メタモルフォーゼの縁側
何となく映画が見たくなり、ネトフリ物色中に目に止まった、
芦田愛菜と宮本信子
BLを通じて知り合った二人の話、、、とまことに、
男子には不向きな題材だったのだけど、、、
結構良かった。
公開が2022年6月と言う事は、撮影は2021年の夏から秋くらい?今から3年前ということは、
今20歳の愛菜ちゃんが17歳の頃
まさに「高校生が高校生の役を演じる」タイミングだったのだけど、
これが、まことに、、、
高校生の芦田愛菜!って感じで、やっぱスゲェなぁと。
めちゃ小さい頃の彼女は、確かにとんでもないオーラを放っていたし、誰に何と言われようと「かわいいの代名詞」と言っていいほどかわいかった。
今は「博士ちゃん」で割と見ることが出来るけど、結構大人になっていて、それでいて「芦田愛菜のイノセントなオーラ」は変わってない。てかこの子は、
ちゃんと役者なんだなぁと改めて思った。
宮本信子と言えば、僕の中の記憶はひとつしかない。パートさんと後学のために見に行った「スーパーの女」、つまり、故伊丹十三の奥さんであり、主演女優。演技が上手い下手という尺度では見ていなかったが、「ちゃんとしてる」感じが凄くした。
その二人がBL?
劇中では、結構な頻度でそのマンガ
※架空のマンガなのか実在するものなのかはわからないが、しっかり表紙や装丁まで整えた「実物」が登場する
のシーンが出て来て、
当然のように男同士の絡みもある。
ただ、いわゆるエロいシーンはなく、せいぜいキスまで。なので、
それを期待して見ると裏切られるかも知れない。
まぁ男性でもギリ見られるレベルとも言えるけど。
あらすじとしては割とシンプルで、
本屋でバイトする高校二年生の女の子、そこにたまたま表紙のかわいらしさで、旦那さんに先立たれたおばあさんが、BL本を手に取る。続刊を探したりする流れから、二人は仲の良い「年の離れた友達」になり、ゆくゆくは、同人誌を出す話にまで発展するのだけど、、、
みたいな。
フィクションらしい「ファンタジックな側面※ご都合主義とも言う」もありつつ、幼なじみの男友達が、美人で長身の彼女に振られるサイドストーリーもありで、
一本の映画として、そこそこ整っている。
もっとも、マイナスの溜めが大嫌いな僕としては、あまりにも彼女(愛菜ちゃん)が、稚拙なスキルのまま同人誌を作り、販売する決断をする展開は、
痛くて数カ所飛ばしてしまった。
実際はちゃんと「痛さ」も含めて、綺麗な着地をしていたのだけど。
クリス評価は★★☆。合格ラインには届かなかったものの、前述の一部を除いて、かなり「ほんわか」した雰囲気で展開する物語は居心地が良く、見ていて、
さすがは芦田愛菜×宮本信子だなぁ
と感心しきりだった。
誤解を恐れずに言えば、「海街ダイアリー」にも似た感じがあったと思う。
個人的に良かった点としては、エンディング曲をこの二人がデュエットしていたこと。「まるまるもりもり」を除けば、愛菜ちゃんが歌手としてメジャータイトルを歌った記憶はないし、宮本信子も同様。あくまで、
劇中歌の延長として、二人がデュエットしている
のだけど、その雰囲気や、一度離れた二人が、この曲の収録のためにまた出会い、和気藹々と話をしているのを想像したら、
それはそれで「いいな」と思ってしまうのだ。
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