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2024年6月19日 (水)

本屋に行かなくなった10の理由

もちろん担保もなく適当に考えるので、

 10じゃないかも知れない

が、それは大きな問題じゃないだろう。

「あれ?9しかなくない?」とか、「ん?これが10個目なの?」とかは、読者諸氏の胸の中に留めておけば良い。

 ああ居もしない読者を想定して話す切なさは、一旦横に置いといて、だが。

みんなはどう?最近も本屋行ってる?僕前回本屋行ったのなんて、

 3年くらい前のオラザク選手権(ビグザムがチャンピオンになった号)が最後かも知れない。

本を買う事そのものも減ってるけど、とにかく本屋に行かなくなった。ちなみに、僕が子供の頃と言えば、自宅から半径8kmくらいの本屋は全て把握してた気がする。なぜ把握してたのか。

 どの本屋でも必ず欲しい本があるとは限らないからだ。

例えば「伝説のオウガバトルの攻略本」は、隣町にある世嗣堂という本屋まで買いに行ったし、たしかポケモンの攻略本も、おいそれとは買えなかった気がする。さらに言えば、ある本屋では立ち読みが出来るけど、別の本屋ではビニールに入ってるとか、ここにはホビージャパンとかの模型雑誌が充実してるとか。アニソンの本なんて、豊橋の西武百貨店にしか置いてなかったりしたし。

そんなことを思いつつ、適当に書き出していく。

●マンガをスマホで読むようになった

毎月新刊予定のカレンダーが貼られる日に行って、「今月はコレとコレとコレと、、」とメモを、勝手知ったる店長に渡してたひとり暮らしの頃。今はもう「実際の本が存在しない」マンガすらも増えているのではなかろうか。

●マンガを整理するのが億劫になった

実家住まいの頃は、大量にあるマンガを綺麗に本棚に並べて悦に入ることがあった。がしかし、ひとり暮らしを始めて、本はまとめて順不同にダンボールに入れるようになり、結婚後もそのダンボールから出すことも無し。結果、頻繁に読み返すもの以外は買わなくなった。

●そもそも本がジャマになった

古本をまとめていろいろ買ったりしてたのもついこないだの話。でももうあれも管理が面倒で、ぶっちゃけダンボールのまま。いきなり明日無くなっていてもたぶん気付かないのだろうけど、

 数年後とかに妙に読みたくなって家捜しすることもある

なので捨てることは出来ない。でも、買わなければ増えもしない。

●自由になるお金が減った

結婚してお小遣いが大幅ベースダウン。さらに数年後には月3万円に。本を買うお金がもったいなくなった。てか買ってもほとんど読まなかったり、マンガでも一度しか読まなかったりするし。

●ネットで情報を得るようになった

ファミ通や週アスなどの情報系雑誌。特にゲーム関連は欲しいゲームそのものが減り、
※いざ遊んでみれば面白いのかも知れないけども
さらに一本のゲームであっても「更新」される頻度が上がったことで、「固定資産」としての雑誌の持つ意味が薄れた気がする。

●攻略本も買わなくなった

ゲームを買わないのだから当然攻略本も買わない。てか攻略本の情報よりネットの情報の方が、検索性が高い「場合もある」。というか、

 実際の本から得られる快感が減った

●老眼が進んだ

スマホの方が文字が小さいと思うかも知れないが、スマホは「目の近くに持って行くことが容易」。しかしホビージャパンとかクソ重たくて、とてもじゃないがそんな見方、読み方は出来ないのだ。

●本が重くなった

これも前述のホビージャパンの話。でも、こないだ買ったプレバト公式水彩画本にも思った。持って読むのが億劫なのだ。

●エロ本の需要がゼロに

完全にネットや配信でカバー出来るようになった。最後に買ったエロ本はいつの頃だろ。ひとり暮らしの頃かな。

●別の趣味が増えた

小学生の頃はマンガとテレビとプラモ。中学高校でゲーム。その後ポケモンカードとか。子供が小さい頃は、一緒に遊ぶ時間もあったし、ちょっと前まではスマホでエクスヴィアスにドップリ。この数年はインスタやデジラマにガッツリ。どちらも本屋とは無縁だ。

 何とピッタリ10個!

てか考えれば他にも理由は出て来そうだけど、結論的に言えば、

 本から得られる多くの情報は、スマホからも得られる

そして、

 スマホの方が安上がりで、スマホの方が圧倒的に利便性が高い

もうスマホは若者のガジェットではない。80歳のおばあちゃんですら普通に活用している「生活必需品」であり、「もはや臓器」と呼んで差し支えないほど、「生きること」とリンクしている。

たぶん「本から得られる情報」そのものの価値が、そこまで下がったわけじゃないとは思う。僕はプラモやデジタル加工に流れたけど、テレビの情報番組や、食べログ、amazonが全く勢いが衰えないように、「作り手のニーズ」は減ってない。減ってるのは、

 「本屋」「実在する本」の存在理由と存在価値だ。

おもちゃ屋とかお菓子屋とか、肉屋、魚屋、タバコ屋、辛うじて僕の職種である衣料品店は虫の息ながら生き残ってるけど、それもいつまで続くかはわからない。あんな大きなトイザらスだって無くなっていく時代。ビデオレンタルも随分減ったし、古本屋もこれからきっと減っていくと思う。

 ネットでやりとり出来るものは全てネットでやりとりするようになるのかも。

もっと言うと、伊集院が言ってた、「オーロラや手品は、実際に見ないと価値がわからないから、そう言うものの価値がどんどん上がっていく」というのも、実は僕は懐疑的だ。なぜなら、

 手に入らないものは要らないもの、という価値観や考え方を、僕はガンプラで学んでしまったから。

全員がそうなるとは言わないけど、「他の楽しい事がたくさんある」なら、ひとつのことに固執する意味は薄くなっていく。オーロラは見れなくても映画は見れるし、手品は見れなくてもインスタで動画は見れる。凄みや説得力は天と地ほど違っても、労力やコストに見合う「落としどころ」を見つけて行けばいいだけの話。

正直言うと、amazonもそこまで盤石じゃないんじゃないの?と思ったりもする。少なくとも「リアルな本」を扱う部門に関してだけは、だけどさ。

マクドナルドがハンバーガーじゃなくポテトで稼ぐように、スターバックスがコーヒーではなく、キャラメルフラペチーノで稼ぐように、amazonも本ではなく、映像コンテンツや、本以外の通販ショップとして生き残っていくのかも知れない、、、というか、そうして生き残っていくんだろうな。

・・・ちょっとだけ追記

そう言えば実家から交差点を挟んだはす向かいにも本屋があった。子供の頃はスゲェ頻繁にそこで本を買って貰ってた。小さい本屋だったけど、棚に並んだアニメージュとか、テレビランドやてれびくんとか。めちゃ懐かしい。久々思い出したわ。

閉店したのはかれこれ40年くらい前か。今は開業医になってる。

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