アニメ・コミック

2020年1月22日 (水)

傷物語

原作を読んだ数少ない化物語シリーズ。だからアニメ化されたらぜひ見たいとも思っていたのだけど、実際にはちっともなかなかアニメ化されず、気付いたら距離を取っていた。
でも最近たまたま何となく最初のシリーズを見始めたら、
 これが存外面白い。
伊達に当時毎週楽しみにしていただけのことはあるな、と。てか何でこれほどまでの傑作を、それこそほとんど小説を読まない僕が原作を買ってまで摂取していたシリーズを見なくなったのか甚だ疑問に思っていたのだけど、、、まぁそれは覚えてたら後述。
ともかく改めて調べてみると、傷物語は3部作の劇場版として公開され、既にDVDも出ている。出ているのだが、、、
 結構最近の話でビックリ。
化物語が最初にアニメ化されたのは2009年。今から10年も前の話で、原作がリリースされたのが2006年。件の傷物語も2008年にリリースされている。
 それがなぜつい最近(2016年~2017年くらい)までアニメ化されなかったのか。
傷物語は、化物語シリーズの中で最も時系列が古い。つまり、いつ読み始めても、いつ見始めても、シリーズ作品をそれなりに見ていれば特に違和感なく入っていける話だ。特にキャストの少なさは特筆もので、
 アララギくん、羽川さん、忍野めめ、キスショットほか3名。
特に一話とも言うべき「鉄血篇」では、「ほか3名」すらセリフなし。「4人だけの舞台」。
と言うことはつまり、特に後日談を知っておくべき人も多くなく、さらにハードルも下がる。この4人は、化物語でも必要十分に登場していて、「馴染みのあるメンツ」だ。
 一体なぜアニメ化が遅かったのか。
これは僕の邪推だけど、つまりは「儲かる」からだったと思う。傷物語は、シリーズの中でも孤立していて、他の何かを見ている必要がない。だから、「いつ誰が見てもそれなりに楽しめる作りにしやすい」=「劇場版にしやすい」。さらに、化物語を知る多くのファンは、その「生い立ちの物語」に興味があるだろうし、ただテレビやネットで公開し、DVD化するより、映画館での収入も、それも出来たら1回で終わらせずに数回に分けて回収出来れば、、、。
もちろんそれだけの「重要な作品」だけあって、テレビ以上にコストを掛けることが出来ると言うメリットも、劇場版にした意味としてある。さらに、制作にはそれ相応の時間も要するし、「いつでもいい」と言うことはつまり「ずっと先送り出来てしまう」と言うことでもある。テレビシリーズが好調で、それに傾注するのも、まぁ無理からぬ事だったということなのだろう。
・・・
比較的最近の話であるとは言え、原作自体は2008年。相当前の作品だから、ネタバレ等に関してはあまり気にせず書いていくけど、もし僕のように「アニメ版はまだ見てない」という人が居たら、
 ぶっちゃけ見ても見なくてもどっちでもいい
と伝えたい。と言うか、僕的には正直ちょっと裏切られた感が否めなかった。なぜなら、、、
 キャラデザインがかなり違う。
「作風」と言っても良いし、「経年変化」なのかも知れないけど、化物語を見てからすぐ傷物語を見ると、「パトレイバーの1を見てから3を見るような」、「劇場版999を見てからテレビ版の鉄郎を見るような」、何とも言えない居心地の悪さを感じる。
もちろん作品の特徴のひとつである「ちょくちょく古い満画のようなデフォルメカットが差し込まれる」のは本作でも継続しているし、声優は全てテレビ版と同じ。当たり前だけど原作も同じだから、「言わなそうな言葉」をキャラクターが口にするわけでもない。ただ純粋に、
 見た目が違う。
一言で言うと、
 羽川のバストサイズが大きすぎる。
もう一言付け加えると、
 まるでタツノコのような「目」の描写。
かなりリアル志向で、ある意味劇画調と言っても良く、作品の方向が化物語以上に「オカルティックでバイオレンス」なことに沿った画風になっている。
 羽川のオッパイが大きく、そして少したれている。
・・・何としたことか。
僕は決して巨乳好きというわけでも貧乳好きというわけでもないつもりだけど、テレビ版の彼女のスタイルがここまで「デフォルメ」されているというのは、正直違和感を禁じ得なかった。ぶっちゃけ「善し悪し」で言えば後者寄りの印象すら抱くほど。
ただ、それでも本作はやはり化物語シリーズなのだなぁとも思った。それはつまり、
 十分過ぎるほどエロい。
てか、化物語の特徴はなかなか一言では言い表しにくいモノだとは思う。ラブコメであったり、ラブロマンスであったり、バトルモノであったり。オカルトをベースにしてはいるものの、それらのセクションはかなり明確に切り離されていて、笑いがあるセクションとスプラッターなバトルシーンがクロスすることはない。
 エロもまたしかり。
「偽物語」の9話の凄さは語りぐさだが、あれとて「ほぼ1話まるまるエロ」だった。普通アニメに限らず、1話の中に起承転結を折り込むが如く、発端があり、展開があり、少々のガス抜き的サービスカットを経て、クライマックスの戦闘で勝利をする、みたいなある種の「お約束」があるのが普通じゃないかと思うのだけど、化物語の各エピソードを振り返ってみても、それぞれがオカルトのテイストを持ちつつ、「ひたぎクラブ」は+ラブコメ、「なでこスネーク」は+エロ、「するがモンキー」は+バイオレンスと、エピソードごとのカラーは全然違う。
 まぁそれもまた化物語の魅力でもあるのだけど。
ともかく、本作偽物語もまた、そうした複数のジャンルやテイストが「ぶつ切りになって押し込められた」作品だった。1話の長さは1時間ちょっととそこまで長くはないし、決して「2本立て」で公開されたわけじゃないので、個々の作品内でそうした複数のテイストを続けざまに投入している。それもあまり見慣れてないキャラクターが。
 何というか、、、ちょっと窮屈というか、居心地が悪いというか。
また、全体的なテンポも決して良いとは言えなかった。尺をある程度伸ばさなければならない都合もあっただろうし、バトルシーンを冗長にするのは、コスト的にも展開的にも難しい。だから結果穏やかなシーンをさらにスローリーな展開にしてる感じがあり、
 ダレる、、までは行かないまでも、正直「もっと早くてもいいのに」とは思った。
感想をザッと箇条書きにすると、
・羽川のおっぱいが大きい
・リアル時の人物アップの顔がタツノコみたいでリアル過ぎる
・エロい
・バトルの気合いがスゲェ
・全体的にテレビより作画のクオリティが高い
・やや展開が遅い
・主題歌はテレビの方がずっといい。と言うかそもそも無かった
・見て損はしなかった※早送りも眠くもならなかった
で、そんな劇場版を見たあとで、テレビ版化物語をちょこちょこ見ているのだけど、なぜ僕がこのシリーズから離れたのかが、ある話でわかった。
 影縫 余弦と言うキャラが嫌いなのだ。
あの関西弁と、シビアで冷徹なキャラが、どうにも僕にはこのシリーズにそぐわない感じがした。傷物語でも3人の「バンパイアハンター」が出ては来るものの、そこまで「悪いヤツ」としては描かれない。掘り下げが浅いとも言えるけど、影縫を見たあとだと、「優しさ」や「世界観への迎合」を感じる。
化物語の1stシーズンが好きだったのは、登場人物に誰一人イヤなヤツが居なかったと言うことも大きい。羽川の両親は微妙だけど、テレビ放映には含まれなかったし、ひたぎさんのパパも、強面のようで居てとても娘思いかつ彼氏にも優しい。オカルトを題材にしつつも、内側には人の優しさとか、ぬくもりとかがあるアニメだった。もちろん主題歌やエンディングの素晴らしさも忘れちゃならないけど。
ともかく、影縫を見てテンションがガッツリ下がったけど、それでも数多ある「駄アニメ」と比較してどうこう言うレベルじゃない。十二分に素晴らしく、そして凄みがある。たぶんこのまま猫物語黒、白、2ndシーズンと続けて見ていくと思う。ネットフリックスにも傷物語以外はあったと思うしね。
※1st13~15話が無かったかな
傷物語のクリス評価★★★かな。羽川のおっぱいがあと2サイズ小さくて、主題歌がRYOさんで、キャラデザインが今まで通りだったら、あと2点加点もあったかな。

