に社会を選択して連続正解しなければ優勝出来ないという、

 なかなか考え抜かれた構造。

先生チームは、社会科で集めたチームもあれば、各教科分散したチームもあったけど、最終的にはエースアタッカーの実力で雌雄を決した感じ。

 まぁそれはしょうがないとも思うけど。

途中応援に来ていた生徒がカメラで抜かれる際、何度も同じ女の子(まぁまぁかわいい)が抜かれまくってたのは、「高校生クイズっぽいな」と思った。

てか、これは生徒だけじゃなく、その高校へ入学させたいと思う親御さんにも影響があるかもとちょっとだけ思った。例えばその問題が、テレビを見ていた親御さんはわかったけど先生がパス!ってことになると、どうしても印象は下向きになる。てか、大谷翔平の母校とか、「僕は知らないけど」、知ってる人はスゲェ知ってることだろうし。

・・・

何気ないクイズ番組でも、そのクイズに掛ける情熱は本物だったし、問われた内容も硬軟取り混ぜて見応えがあった。2時間枠で、かなりの尺を各高校の紹介や、賞金300万円の使い道に取られていたから、実質クイズをやっていたのは1時間ほどだったと思う。それでも、もし数字が取れたら次回を考えられるようなレベルでの構成になっていたと思うし、事実見た僕も、「また次あるなら見たいな」と思うほどには良かった。

テラサやティーバーで見られるかはわからないけど、クリス評価は★★★って感じだったな~。

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