ラストマン
以前から引っかかっていた「福山雅治×大泉洋」の刑事物。盲目のFBI捜査官と、優秀だけど手段を選ばないところもある警視庁の刑事のバディモノ。
雰囲気はすこぶる良さそうだったのだけど、これまでスルーしていたのは、
僕は盲目の人が苦手。
これはプライベートの話ではなく、劇中の話。というか、「視点が定まってない人」がちょっと怖いのだ。もっと言うと、プライベートで視力が弱いもしくは盲目の人は、すべからくサングラスを掛けていて、「視点が定まってないことを周りの人に悟らせないようにしている」と思う。人として善か悪かという話ではなく、ごくごくシンプルに、
ちょっと怖いのだ。
でも、人として善か悪かの話になるなら、そこで気持ち悪がってはダメだし、もし助けを求められたら、躊躇いなく助力したい気持ちはある。これは理性や感情ではなく、「人として」の話。
なので、
見る前に僕が感じたのは、福山演じる盲目の捜査官が「怖かった」のだ。そして、現在5話ほど視聴して、
まさにその予感、予想は的中している。というか、
期待通り過ぎるくらい期待通りの内容だった。
思った通り盲目の捜査官は怖かったし、
思った通り福山雅治は福山雅治を演じているし、
思った通り大泉洋は大泉洋でそれ以上でもそれ以下でもないし、
思った通り雰囲気は僕好みだったし、
思った通りちょっと人情に訴える展開もあるし、
思った通り脇を固めてるキャストの質も高いし、
思った通りシャーロック・ホームズライクな展開だし、
思った通り、マイナスの溜めもある。
ある意味、
これほど裏切られなかったことは無いかも知れない。
それほど期待通りだった。
つまり、、、
全く期待を超える内容ではなかった。
確かに悪い意味での裏切りはなかったけど、だから大満足かというと決してそんなことはない。なぜなら僕は、
2話を飛ばして見たから。
2話は、サブスクのキャプションに「やばそうなニオイ」が凄くしたので、各話完結でありつつも、縦糸で全体通したエピソードがあるのをわかっていて、飛ばした。
そして5話まで見終わって、
そろそろ見てもいいかな、、
と2話を見たら、、、
まんまと飛ばしまくり。つまり、僕にとって耐え難いマイナスの溜め連発。
これも全て予想通り思った通り想定内。
だからこそ僕はこのラストマンを先送りしていたのだ。
・・・
僕はガリレオが大好きなのだけど、正直この頃の福山と、ラストマンの福山は似て非なる彼だ。ラストマンの彼は、
ガリレオの湯川先生がさらにキャラを濃くした感じ。
言ってしまえば「インフレしている」。しかし、ほお骨は経年によって太くなり、ビジュアルの魅力は薄れてしまっている。その分、相方となるヒロインも平行して「歳を取らせざるを得ない」わけで、
美人でカワイイヒロインと恋仲になって欲しい、それっぽいエピソードを折り込んで欲しい僕にはちと残念な展開。
今回メインで今田美桜、吉田羊、王林が女性のキャスティングとして出ているけど、福山はどれとも絡まず、今田美桜は好意は持ちつつも恋愛感情はないという立ち位置で、別のキャラから好かれてる立ち位置。
てか、今田美桜、初めてカワイイと思ったわ。
今までバラエティとかで見かけてもそこまでピンと来なかったけど、やはり俳優、女優は、劇中でこそ魅力を発揮するもんだと思った。
・・・
話的には、冒頭に書いた通り、盲目のFBI捜査官である福山が、日本の警察と組んで殺人事件を解決するバディ物なのだけど、盲目であるというエッセンス、つまり、
・嗅覚や聴覚、あと触覚も人並み外れていて、聡明かつ冷静であること
・現代のネットや技術により、他の人と映像を共有しつつ移動をサポートして貰うという、鮮度
そして、明確な目的があるが故に、盲目でありながらFBIになることが出来て、さらにその為に手段を選ばないという冷徹さ、納得出来る理由付けがある。
だから、やってることはホームズでも、実際の印象は酷似せず、ちょいちょいガス抜きの笑いがある点も今風で完成度は高い。
完成度が高いことが必ずしもベストではないのだけど。
その点はカンバーバッチホームズのような、「マイナスの溜めのない、徹底したドライで、ロジカルなキャラであって欲しかった」と思った。でも、
それってつまり湯川先生なんだよな。
だから、
この作品は、なるべくしてこうなってる。
僕の好みを基準にするクリス評価は★★★だけど、世間的にはもっと高い評価だろうと思うし、「見る前にした期待」は、10人中10人が裏切られないだろうとも思うわ。
・・・
PS.王林が地味にいい味出してる。あと松尾諭が、スゲェ松尾諭してて、こちらも癒される。彼の役回りは、この作品に無くてはならないと思う
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