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2020年1月20日 (月)

2020冬アニメ少々

愛知県+ネットフリックスで僕が見ることが出来る作品は、関東圏の人より少ないと思うので、あくまでその範囲での話。順不同。

●織田シナモン信長

戦国武将織田信長が現代に「柴犬シナモン」の姿で転生したと言う設定。町内には黒田勘兵衛や武田信玄、今川義元などが転生した犬たちが居て、女子高生に飼われているシナモンの「犬としての本能」と、武将だった頃の記憶のギャップを楽しませようという話。

 さほどでもなし。★。

●恋する小惑星(アステロイド)

主人公の女の子が、子供の頃一緒に「新しい小惑星を探そう」と約束した男の子が、高校に入って「実は女の子でした」と言う設定。二人で天文部に入ってゆるふわな学園ライフを送る感じ。

作画は安定してるけど、さほど話にそそられない。★☆かな。

●プランダラ

ファンタジー。タイトルが著しく嫌いだけど、
※意味がわからない&覚えにくい&イメージも想起しない
かなり1話は面白かった。でも見たのがかなり前なのでほぼ覚えてない。とりあえずフトモモに数字がある女の子が、誰か偉大な戦士を捜していて、その戦士に会えましたよ、と言うのが1話の内容だったと思う。

可能性として、「盾の勇者の成り上がり」みたいな「嫌なキャラ」が出てきそうな気配が濃厚なので、不安がないわけではないけど、
※1話にもそんなヤツが出てきたし
カタルシスは高めで、続きも楽しみ。★★☆。

●痛いのは嫌なので防御力に極振りしたいと思います。

「異世界はスマートフォンと共に」並の「超絶ご都合主義系」のファンタジー。主人公は現代の女子高生で、VRゲーム内で「痛いの嫌だから防御力を高めで」育成していく。

あれよあれよと、隠しアビやレアアビ、レア装備を手に入れ、短時間に強烈に「堅く」なっていく。

 マンガかよ!

ってマンガなんだけど。最初の印象では「転スラ」に匹敵するくらい面白そうだけど、このままこの勢いで行ける可能性は、、、わからないかな。★★★。今期一番面白そう。

●うちタマ!?~うちのタマ知りませんか?~

奇しくも信長と非常に近いテイストの「動物がしゃべる系」のゆるふわ。あまりのユルさに、途中で眠くなって寝てしまったほどで、つまりは面白くもない。★。

●斉木楠雄のΨ難 Ψ始動編

既に一挙配信された6話は視聴済み。普通に面白かったけど、期待はもっと上だったかも。★★☆かな。

●ドロヘドロ

サイバーパンクな異世界モノ。顔をトカゲにされてしまった主人公が、その魔法の呪いを解くために魔法使いたちを探して問いただす的な話。

サポーター兼友人の定食屋主人がヒロインで、近年珍しく「大柄でちょっとだけ太ってる」。タイトル通りグロさもあるけど、世界はかなりしっかり作られていて、作画も悪くない。てかちょっと大友克洋っぽい。★★。

●空艇ドラゴンズ

見た瞬間にPolygonPicturesだな、と思ったらまんまとそう。ドラゴンを倒して捕らえ、お金に換える仕事をする空賊っぽいチームが主人公。群像劇っぽい側面もあるけど、主人公は新入りの女の子、、、かな。いつものココの作品よりポリゴンぽさは薄く、セルアニメに近いと言えば近い。雰囲気は嫌いじゃないけど、

