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2024年12月 7日 (土)

ファミコン探偵倶楽部~笑み男~

発売は2024年8月29日。僕が知ったのは確か10月頃だったので、

 発売直後。

いやはや、、、まさか35年の時を経て、続編が発売されることになろうとは!

定価は6578円なので、ファミコンディスクの書き換えを考えれば、当然高い。が、僕が買ったのは3499円で、

 当時2枚組だったシリーズ作の、「書き換えではない価格」を鑑みると、実はむしろ安かったとも言える。
※当時のディスクゲームは、2500-2600円/1枚だったので、物価上昇を考えれば、定価の6578円でもそこまで高く無い

言い換えれば、そのボリュームはそこまで大きなモノではないとも想定された。

スレッズで存在を知り、ほぼすぐさまネットで調べて注文した。届くまでの6日間がとても長く感じられたが、まぁまだドラクエ3が終わってなかったので、ある意味ちょうど良かった。

 届いたのはドラクエが終わった翌日。

まさに「さあ始めようか!」という感じだ。

・・・

僕は、ファミ探の一作目「消えた後継者」も、二作目「後ろに立つ少女」も、どちらも複数回クリアしている。その印象は、

 どちらも相当面白かった!

特に「後ろに立つ少女」は、そのクライマックスの展開が今思っても震えるほどで、あれを経験してる人の多くが、ファミ探に心を奪われ、掴まれてしまったのではないかと思うほどだ。

ともかく、かなり過剰な期待が乗っかってしまっていたのは否めないのだが、一方で、

 それは遙か昔の話だからな!

と自らを律する自分も居た。言っても35年。ファミコン時代のゲームの続編だ。どこをどうやっても、完全に古さを払拭するのは難しい。最新のアドベンチャーゲームに興味をそそられるケースは少ないが、

 ファミ探らしさとは何か

 僕がファミ探に期待するモノは何か

 僕がファミ探に裏切られるとしたら、それはどんな状況か

そんなことを考えつつプレイを開始した。

ちなみに、今回は徹底的にネタバレ厳禁だったので、

 パッケージを裏返すことすらしなかった。

そう、僕は、「テキスト情報だけで存在を知り、パッケージ写真だけで購入し、起動した」のだ。ここまで徹底的な情報規制してプレイする人も少ないのではないかと思うほどだ。

画面は、至って普通の今風の画面。当時のファミ探が今作られたら、まさにこんな感じになるだろうという感じ。フルボイスな点も今風ではあるのだが、

 まさかの主人公(自分)が、緒方恵美!

シンジかぁというのが正直なところ。決してキャラに対して不自然というわけではないのだけど、少なくとも昔のファミ探の声は彼女じゃなかったと思う。てか、

 シンジの声はこの作風にはコミカルすぎる印象。

まぁコミカルな場面も無くはないので、それを鑑みてのチョイスだとは思ったけど、

 どこかふざけてるような感じが散見されてしまったのは、ちょっともったいなかったかな、と思った。

システム的には、今まで通りのコマンド選択、画面を調べる虫眼鏡モードの他に、特定の人物やキーワードを、手帳から探して選択する、さらには、具体的な文字列の入力という場面もあった。多少の行き違いはあったものの、そこまで煩わしさを感じるほどの頻度でもなく、

 僕がファミ探に一番期待した「難しくない」という点は、十分クリア出来てたと思う。

ファミ探は、少なくとも逆転裁判や、神宮司三郎と比べて「簡単」なのだ。その分推理や物語に身を委ねることが出来るし、それを裏切らないだけの脚本が用意されている。それがファミ探だ。

なので、多少の不満点、、、

・緒方恵美はちょっと違う

・虫眼鏡のカーソル移動速度の調整が甘い。具体的に言うと、通常速度は遅すぎるし、高速を押し込みにしたのも操作性が良いとは言えないし、高速時の移動速度も速すぎる

・ちょいちょい表示される「?!」という文字、、、

 逆じゃね!?

僕が普段「!?」を多用しているからか、「?!」という表示に、

 著しい違和感を感じた。ネットでもあんま見かけないと思う。なぜなら、もし書かれていたらそのたびに僕は違和感を感じていたはずだから。

てか、本作最大の欠点が「?!」であると、個人的には強く思うほどだ。変だろコレは!

・スタッフロールが飛ばせないし、早送り出来ない

飛ばせない理由が全くわからない。作った連中は見ることはないんだろうけど、プレイヤーはそうじゃない。

 もっとプレイヤーの命に気を配れよ!

と思った。まぁ「?!」よりは酷くないけど。

他は、ほぼ欠点らしい欠点はない。多少、このシーンは、「僕らは他愛のない話をして過ごした」で端折ってくれればいいのに、と思った車での移動中のシーンや、そこまでひっぱらなくてもいいだろ、ばさっちとのあゆみちゃん自慢は!とも思ったけど、

 それこそが「ファミリーコンピュータらしさ」でもあるかな、とも思った。

シリアスにしすぎないように、言い換えれば、

 一番重要なところでガッツリ深くえぐれるように、

適度にガス抜きパートがちりばめられている。僕はそう言う気配りは嫌いではないので、遊んでいても、

 これはファミ探だなぁとシミジミ感じる事が出来た。

そして、肝心要のストーリーだけど、、、

 クリス評価は★★★☆。

後ろに立つ少女ほどの衝撃はなかったものの、今遊ぶファミ探としては、まことにちょうどいいボリュームと、展開だった。ネタバレを避けるので、あまり多くは語らないけど、

 全てにつじつまを合わせるのは、かなり難度の高いプロットだっただろうなぁ

とシミジミ感心してしまったほど。この辺の上手さ、凄さは、さすがは坂本賀勇だと思ったし、

 35年ぶりに新作を出すだけのことはあると思った。

まぁその前にはリメイクもあったようだけど。

基本的には、コマンド総当たりみたいなプレイでもゲームは進められるので、難度はとにかく高く無い。僕は3日間ちょこちょこ遊んでクリアしたけど、人によっては一日でクリア出来るかも知れない程度のボリュームだ。
※僕は情報規制していたので、全何章なのかもわからなかったけど、正直言って「終章」と表示されて、正直ホッとするやら、「え?もう??」と思うやらだった

でも、その締め方は、十分にプレイ時間を裏切らないものであったし、

 もしまた続編が出るなら、ぜひ買いたい遊びたい!

と思うくらいは楽しめた。てか、僕が買った価格が実質定価の半額くらいだったから余計そう感じたのかも知れないんだけど。

通信簿的なジャッジもあるみたいだけど、別にそれには興味は無い。もう一回遊ぶかと言われたら、しばらく置かないとと思う自分も居る。でも、

 ファミ探経験者には、ぜひ遊んで欲しいと思う程度には、楽しめた。

どれだけの知り合いがこれを読んでるかわからないけど、貸して欲しかったら電話くれたら貸すよ?

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