イコライザーファイナル
原題は「EQUALIZER3」。ウィキぺで見ると「イコライザー THE FINAL」で出てくる。
まずは、
面白かった!!
こういうのを「掛け値無し」というのかも。「2」は正直「1」よりやや落ちるかなぁと思ってたけど、ジェイソン・クラークとイイ感じにやりあって、悪くなかった。
3は、どこら辺が「ファイナル」なのかあんまよくわからないけど、
※続きは別に作れるでしょって感じ。ボンドみたいに死んだわけでもないし
監督の名前を調べたくなるくらいよかった。
アントワーン・フークア。全然聞いたことない。でも調べたら、
・ザ・シューター極大射程
・エンドオブホワイトハウス
・イコライザー&同2
・マグニフィセントセブン
と、なかなかに見てた。直近だと「マイケル」という作品が2025年公開らしい。ネットフリックス専売で「ギルティ」というジェイク・ギレンホール主演の映画も撮っている。
見たくなる。
監督の個性、監督の良さというのが、果たしてどこにあるのかは、見ている人によって全然違う。絵作りが上手いと言えば新海誠監督かも知れないし、VFXは山崎貴監督かも知れない。徹底的なこだわりは庵野監督の個性だ。
別に日本の監督に限定するつもりはなかったけど。
JJエイブラムスなんかは、エンタメ性の高さだったり、、、まぁスピルバーグの個性は、「優等生っぽさ」みたいな感じで、一言では言い表せないけど。
ともかく、本作はとてもとても僕好みの映画だった。特に、
カットの切り替わりがベスト
「これ以上長かったら冗長だろ」ってシーンがなく、逆に、ひとつの絵の中で、
「ここを見てここを見ると、ちょうど情報が把握出来て、理解が追いつく」
という手触り?がとてもしっくり。ひとつひとつのカットに命が宿ってる。これは本当にそう。
あと、ありきたりなサスペンスを「そう見せない」のも凄く上手かった。主人公マッコールは、特筆した身体能力と知識、分析力、様々な面である意味スーパーマン。でも、そのスーパーマンを「スーパーに見せる」のに必要な所作、シーン作りと、「スーパーなはずなのにスーパーに見えない」絵作りは、当然真逆にある。
銃を乱射するのが好きじゃないのはまさにそのためで、今回悪役がサブマシンガンをぶっ放すシーンがあるのだけど、
これぞ悪役だわ!
ってスゲェ思った。
人を殺すシーン、殺さないシーン、どちらも、
「もしもマッコールだったら」
が完全に監督やカメラマン、そして声優大塚明夫とコンセンサスが取れていて、違和感は全く無い。
安心して映画を楽しむことができたし、期待を裏切らない展開に惚れ惚れした。
正直意外性という面でドラマティックな展開、奇想天外などんでん返しみたいなものは無かったかも知れないけど、
必ずしもそれが面白い映画に必須なわけもない。
洗練されたコンテ、高品質で無駄のない脚本、監督の意志疎通が取れているカメラワークに、
安定感しかないデンゼル。
クリス評価は★★★★と、派手ではないけどしっかり傑作。
非常にとっても面白かった!
デンゼル好きには超オススメ。なんならセガール好きでも大丈夫。てかセガールはデブになったのが最大のミスだよな。ずっとかっこいいままでいてくれたら良かったのに。
・・・
今回のヒロインは、CIA捜査官のダコタ・ファニング。
ダコタ・ファニングかな?と思ったらダコタ・ファニングだった。
「宇宙戦争」の子役だった彼女も、もう30歳。ちなみに、デンゼルとは19年前「マイ・ボディガード」で共演している。
19年前って11歳だよ?
二重に凄い。19年ぶりに会ったダコタにデンゼルは驚いただろうし、
19年経っても同じような役をやってるデンゼルに、ダコタも驚いただろう。
・・・
いつも出ている時計は今回もチラっと。いつもの脅し文句もしっかりあって、悪いやつはとことん悪く、いい人はとことん善人。悪そうに見えて実は善人、その逆もない安心感。
マッコールは凹んだりふさぎ込んだり、精神的に鬱になったりが似合わない男なので、本作には全くマイナスの溜めは存在しない。あるのは、
「早く悪い奴らをやっつけて!」
という「普通の溜め」だけだ。そしてそれは、
サクッと気持ち良く叶えて貰える。
舞台となるナポリの風景もとてもキレイだし、ある種ゲーム内で散見されるようなシーンの「見本になった場所」なのかもとすら思った。
※特に酒場とか
いやはや、、、
本当に面白かったわ!!
※何度もも言いたくなるやつ!
今からイイトコだけもっかい見るかな!
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