 大抵のPolygonPicturesのアニメはつまらないからな。

雰囲気作りは上手いんだけど。★☆。

●number24

見始めたら、即座に「腐女子向け」なオーラが爆発。即座に停止。僕はこのアニメのお客さんじゃない。評価はしない。

●地縛少年花子くん

うーんよくわからない。キャラの雰囲気は「パンティストッキング&ガーターベルト」みたいな感じ?学校の7不思議のひとつである「トイレの花子さん」が、男の子で、願いを叶えて貰おうとやってきた女の子と、

 結果恋人同士になる、、、までが1話。

絵は好みじゃないけど、作画自体はなかなかがんばってる感じ。「怪異」という言葉が出てきて、ちょっとオカルトっぽさを感じつつも、全体的にはゆるい。★かなぁ。あんまり好きじゃないので点が低いけど、好きな人は居るかも。

●ダーウィンズゲーム

うーむ。作画は悪くないのだけど、、、。

命のやりとりをするスマホゲーを不用意に始めてしまったと言う話。マンガ原作だからと言う事もあるのかも知れないけど、

 結構見ていてイラッとする。

そこまでリスクが高いものだとわかっているのに、全く危機感のない制止の仕方、、、経験者が、知らない友人に対するリアクション。さらに、実際の生死に関わることだということを全く伝えないし、もっと言うべき事、やるべきことがあんだろ。

 その上で、ただの偶然による勝利とか。

好みか好みじゃないかで言えば、完全に好みじゃない。なぜならスゲェイライラするから。

クリス評価は0点。さっさと死ねよ主人公。

●ソマリと森の神様

人間の居なくなった世界で、ゴーレム(大きさは人間くらい)の「お父さん」と拾われた人間の少女の話。

 途中で寝ちゃったのであんま面白くはないと思う。

評価は☆。眠い。

●寄宿学校のジュリエット

今年のかと思ったら2年くらい前のヤツだった。1話の雰囲気は「かぐや様を中世に持っていった感じ?」。ただ、全体的にゆるさは薄く、悪さや嫌なヤツが多そうな気配濃厚。でも主人公二人がイイ感じにラブラブなので、たぶん続きも見る。1話の時点では★★ってところ。

●イド:インヴェイデッド

仮想空間×マイノリティレポートみたいな話。ぶっちゃけ開始10分ほどで寝ちゃったのでよくわからない。てか、

 かなり突拍子もない設定、、、の割りに既視感があるというアンビバレント。

少なくとも面白くはない。0点。非常に覚えにくいタイトルだったけど、もう見ないので問題はない。

・・・

化物語を見直し始めて、そっちがむしろ最高に面白い。まぁ「プランダラ」「防御」は見ていこうかな。

追記。

「防御」の2話目も視聴。順調に加速。私的今期№1だ。面白い。オススメ!特に狂言回し的な掲示板のやりとりが特に良く、気持ちを昂ぶらせる。一時停止しながらじゃないと全部読めないけど、何ら問題無い。

このペースで最後まで行ってくれたら最高なんだけど、、、転スラみたいに失速しちゃうかな~。1話の中の密度が高いのもとても良い。期待値も込めて★★★☆に格上げしちゃおう!

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2020年1月19日 (日)

化物語

何がきっかけだったのかわからないけど、今更1話から見てみたら、、、

 超面白い。

僕はシリーズを全て読んでも見ても居ない。1stシーズンこそアニメは見たけど、2nd以降は飛び飛びで、ほとんど見てない。原作も、傷物語と偽物語は読んだ記憶があるけど、それ以外は、1冊買ったような気もするけど読み終えた記憶がない。

なぜ摂取するのを止めたのかと言えば、極々単純に1stシーズンのキャラが大好きだったからだ。

 大好き過ぎて他のキャラを否定するほどだったからだ。

忍さんは好きだけど、ガエンとかは好きになれなかった。結果以降のシリーズは全く見ず、さらに1stも見返したりしなくなった。てか当時から何回も見ていたかと言われれば、今見直してみて、

 ほぼ覚えてないことに軽く衝撃を受けるレベルだったけど。

もし2度3度と見ていれば、多少なり覚えていることがあるだろうと。

 まぁ12話は相当見まくったから覚えてるけど。

1話とか2話はホントに覚えてなかった。

 でも面白い。ムチャクチャ面白い。

戦場ヶ原ひたぎさんの魅力は突き抜けていて、作画はベラボーにレベルが高く、オリジナリティに溢れるカット割りと文字演出。そして何より、

 エンディングが最高過ぎる。

「君の知らない物語」は、今聴いても最高に最高な名曲だけど、初めて聞いたその瞬間からその良さが流れ込んでくる曲というのは、非常に希有であり、

 久々に聴いても当然のように素晴らしい。

てか、

 素晴らしすぎる。

おもむろに「化物語並に素晴らしい主題歌」で検索してしまったほどだ。

そしたら、、、

 1位 君の知らない物語

そんなページが見つかった。つまり、

 「君の知らない物語並に素晴らしいアニソン」は存在しなかった!

・Supercell - 君の知らない物語 PV Japanese +
https://www.youtube.com/watch?v=Ac1cv_55FCM&t=48s

