終わらない週末
※ネタバレ有り。でも,全くオススメしないので読んでいいと思う
ジュリア・ロバーツとマハージャラ・アリ。マハージャラ・アリは、グリーンブックの黒人ピアニスト役だった人で、
どうみても善玉。そしてかなりイイ感じ。
ジュリア・ロバーツは、ヒステリックな母親を100%演じきってる。他にはジュリア・ロバーツの旦那がイーサン・ホーク、ちょっと離れた知り合いにケヴィン・ベーコンとか。
無駄に豪華キャスト。
あらすじとしては、、
家族4人で週末に別荘を借りた。しかし、停電になったりスマホが使えなくなったり、その別荘の家主が「今晩だけでいいから泊めてくれ」と、娘と二人で転がり込んでくる。
テレビもラジオも使えず、隣の家に居るはずの住人も居ない。そしてこれは、どうやらサイバー攻撃が原因だとわかる。
・・・
どこぞの雑誌だかサイトだかで評価されていたみたいだったし、キャストも豪華だったので結構期待が膨らんでしまったのだけど、
実際は全然大した映画じゃなかった。
要は、「目に見えない恐怖」というヤツで、飛行機が墜落したり、自動運転の車(ちなみに全て同一車種のテスラ)が大量に一箇所に集まってたり、
それっぽいシーンはある。
なぜか大量の鹿が集まってきたり、長男の歯が抜けたり。
※基本はサイバー攻撃なので、放射能汚染とかは考えにくいのに
どこにどんなトリガーがあったのか、見ながらタルくなってちょいちょい飛ばしたので、ぶっちゃけ正確にはわからない。
とにかくテンポが悪くて、まともに「見るだけ損」という感じになった。
13歳という設定の娘は、見た目10歳ほど。世が世ならダコタ・ファニングがスッポリ収まりそうな役柄だけど、この子はこの子なりにちゃんと演じてた。マイナスはない。
イーサン・ホークも、相変わらず少し情けない顔が安定。てかこの人はいったい何歳なんだ?
・・・
見始めた時は、それがサイバー攻撃なのか、エイリアンなのか、ウイルスなのか、
原因が全くわからない感じ。
似たようなシチュエーションの映画が多かったこともあって、さらに、
メインとなるキャスト以外ほとんど人が出てこないことも大いに追い風になって、
結構煙に巻かれる感じ。
監督もそれを承知でやってるっぽく、
説得力より雰囲気を重視してる気配濃厚
大体、アメリカへのサイバーテロ攻撃なのにアラビア語で「アメリカに死を」とか書かれた紙を飛行機からバラ撒かれても、
みんな読めないだろ
って感じだし、途中で出て来たおばさんがなんであそこまで切羽詰まってたのかもわからない。
サイバー攻撃で人間は蒸発しないと思うのだけど?
飛行機が落ちる場所が全部海岸線なのも全くわからない。冒頭で砂浜にタンカーが来るのも。
結局見ている人を不安にさせようとするあまり、ミスリードを大量投入しすぎて、
不安というか、歪(いびつ)?みたいな
ただ間違いなく思ったのは、
サイバーテロだけでこうはならない
ということ。鹿が大量に出て来たりしないし、ほとんどの人が居なくなったりしないし、テスラが数十台玉突き事故になったりしないし、飛行機が数機同じ場所に墜落しないし、墜落した飛行機=全員即死でもないだろうし、アラビア語でビラを撒かないだろうし、ネットはともかくラジオも全く効かなくなったりしないだろうし、
ほぼ全てに違和感がある。
飛ばしながら見たけど、ぶっちゃけ見なくてよかったわ。無駄にキャストが良くて騙された感じ。クリス評価は☆。
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