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2024年11月 3日 (日)

漁港の肉子ちゃん

結構前だけど、伊集院がラジオで絶賛していた劇場版アニメ。企画プロデュース明石家さんまで、アニメーションスタジオはスタジオ4℃。この名前は聞いたことはあったけど、実際に何を作ったところかは知らず。

で、調べたら、

 知ってる作品はあっても、見たことある作品は無し。

ただ、出自は、ジブリ×マッドハウスで、なるほどキャラに既視感があったのはその為か、と。

一方監督の渡辺歩は、サマータイムレンダ、宇宙兄弟(テレビ版)、恋は雨上がりのようになど、僕のツボに刺さる作品をいくつも撮っていて、

 スペック的には決して悪くない。

前情報としては、さんまさんプロデュースと、

 どこかに大竹しのぶが絡んでいたこと。

でも実際見終わるまで、

 肉子ちゃんの声優だとは思わなかったわ。

あらすじを書く前に、お伝えしておくこととして、

 半分寝てた。

始まって少し見て、気付いたら寝てた。一言で言えば物語は淡々と進み、メインの肉子ちゃんとその娘が、漁港にある焼き肉屋の世話になって生活してる話。

肉子ちゃんの年齢はたぶん45歳くらい?娘は中学生で、14歳くらいに見えたけど、実際はわからない。

肉子ちゃんは、何度も何度も男に騙されて、何度も何度も引っ越しして日本中を転々としてきた。

細かな部分は大いにネタバレになるのでここでは触れないけど、

 なるほど。

と言うのが正直な感想。

僕はぶっちゃけブサイクが嫌いだ。特にリアルな実写のブサイクも好きじゃないし、ゲームに出てくるキャラが、無駄にリアルな龍が如くのようなブサイクも嫌い。特にアニメやゲーム、マンガでは、

 ブサイクにする必要性は薄いはずだと思うから、

余計に嫌悪感を抱く。実写映画で「柄本時生」が出てきても、役柄やキャラクターで受け入れられるけど、アニメだと抵抗があったりする。何でと言われても答えに窮するけど。

 肉子ちゃんは相当なブサイクなのだ。

だからこそ、娘のキクリンのかわいさが際立つとも言える。

キクリンは、誤解を恐れずに言えばトトロに出てくるサツキだ。年齢的には少し上だと思うけど、しっかりしてる感じや、ボーイッシュなヘアスタイルなど、共通点は結構多い。胸も膨らんではいない。

 彼女のヒロイン性に引っ張られて、がんばって見てた、、、でも寝ちゃった

原作は別にあり、監督やさんまが脚本を書いているわけではたぶんない。特に触れてなかったから、ノンフィクションでもないだろうし、ファンタジックな演出が多少あるものの、それを中心に据えているわけでもない。
※猫がしゃべってるように見えたりする程度

決して不幸自慢でお涙頂戴のストーリーということもないし、僕の嫌いな「嫌なヤツ」も出てこない。さっき書いた通り、「生活している話」で、

 普通の話だ。

もっと言えば、結構ありそうな、そこまで突飛な話でもなく、ドラマティックでもなければ、カタルシスがあるわけでもない。

 その上半分くらい寝てたのだけど、
※全部で1時間半ちょいなのに

 クリス評価は★★★と、予想外に高かったりする。

あんま関係ないけど、この直前に「地面師たち」を一気に視聴した直後に見始めていて、

 そっちの感想を書く前に、こっちの感想を書いているのだ。

てか、世間的には、まず間違いなく地面師たちの評価の方が高いだろう。ネットやテレビでも、「あれが面白い」と目耳にしていたし、O澤氏にもオススメされた。

が、

 僕は漁港の肉子ちゃんの方が評価は高い。

半分寝てしまうようなアニメのどこが評価が高いのか。

 肉子ちゃんは寝てしまったけど、地面師たちは「結構飛ばした」。

イライラするシーンが多く、見ていて痛くてツライと思う場面がいっぱいあったし、音楽に関しては、

 間違いなく肉子ちゃんの方が良かった。

特に、中盤のフォークソングライクな挿入歌も味があって良かったし、

 エンディングなんて、「おおっ?」と思って、スマホカメラを片手に誰のなんて曲なのかチェックしようと身構えていたほどなのだ。
※Greeeenの「たけてん」という歌だった。さすがはGreeeenだと思ったわ

・・・

正直オススメ出来るかと言われたら、

 全くオススメは出来ない。

でも、見終わったあとの「読後感」みたいなものは、かなり良かったのも事実。てか、ネタバレを書いてしまうので少し改行する。



てか肉子ちゃんのルックスをあそこまで悪くしなきゃならないような話なんだよな~。わかっちゃいるけども。



以下ネタバレ二つ。

焼き肉屋の主人「さっさん」のキャラが良すぎる。何つか、

 スゲェ癒された。

ある意味「釜ジイ」みたいな役回りなのだろうけど。

そして、

 二宮の模型が良すぎる!

これはガチで震えたし、泣けた。本作の評価ポイントのひとつ。模型がお披露目される時、おもむろに見てる僕は想像する。

 船の模型なのかな?

 まさかガンプラ?

そんなことを考えていた僕の貧困なイメージを、大きく完全に覆した。

 やられたわ!

・キクリンのかわいさで1点
・さっさんの魅力で1点
・エンディングで2点
・模型で3点
・肉子ちゃんのブサイクさで-1点

そんな感じで6点の作品だったよ。あくまで僕にとっては、だけどさ。

ちょい追記。

今調べたら、主人公キクリンの声優cocomiは、

 まさかの木村拓哉×工藤静香の娘だった!

ちょっと素人臭さはあるものの、決して悪くないと思ってたから、かなりびっくりしたわ。

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