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2024年9月 9日 (月)

MOTHER2

ドラクエVが終わって、せっかくスーファミ出したし、と今度はマザー2をプレイ中。これをプレイしてしみじみと感じたのは、

 ドラクエはやっぱ別格だったんだなぁ

ということ。マザー2は1994年。ドラクエVは1992年に発売されている。つまりマザーの方が後発なのにも関わらず、

 かなり遊びづらい面も多い。

・障害物を自動で少し避けたりしないのに、マップは「引っかかるポイント」がとても多く、かつ斜め俯瞰視点もあってムチャクチャ移動しづらい

鮮度や個性を重視する意味でも、この視点には意味があったとは思う。でも、改めて歴史を振り返ったとき、この視点のRPGはたぶんこれくらいしかないのでは?とすら思うレベルで、つまりは欠陥仕様。シューティングならザクソンやビューポイントがあるけど、それも数えるほどだし。

・空振りがスゲェ多くてイライラする

何を考えてチューニングしたのか、理解に苦しむほど空振りが多い。想像するに、レベル差があっても緊張感を出したかった、と言う事なのかも知れないけど、敵より遙かに高いレベルであろうところまで育てて、当然武器防具もその時点でベストなものにも関わらず、雑魚戦で瀕死に追いやられたりする。

 攻撃が全く当たらないので。

ビックリするくらいの命中率の低さ。そもそも命中率というパラメータはないのだけど、それにしても低すぎる。スリングショットとバットなら、バットの方が命中率は「多少高い気もする」けど、特にスリングショット装備時の空振りは、

 素人が作ったのか?と疑問に思わずには居られないほどの空振り。具体的には「3回に1回くらいしか当たらない」時も散見されるほどだ。

・敵の攻撃パターンが嫌らしい

これは必ずしもマイナスではないのかも知れないが、こちらのMPをガンガン吸い取ってきたり、
※まだ序盤だと思うけど
仲間をどんどん呼んだり、行動不能やら何やらがスゲェ多い。あまつさえ、こちらの能力である「いのり」によってさらに状況が悪化することすらあるくらいで、

 「歯ごたえがある」というより「腹が立つ」という感じ

・持ちきれないアイテムの処理がクソ面倒

HPを6しか回復しないクッキーを、100%落とす敵。こちらの持ち物には、装備品や、シナリオを進めるのに不可欠な「だいじなもの」もそのまま枠に含まれ、さらに使い道がわからない、でも不用意に処分するのは躊躇われるアイテムやら何やらで、

 回復アイテムに使えるスペースは2枠くらいしか残ってないにもかかわらず!

戦闘のたびにアイテムを捨てるを繰り返す。こんなのは、スーファミどころかファミコン時代ですらなかったと思う。自動で倉庫へ転送しろとまでは言わないけど、

 せめてドロップ率をもう少し考えてくれても良かったのでは?とはスゲェ思った。

ただ、原始人みたいな敵が落とすランチは、「一回倒すのにかなり削られる強敵」なので、あれはあれでバランスが取れてたとは思うけど。てかそこだけだけど。

・アイテムの効果がわかりにくい

とりあえず、持っているアイテムに関しては「せつめい」で見ることは可能。ただ、売ってるものの説明は見ることが出来ないし、超能力(魔法)の効果もイマイチわかりづらい。ヒーリングが何の超能力なのか、

 20時間以上プレイしてやっとわかったわ。

・結構簡単に死ぬ。そしてその復活が結構大変

移動がしづらいことも相まって、仲間が死んだ時の蘇生が結構大変。お金が掛かることはまだしも、、、

 基本的に敵を倒してもその場ではお金は貰えない。キャッシュディスペンサーに父親が振り込んでくれるので、それを下ろして使うことになる。

つまり、死ぬと所持金が半分になるので、あまり大金は持ち歩かない。
※預けるのは1円単位で預けられるので、結果ほとんど預けてしまう
それで死ぬと、

 デパートのキャッシュディスペンサーまで移動し、お金をおろし、病院に行って蘇生する

と言う手順になる。これで強烈にストレスなのが、

 キノコ状態のとき

キノコ状態になると、方向キーが一定時間ごとにランダムで「回転する」。つまり、通常上だった操作が下になれば、それに応じて他の方向も変わる。それも結構頻繁に変化するので、
※出先から病院までで10回くらい変わる感じ

 死ぬほど煩わしい。

確かにこの状態で治療すると、「キノコを50円で買い取ってくれる」ものの、手間とのバランスを考えたら、全く割に合わない。当時の自分、よくこれで平気だったな、と感心するほど煩わしい。

 糸井重里はバカなんだな、と思った。

一方で、、、

 スクリプト関連のクオリティはさすがに高い。

堀井雄二師匠とはまた違った「暖かみ」というか「クセ」が強く、人と話すのが結構楽しい。

もちろん時代もあるので、同じ事ばかり言う人も居るし、必ずしも楽しいばっかりではないとも言えるけど、それを差し引いても、

 唯一無二の世界を感じる。

正直言うとマザーやマザー2、3を、近年遊ぼうと思うことは少なくなかった。でも、実際に遊び始めると、思ってる以上にストレスの方が大きく、素直には楽しめなかった。

今回も永田さんのコラムを読んで「どうしても遊んでみたくなった」ので、重い腰を上げたけど、

 ポーキーの存在が怖くて仕方がない。

3ではさらにヤツの悪辣さ加減が度を超していたので、序盤で諦めてしまったのだ。
※つまり、僕は1、2はクリアしてるけど、3のクリア経験はない

てか、2に関しても、終盤のドラスティックな展開がある種トラウマにすらなっていて、
 あんな思いは二度としたくない

と言う気持ちすらあった。だから今回も正直そこまで遊べるとは思ってなかったりもするのだけど、

 もう少しこの世界に浸っていてもいいかな、

と言う自分も、居たり居なかったりはするのだ。

音楽はちゃんとイイ感じだけどさ。

てか、ザックリ5段階で評価すると、

・プレイアビリティ(遊びやすさ) 1
・グラフィック 4
・サウンド※BGMと効果音 5
・バランス 2
・シナリオ※スクリプトとストーリー 4

こんな感じで、現時点でのクリス評価は★☆くらい。

ゲームで一番大事なことは何かって話になるとするなら、

 モチベーター

だと僕は思う。つまり「やる気にさせる仕掛けや調整」。その点で本作の、少なくともパーティが3人になるまでのモチベーターは、「弱い」と言わざるを得ない。話題作であり、前作も感動した身としては、2の発売は歓迎していたし、その当時の熱量で「押し切っていた」感はあるけど、正直今遊んで楽しいゲームとは言いにくいかなぁって感じだったよ。

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