近未来のAI
今は解約してるけど、AI生成アプリ「スペライ」と「虹ジャーニー」には、かなり楽しませて貰った。テキストや手持ち画像を入力するだけで、見たこともないような「新しい世界」が拓けたからだ。
正直ゼロから生成する際は、まだまだ思い通りとはいかない。ビデオの普及がエロからだったように、AIの普及は「アニメ風のイラスト」からだったと思う。使う人が増えれば、それに応じてより広く、より深いキャパに対応出来る様になっていくのは道理。
もちろんニーズだけが市場を作るわけじゃない。WinnyやWinMXなどのファイル共有のように、アーキテクチャとして優れていても、法的に問題があったり、
実害を被る人が居ると、
その技術は市民権を得ることが出来ない。AIによって廃業を余儀なくされる職種は、現時点ではそこまで目立っては居ない。がしかし、技術は、世界は、刻々と変化し、「より広く、深いキャパ」に対応するようになっていく。
先日、進学校の生徒が、「将来は医者になりたい。AIがどれほど進歩しても、無くならない職業だから」と言っていた。
AIが進歩しても無くならないのは医者だけじゃないだろう
と思ったけど、まぁ確かに医者はなくなるまい。ではどんな職業がAIの進歩によって無くなる可能性があるのか。
・作家
・画家
・デザイナー
・作詞作曲家
・歌手
およそ「クリエイター」「アーティスト」と呼ばれる職種は、かなり広範囲に渡って「リスク」がある気がする。強いて言えば「彫刻家」など、立体物を作る人や、食べ物や飲み物に携わる仕事は、AIではまだまだ難しそうとは思うけど。
でも、何かで読んだけど「ニオイ」はデジタルで生成出来る一歩手前まで来てるらしい。色鉛筆でも、デジタルで自由に色を作ったりも出来る。てか前述の彫刻家ですら、3Dプリンターで「色が付いてる物」すら生成出来ると考えれば、立体だから安心ということもないのか。
「本物の木の手触りや香りが、、、」
と言ったところで、その主張がどこまで正当性を持ち、説得力があるのかは甚だ怪しいものだ。事実、「実際に手にとって読む本が好き」と思っていたうち、どの程度がスマホで読むことを否定し続けているのか。画面が小さいことを理由にするのだって、
テレビのインチは、過去から現在に至る過程で、随分と巨大化した。
素材は常に発明され改良されるから、誰がどう見てどう触っても、全く本物にしか見えない「木彫りのくま」さえも3Dプリンタで出力出来るようになる「だろう」。これは「かも知れない」という領域を、完全に超えているはずだ。
以前誰かが、「デジタルでやりとり出来る物の価値は、もうほとんど無くなっていく」みたいなことを言った。その当時はまだAIのエの字も出てない頃だったけど、事実デジタル配信サービスによって、映画一本マンガ一冊の価値は、大きく目減りしたようにも思う。今でも映画館に足を運ぶことはあるけど、足を運ばなくなった人も相当数居ると思うし、レンタルDVD店がどんどん減っていき、配信サービスがどんどん増えていることからも、
AIが「広く深いキャパ」に対応する流れと酷似して見える。
・・・
パソコン通信がまだ電話回線を使うレベルだった頃は、一枚の静止画をダウンロードするだけで30分とか平気で掛かっていた。それも今より遙かに低画質で。
デジタルの動画を扱えるようになった初期の頃は、解像度が「100×120ドット」という荒さで、「数秒」の「電車の動画」を見て「ほほう」と思ったりもした。たぶん30年は経ってないくらいの昔の話。
今はまだ、AIは静止画を生成するに止まっている。でも、ベースを元に、少しずつ違うものを作ることは出来るし、最近見たCMでは、「踊らせる」ことも出来るようになったらしい。ボーカロイドだってニーズさえあれば本当の人間が歌ってるようなクオリティに近づいて行くだろうし、しばらく前になるけど伊集院のラジオで、
アドビがテキストを、任意の人間が話してるように音声データ化する技術を発明した
みたいなことも言っていた。
※2017年くらいかな。その当時はまだ日本語は無理だったけど、今どうなったかはわからない
たぶん、きっかけなんだと思う。ほんの1、2年前までは、エロい画像を生成するのにパソコンを買い換えるレベルのスペックを求められ、それすらも数十分の時間で1枚の生成がせいぜいだった。
しかし、今のアプリはほぼほぼサーバー依存で、手元に高スペックのパソコンは不要だ。時間も、数十分どころか、数十秒で4枚が生成されたりする。もしこれが、
1秒で10枚が生成出来るようになれば、それはもう動画として十分に成立する。
パソコン用のHDD6TBが当たり前になるように、プレステ用のSSDの2TBが気軽に買えるようになるように、ストレージの進化も止まることはない。何らかのブレイクスルーがあれば、通信速度が今の何倍にも加速する可能性もあるし、
絵も、音も、動きも、ゼロから簡単にスマホだけで作れるようになる時代が、、、
たぶん来る。
今はガンダムとエヴァだけでも、もしかしたらアストロガンガーやマグマ大使すらも生成出来るようになるかも知れないし、、、って、
「さすがに可能性は薄いだろうよ」と思うかも知れないが、さにあらずなのだ。
なぜなら、超合金やプラモで、実際ビッグダイXやグロイザーXが発売してしまう世の中なのだ。
どこにどんなニーズが埋もれているかわからないし、今の世の中は、「今作られた物だけに価値があるわけじゃない」。骨董品のような古美術だけでなく、ブリキのおもちゃや色あせたソフビだけに蒐集家が居るわけでもない。どこぞの国が国力を付け、お金を集めるようになれば、
今、この時代に、グレンダイザーやボルテスVのCGムービーが作られたりもするのだ。
別にその波に乗り遅れるな、みたいなことは言うつもりはない。そもそも、どこまで自分と接点があるかも怪しいし。
ただ、僕はデジラマを作るようになって、「自分で見たかったもの」を、その一旦であっても、自分の手で生み出せるようになった。AIも然り。どこの誰かが作った「かっこよさげ、でもガンダムに似てるだけで、公式のガンダムじゃない」みたいなものではない、
自分が知ってるロボやメカ、その「気持ちいいアレンジ」映像。
もしこれが動画になるなら、それもまたちょっと興味はある。てか、
その手前に「全身でも破綻なく生成してくれる」と言う未来が欲しいんだけどね。
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