ビックリだ。まぁたまたま見たページだけの話だけど。ちなみにそのページの他の曲も聴いてみたけど、ぶっちゃけそこまでフックしなかった。

僕のブログなので、そのまま脇道に突っ走るけど、最近(この10年くらい?)でフックしたアニメの歌と言えば、

・キズナイーバーのED「はじまりの速度」
https://www.youtube.com/watch?v=v6vy_YgfbDE

・グリッドマンのED「YOUTHFUL BEAUTIFUL」
https://www.youtube.com/watch?v=TD3Zuv3CsbQ

・神撃のバハムートのED「Promised Land」
https://www.youtube.com/watch?v=BZrjz1ORCVQ

・時をかける少女のED「ガーネット」
https://www.youtube.com/watch?v=X_Irpw_LL2o

・化物語2ndの「ナイショの話」※ A ELECTRO REMIX
https://www.youtube.com/watch?v=Xf_hJ4Pkyq0

・終物語「さよならのゆくえ」※ショート版
https://www.youtube.com/watch?v=lNyBqGmqaLQ

・アクエリオン2nd「君の神話」
https://www.nicovideo.jp/watch/sm17115455

・GAMBAガンバと仲間達「ぼくらが旅に出る理由」
https://www.youtube.com/watch?v=YV3y2ytFKoc

これは一番最近フックしたCGガンバのエンディング。「紅の豚」のED「時には昔の話を」に通じる良さがある。本編を見てからの方が当然グッと来るけど。

・・・

これらはどれも相当好き(あえて「良い」とは言わない)なのだけど、化物語の君の知らない物語はこれらが束になって掛かっても叶わないくらい超好き。てか、

 なぜRYOさんはやなぎさんと離れたのか、、、

性格の不一致とか?人類の損失だと思う。まぁそれはともかく、化物語の曲は他のも良い(あえて良いと書いた)。

・化物語 Staple Stable
https://www.youtube.com/watch?v=hRwiHjf1N50

・恋愛サーキュレーション full
https://www.youtube.com/watch?v=y7z3P4R194E

・【MAD】化物語「sugar sweet nightmare」【HD】
https://www.youtube.com/watch?v=0j1Ox-AJ6s4

てかなんでこんなに化物語は曲に恵まれてるんだろって思ったことがあるけど、それってつまりは、

 化物語がそれだけ凄い作品だったからに他ならなかったんだな、って。

それほどまでに1stシーズンが素晴らしすぎ。面白いし楽しい。テンポが良くて気持ちいい。

 このままがんばってシリーズ作品を全部完遂しようかと思うほど。

何話あるのかわからないけど、主題歌も相当良さそうだから、そっち目当てでも楽しめるかな。

あ、やっぱあらためて見ても自分は「ガハラさん推し」だなって思ったわ。

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2020年1月 7日 (火)

GAMBA ガンバと仲間たち

何となくテレビ番組表に載ってたのでタイマー録画。再生してみたら、

 まさかのCG版。

こんなの作られてたんだ、、と思いつつ、つまらなければいつでも止めればいいと思いつつ視聴開始。てかなぜ元旦からガンバをやってたのか理解に苦しんだのだけど、、、

 なるほど今年はねずみ年。

妙に納得してみたり。てかNHKで映画をやるケースというのは僕の中で極めて稀だったのだけど、

 CMが入らなくて映画をテレビでフルに見られると言うのは、何とも贅沢な気分だな~と。

いつもDVDを借りたりネットフリックスで見るのとはまた違った感じ。まぁ見始めてしまえばそんなことも忘れちゃうけども。

「CG版」とは書いたけど、言ってもアニメ版のガンバも、実は原作がある海外の児童文学?絵本?の話。もちろん出崎統監督らしいアレンジが多々入ってたとは思うけど、

 当然このCG版もアレンジは入っている、、、はず。

てかそもそも原作を読んでないので、どこまでが「本当」だったのかもよくわからないのだけど、とりあえず、、、

 ガンバの親友が「ボーボ」ではなく「マンプク」という。

キャラ的にもボーボよりおちゃらけのデブで、ある意味ヨイショとシルエットが被りそうなもんだけど、ヨイショはヨイショでもっとガタイがでかく、

 ボーボも別に居る。

何というか、この違和感たるや筆舌に尽くしがたい。

 ガンバの親友であるはずのボーボが、それほどガンバと絡まない。
※むしろイカサマと絡む感じ

また、ヨイショは大塚明夫でしっくりしまくりでGOODなのだけど、

 池田秀一のガクシャがこれまたかなりVERY GOOD!な出来。

シルエット的には、「メガネメガネ、、、」と探すチビではなく、スラリと長身の白い切れ長な、「いかにも知的な」キャラで、「シャアじゃない方の池田秀一声」がとてもしっくり。

ちなみに、オリジナルのガクシャは富山敬。既に故人だけど、ガクシャの声を思うだけでちょっと切なくジーンとする。富山敬は「ハーロックのトチロー」「宇宙戦艦ヤマトの古代進」「ヤッターマンシリーズのナレーション」「ニルスのふしぎな旅のレックス」など、アニメ好きな中年なら絶対に耳に残ってるはずの偉大な声優さんだ。

 それが池田秀一に引き継がれたと思うと、それはそれでなんだか胸アツ。

さらに、チュー太の声がクレヨンしんちゃんの矢島晶子。

 もちろん「オラしんのすけダゾ」とか言わない。全然しっくり。チュー太そのもの。

相変わらず「言い伝えの歌」があるのはコッぱずかしいし、さすがにアニメ版ほど「痛々しくもない」けど。

そして何より言いたいのは、

 シオジねぇちゃんがかわいすぎ。

「CGのネズミ」に何を、とも思うだろうけど、いやいやどうして。

 そりゃ絶対みんな恋しちゃうでしょ!常考

って感じで、アニメ版でもそこそこかわいかったけど、あれとは比べものにならない。てか、アニメ版のシオジねえちゃんはちょっと太ってたし。

 そしてその声優が、、、

 神田沙也加!

凄いな神田沙也加。全然わからなかった&違和感も無し。並み居る名優と一緒に仕事してても浮かないってホント凄い。アイドル声優とかの「オマエじゃない感」が全く無かった。ちなみにオリジナルはキューティーハニーや峰不二子で有名な増山江威子さん。

 ってことは、神田沙也加も峰不二子が出来るってこと?

あり得る話。

ガンバ自身は残念ながら野沢雅子じゃなかったのだけど、

 野沢雅子は野沢雅子で、海鳥のツブリ役で登場。

てか「ツブリ」なんて名前だったかなぁとも思いつつ、これはこれでしっくり。むしろしっくり来なかったのは、

 野村萬斎のノロイ。

何というか、ちょっとオカマっぽいと言うか、両性具有な感じが、

 アンタじゃない感、、、。

っていうか、今ウィキペ見たら、出崎ガンバのノロイは、

 日本のアニメ史上でも屈指の恐ろしい悪役

として知られてると書かれていて、

 それ、マジ納得だわ。

声優は大塚周夫。そして、そのクライマックスの死闘は、ホント語りぐさになるくらいの名シーンだったのだけど、

 CG版は、残念ながらそこまでの迫力はなく、、。

まぁ記憶の中で美化されてる可能性もあるけど、、、

 海岸で仁王立ちになるノロイが無かったのは、やっぱり物足りなかったな。

・・・

全体としては、十分過ぎるくらい良く出来てて、最後イカダで戻る、、、不安感まっしぐらな展開じゃないのも良かった。てか、、、

 今思い出した!!そう言えばシジン居なかった!!!!!

完全忘れてた。まぁ確かにキャラが薄かったかもだけど、

 ラストシーンの語りは、あれはあれで凄く良かったのに、とも思ったり。
※「おしっこをしても許してくれますね」みたいなヤツ

てか、CG版だとガンバはシオジねえちゃんのことをそんなに好きって感じで描かれてなかったな~。逆にシオジさんは「花言葉は愛してる」みたいな。ちょっぴり今風のアレンジ。

クリス評価は★★☆かな~。むしろアニメ版が見たくなったな。

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2019年12月 9日 (月)

スパイダーマンスパイダーバース

存在を知ったのは、プロメアを見た直後。感想を調べたら、

 スパイダーバースの二番煎じ

 スパイダーバースを見た後では、インパクトも無い

え?そんななの?自分的には超面白かったけど。

当時はまだDVDもリリースされて居らず、見たくても映画も終わってる状態。

 果たしてスパイダーバースとは!?

時が経って、僕がその作品のことをスッキリサッパリ忘れ去った昨夜、「青ブタ」を借りに行ったらまんまと準新作で置いてあったので、当然のように借りてきた。てか、

 言っても期待はしていない。

言っちゃ何だけど、海外アニメ、それもCGではないセル系のアニメは、とにかくキャラクターデザインがバタ臭すぎて、日本人の感性にはそぐわない面があると思うのだ。あれほど話が面白くて大好きな「アイアンジャイアント」ですら、キャラに抵抗感が強くてまた見ようと言う気になれないほど。

 スパイダーバースはどうか。

ちなみに話としては、「複数のパラレルワールドが存在する世界で、それぞれの世界に居るスパイダーマンたちが一堂に会して悪と戦う」みたいな話。この世界のスパイダーマンは始まって早々に死んじゃう。ネタバレだけど、見はじめてすぐの話なので書いちゃった。失敬。

とにかく評判がすこぶる良く、いろんな賞を取っただとか、アトラクションやジェットコースターのようで全く飽きさせないだとか。

 大きなポイントのひとつとして、僕が「プロメアを先に見てる」という点がある気がする。

スパイダーバースを見た人がプロメアを見た感想と、プロメアを見た僕がスパイダーバースを見た感想は、奇しくも同種の既視感に囚われてしまう。

 新鮮じゃない。

CGの使い方に鮮度があるとか、マンガっぽい吹きだしやエフェクトを頻繁に使いまくってるとか、キャラの描写がいちいちオーバーだったりするのも共通してると言ってイイと思うけど、、、、

 インパクトってのは、大きな加点要素だったんだなぁと思った。

そして、先にも書いたように「好み」の部分。

今回の主人公は小柄な黒人の男の子で、正直色恋沙汰に関するモチベーションは「無い」。黒人=カッコ悪いと言うつもりはさらさらないけど、

 カッコ悪いと思ってしまうのは、黒人だろうと白人だろうと同じ。

つまり、僕にとって今回の主人公マイルスは、

 主人公として、どうにも魅力に欠ける子だった。

ヒロインであるグウェン・ステイシーは相当かわいくて、

 どうしてこの子と恋仲にならないのか、、、

ガッカリである。マジで「子供向きにもほどがある」って感じだ。聞けば監督だか脚本だかの人が、「レゴムービー」の関係者だったらしく、

 子供向けに過度な恋愛要素は不要とでも言いたげ

せっかくカワイイ子が出てきても、主人公と恋仲にならないのでは宝の持ち腐れ。絵に描いた餅だ。

 全員が全員、同じ感性価値観で映画を評価するわけじゃない。

全員が全員プロメアを見る前にこれを見てるわけじゃないし、プロメアが大好きな理由が、全て鮮度の高い映像表現「だけに」裏付けされてるわけでもない。

 この映画の何を楽しむのか

 そもそも「スパイダーマン」のどこが好きなのか

 いや、むしろスパイダーマンが好きなのか

振り返ってみれば、僕はそれほどスパイダーマンが好きではないことに気付く。

サム・ライミのの三部作は、とにかく調子に乗るピーターにウンザリしたし、

アメイジング2作は、結構好きだったけど、無駄にグウェンのオヤジが枷を作ってイラっとした。

ホームカミングに至っては主人公があまりに子供っぽい&「マーベルユニバース臭」がキツくて、序盤数分で再生を止めた

別段ゲームが超楽しかった思い出もないし、強いて言えば、

 東映特撮のスパイダーマンは、主題歌もエンディングも好きだけど?

その程度の愛着。てか、「なんだよブタ」って。意味がわからない。タイムボカンシリーズに出てきたブタみたいな風体で、

 今のオッサンが「おお!面白い!」と思うわけもない。

黒いヤツは「ロボット刑事K」みたいでかっこいいかなぁとちょっとだけ思ったけど、ぶっちゃけ作中での活躍はほぼゼロ。女子高生+ロボットもただのオタク狙いにしか見えず、テンションが下がることがあっても上がることがない。グウェンのデザインも「全く溶け込まない」風体で、よくもまぁパーティに忍び込む気になったモンだ。

 一言で言えば、「ひどいルックス」と「最新の映像」で綴った、アメリカンなスパイダーマンアニメ。

面白い、楽しい、凄いと言う感想を抱く人が居ても全く不思議じゃないし、否定もしない。でもだがしかし、だからと言って僕が、

 ★☆(3/10点)付けても、それに文句を言われる筋合いはない。

一番最初の部屋のシーンからテンポが悪くてイラっとして再生を止めようか、早送りしようか迷ったし、終盤は危なく寝そうだった。てかスタッフロールの途中でついに寝オチしちゃったし。

続編も予定されてるそうだけど、そっちは全く見る気がない。てかオヤジさん、ドウェン・ジョンソン指数高すぎ。主人公カッコ悪すぎ。ヒロインとの出会い最悪過ぎ。自分は一度も盛り上がらなかったわ。

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2019年12月 7日 (土)

青春ブタ野郎はゆめみる少女の夢を見ない

 スゲェ良かった!

よかったマジで借りてきて。一瞬「ハードでダークすぎる展開だったらツライから借りるのよそうかな」と思った気持ちを払拭して借りてきて良かった。既に発売から数日経ってて、さらに1本しか置いて無くて、さらにテレビ版の全巻貸し出し中だったけどこれだけ残っていてくれて、

 ホント良かった!

詳しい感想をもちろん書いていくけど、とりあえず一切ネタバレにならないレベルで言うなら、

 コレ、テレビ版の続き、てか最終回だから。

なので、テレビ版を見てない人が見ても全く楽しめないと思うし、完全に見てる前提、見てない人用のレクチャーは一切無く、同時に、

 1時間半の尺が全て最終回として仕上げられている。

1話30分、実質20分強とすれば、スタッフロールを5分として85分はおよそ4話分。テレビ版も相当濃密であったけど、あの密度で「新作4話分」を見られるだけでも相当幸せなことだったけど、

 期待を裏切らない内容に、大 満 足 !!

クリス評価は★★★★☆!。ラブストーリーとタイムパラドックスが好きで、アニメに抵抗がない人なら、テレビ版から通して全部見て欲しい。9点は行きすぎだとしても、それなりに満足してもらえる、、、かな。てか、

 正直「タイムパラドックス映画」としては複雑過ぎる感もある

ので、気楽に楽しむと言うより、本気で向き合う感じにはなるかも。

 それでも本当に面白くて、見てる最中「ああ、終わらないで欲しいなぁ」と何度も思った。てか、スゲェ充実してたから、

 これって、2時間以上尺があったっけ?

とすら思ったけど、見終わってチェックしたら1時間半にも満たない時間だった。

 スゲェ。マジで。一切飛ばしたいとも眠いとも思わなかったし、展開の高密度さにグイグイにのめり込まされた。

 さすがすぎて白旗しかない。

もう一度言うけど、

・テレビ版の続きなので、それを全部見てることが大前提

・ラブストーリー、タイムパラドックス、アニメ

この条件を満たしてないと、たぶん全く楽しめない。逆に言えば、「テレビ版が大好きで、映画版は、大好きだったテレビ版を冒涜するとか、汚すような内容だったらイヤだから及び腰になっちゃうよな」と言うような、

 僕のような人

は、絶対見たことを後悔しない内容だと保証するので、ぜひ借りに行って下さい。もちろん買っても大丈夫。素晴らしい内容です。

てか、一点だけ気に入らないところを言うとするなら、

 「作品終了後に新作案内があります」

と最初にアナウンスされたにも関わらず、終了後に、

 「サラリーマンのリッピングダメCM」が流れたこと

それまでの興が削がれすぎ。ヒドイわ。だったら最初に見せられた方がマシ。余韻が台無し。最悪。つまり、

 スタッフロールが終わった後は特に物語はなくスッと終わるので、そこで再生を止めること!

でないとせっかくの良作が減額されかねない。

◆以下徐々にネタバレ◆

 絶対テレビ版を見てない人は読まないように。まずはテレビ版を見たあと、この映画を見る前でも大丈夫なレベルのネタバレ。

・・・

話は、テレビ版でもちょいちょい出てきたキーパーソンの「牧之原翔子」メインの話。小学生か中学生くらいの翔子ちゃんと、高校生で主人公咲太の先輩になるはずだった翔子さん、その二人の彼女が今回のヒロイン、、、なのだけど、物語は「完全にテレビの続き」になっているので、

・麻衣さんとは恋人同士で、両親や妹との関係も修復済み
・妹は既に「本来の妹」に戻ってる
・双葉や古賀も、テレビの経験を踏まえた関係
・家には2匹のネコが居て、中学生の翔子ちゃんも遊びに来る間柄

これだけ書いても、見てない人には全く通じないであろう「予備知識」がてんこ盛り。でも大丈夫。この映画は元からそんな大それたCMも無かったし、上映された映画館の数もそれほど多くない。

 完全にファン向けというか、「知ってる人向け」なので、自分が「内側に居る」認識の人には、むしろ余計な雑音がなくて、一気に話に入って行ける。テレビで見慣れた背景にちょっとニヤっとしたり、

 あの続きがどうなるのか、ずっと覚えて気になっていた人に、完全に応える形で物語は始まり、そして進んで行く。

作画は、正直「ちょっとキツい?」と思えるところも無くはなかったけど、破綻してるってほどでもなく、音楽も声優も全く問題無し。テレビと監督が同じかどうかわからないけど、

 同じかわからなくても問題無いくらい、テレビ版の良さをキッチリクリアしてくれた。

最近思うことだけど、監督の名前を最初に知っちゃうと、それによって色眼鏡で見ることになるケースがある。例えばスターウォーズの最後のジェダイとか、JJエイブラムスじゃないからって駄作になるとは限らないのに、「ちょっと下に見てしまった上で映画を見始めてしまった」。続編の場合は、知らなくていい。見終わった後、「やっぱり違ってたのか」とか「違ってたとは思えないくらい良かった、むしろこっちの監督のがイイ」という感想を出せばいい。

そんなこんなで、さらに具体的なネタバレに入って行く、、、

◆具体的なネタバレ感想◆

思い出せるままに箇条書きに。

・キスシーンがないのは不満、、、だけどしょうがないのかな~。

・「死んじゃった妹」が出て来なくてよかったけど、だからこそ切なかった。「元の妹」があまりにも普通で、でも物語に深く絡ませない「配慮」がありがたかった。

・麻衣さんがメチャメチャ感情を爆発させてくれて、もうそれだけで見た甲斐があった。

・双葉も凄く良かった。てか、ヒロインでは麻衣さんに次ぐステキさ。双葉ファンも納得の内容。一方国見が薄味だったのが残念。国見ファンはブーイングの内容。

・タイムパラドックス映画としては、複雑過ぎて正直「2割くらいしか理解出来てない」気がする。それでも面白くて上手いと思ったし、何度も見たいと思わせる「手際」を感じた。

・何よりハッピーエンドだったのが素晴らしすぎる。終盤残り時間を確認せずに見ていたので、「前科:妹殺し」があるので、このままバッドエンドなのか!?そうなのかぁ!!!???と言う疑心暗鬼をキレイに払拭してくれて、

 ホントーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーに良かった!!

・(これは本当にネタバレだけど)映画のラストシーンは中学生の翔子ちゃんの笑顔なのだけど、タイトルメニューから起動した際の、メニュー表示前には、「大人の翔子さん」の笑顔から始まる。同じ人物の違う笑顔から始まって終わると言うのは、まことに憎い演出。
※ちなみに最初に再生したときは、そのシーンはなくそのまま物語に入るので、一度見て、さらにそのままメニューを表示しようとしないとこのことには気づけない

・エンディング曲がテレビ版の長尺版だったのもよかったけど、歌ってるのが「翔子ちゃんと翔子さん」なのかと思ったら、ヒロイン全員になってて「ホントかよ?」って思った。ちなみにオープニングは無い。

・キュンキュンするシーン、感動するシーン、切ないシーン、笑えるシーン(少ないけど)など、感情に訴えるシーンがてんこ盛り。素晴らしく気持ちよく翻弄してくれる。

・登場人物、特に咲太の行動や感情の移り変わりに違和感が無く、「オレの知ってる咲太ならそうするだろう」と言うことをキッチリやってくれたのが凄く良かった。「そこはそうじゃねぇだろ」みたいな行動をする主人公の映画の何と多いことか!

・麻衣さんがドナーの映画に出たってエピソードが、ささやかだけどじんわり効いてきて良かった。記憶が錯綜しつつ更新されていくのが本作のキモだと思うので、そのご都合主義に違和感や抵抗感はない。

----------------

とにかく、テレビ版では物足りなかった麻衣さんの咲太への愛情が、これでもかとアピールされていて、かつしっかりハッピーエンドに持っていってくれたことが何より嬉しい。咲太の決断も納得だったし、脇もみんな良かった。テレビ版で「不協和音感」を感じた麻衣さんの母親や、咲太の父親など、「大人」が凄く控えめになっていたのも良かった。

 テレビ版が好きだった人で、この劇場版を見ないって選択肢はない。

そして、

 テレビ版を見たことがない人でも、劇場版まで一気に全部見る価値がある。

そんな映画だったな!いや、ホントによかったよかった!黒歴史はテレビ版の妹だけだわ。てか何とかならなかったんだろうな~。そこだけは思い出すだけで悲しくなるよ。

・・・

返す前にもっかい見た。てかブルーレイ買おうかマジ迷う。一切飛ばさずに最初から最後まで2回目を見るなんて、そうそうあることじゃない。残りの人生は短いのだから、そんな「鮮度の落ちたコンテンツ」に使うのは、ともすれば「もったいないこと」なのかも知れないけど、

 たぶん今の僕に、「2回目の青ブタより有効な使い道」はそんなにはない。

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2019年12月 6日 (金)

きみと、波にのれたら

うーむ。いろいろ予想外。

青ブタを借りにツタヤに行ったら、ケースもなく棚にポップだけ置いてあったので、「これないの?」と訊くと、「明日からです。商品はもうあるんですけどね」。

だったら貸してよ、と軽くダダをこねたが、当然ダメ。問題無い。大人の対応だ。

僕の記憶では、「天気の子」の公開時に当て馬のようにぶつけられた作品があったような、、コレだったような、、、違ったかな?むしろこっちのが話題だったような、、、違ったかな?

 みたいな?

俄然見たくなったけど、明日からのレンタルでは僕が仕事を終えて借りる時間にはもう無いかも知れない。そもそも、どんな映画なのかも全く知らないところからの「借りたい」だったのだけど、、、

 何のことはない、その日僕は休日だった。

ただ、青ブタを2回通り見て、十分な満足感で満ち足りていた僕は、

 面倒だし借りに行かなくてもいいかな?

とも思った。でも、ここでそのまま家から出ないのは、

 負けじゃないか?

歳を取ると、こういう戦いに「負けやすくなる」。今回も負けちゃっていいのか?どうなんだクリス!?

 行こう!借りに行こう!

こういうのは、及び腰になったら負け、及び腰は、楽な道かも知れないけど、楽しい道じゃない。僕は「楽より楽しい」をチョイスする生き方を、出来る限りしていきたいのだ。

 結果、この映画が、自分のイメージする内容と大きく乖離していたとしても。

なんつーか、、、一言で言うと、

 若い子向きのアニメだった。

それも、アニオタではなく、ナウなヤングカップルがバッチグーな印象を抱きそうな、僕らの世代で言えば「私をスキーに連れてって」とか「彼女が水着に着替えたら」みたいな、「ホイチョイプロダクション」なテイスト。

 だって、主題歌がジェネレーションズで、声優もその人。さらにヒロインは川栄李奈。

全然川栄だってわからなかったけど、

 素人臭さは感じた。でも終盤は馴染んできて、悪くなかった。

僕はラブコメ、ラブストーリーが嫌いではない。ただ、

 ラブストーリーなら何でも大好きというわけじゃないのだなぁと言うことを、見て改めて実感した。

「植物図鑑」ですら普通に最後まで見終える「剛の者」である自覚があったが、

 これは相当恥ずかしい映画だった。

とにかくことある事にジェネレーションズの「Brand New Story」を歌いまくる主人公。

 世代じゃないと言えばそれまでだけど、あまりにも馴染みがなさ過ぎる曲を、さも「懐かしの名曲」のように歌われても、、、。

 まさにジェネレーションギャップ!

みんなも考えてみて、自分がメインで歌を聞いていた頃から、随分経って、最近あまり若い子の曲とか聴かなくなった、わからなくなったなぁと思った頃の曲を、「懐かしの曲」と言われる感じ。

 未来なのか過去なのか、どっちなんだよ!?

さらに、作画も思いっきり今風というか、シャレオツというか、ストーリーに関しては、ハヤリの「ラブ×SF」で、「ラブ×タイムパラドックス」ではない感じ。薄味と言えば薄味なSF度で、ともすれば、

 ただの精神病患者なヒロイン

に違和感を禁じ得ず、さらに言えば、終盤の「頭の悪い妹」の行動に、

 悪いけど、カチンと来た。

辻褄合わせ、ご都合主義のために、本来なら絶対やらない行動をキャラクターにさせる感じ?

 それまでも大して高い温度じゃなかったけど、、、具体的に言えばその年の最初のプールの温度くらいの低さだったけど、

 一気に氷点下寒中水泳レベルに冷めたわ。

それまでも大概恥ずかしい展開で、相当キツキツだったけど。

あらすじとしては、

大学生くらいで、ひとり暮らしを始めた昔からサーフィンをしてたヒロインが、火事で消防隊員に助けられ、恋に落ちてハッピー満喫、しかし、、、

みたいな。もう序盤の流れから、「よくないことが起こるオーラ」満タンで、案の定って感じ。そこからのアクロバティックな展開もある意味「ハヤリだもんね」って感じで、さほど感銘もなく、ましてや全編通して歌われるさっき書いた歌が、

 恥ずかしいんですけど、、、

良かったのは、妹が最後手のひらクルリなセリフを口にしたことくらい?

 こんなのが天気の子の対抗馬なわけねぇな、と。ありゃあオレの勘違いだったわ、と。そもそもそんな映画無かったかも知れないな、と。

 ペンギン・ハイウェイのが10倍好きだわ、と。

自分的には「きみと、波にのれたら」の評価は、

 ☆(1/10点)くらい。

てか、そもそも「僕が見ちゃダメな映画」だった。青少年に北斗の拳、幼児にクレヨンしんちゃんを見せたがらない親が居るように、中学生がポルノ映画を観ちゃダメなように、

 49歳のオッサンが見ちゃダメな映画だったわ。

せめて女子じゃなきゃダメ。どうも僕は女子じゃなかったって、見て改めて痛感したわ。

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2019年11月23日 (土)

コブラ

寺沢武一のヤツ。ポケモン発売前、エクスヴィアスもやることがなくなり、あまりにヒマだったのでネットフリックスで動画を漁っていた。

ネットフリックスは、適当な肩書きを付けて、、、例えば「高木さんをマイリストに加えた人向け」みたいなカテゴライズでオススメを提案してくるのだけど、それが横に一巡して、カテゴリーを別のにずっと切り替えていって最後まで行っても、全ての動画を紹介してくれるわけじゃない。ワード検索で個別に検索すれば普通にシレッと見つかるとか、ある作品の「類似作品」とかを選んで表示させたりとか。

 たぶん、本数的にはDTVやamazonビデオよりあると思う。

もっとも、ハリウッド大作みたいなカテゴリーでは、随時リストに入ってるタイトルが移り変わって行くので、ついこないだまであったはず、、みたいなのがサクッと消えてたりはするけどね。てか「いつまで」って表示してくれよ、とも思うけど。

そんな折り、何をキーワードに探したか、もはや覚えてない中から、件の作品が出てきた。「スペースコブラ」はテレビ版のタイトル。「コブラ」は劇場版。一番顕著な違いは、テレビ版は野沢那智がコブラで、劇場版は松崎しげる。
※ちなみにPCエンジンCDROM版は、寺沢武一の希望(本来のイメージ)もあって山田康夫がやっている

タートル号のデザインがダサいとかもあるけど、声優の違いがやっぱり大きい。そして共通点は、監督が出崎統であること。そこはまぁ「そうだよな」って感じ。で、共通してるかどうかわからない点として、

 脚本を寺沢武一(単独ではないけど)自らが書いている。

それは知らなかった。「へ~」ってなもんである。寺沢先生が脚本を書いていると言うことは、それはもう「コブラである」と言って良い。てかまぁコブラなのだけど、

 そのストーリーがマンガと全く違っていても、それはコブラなのだな、と。

もちろん本作を見るのはこれが初めてじゃない。昔昔には当然見ている。その時に主題歌の「デイドリーム」がなかなか渋くていいなぁと思ったとか、やっぱ野沢那智のがいいよなぁと思ったことなんかもあるけど、

ぶっちゃけコブラの声優は、「昔の野沢那智」が一番であって、後期に焼き直しで作られた野沢那智版は、正直演技過剰みたいな感じで好きじゃない。つまり、

 誰がやっても「それなりの壁」はなかなか超えられないな、と。

山田康夫のコブラも悪くはなかったけど、これもまぁ同じようなモンだな、と。

ちなみにレディの声優は同じだったのだけど、むしろちょっと新鮮だったのが、レディがヤキモチを焼くこと。レディとコブラの関係は、とても子供には理解出来ない強い信頼と「何とも言えない愛」が感じられたけど、

 ぶっちゃけ大人になってもあんまよくわからなかった。

ただ、この劇場版のレディは、割とストレートにコブラに愛情を抱いてる感じで、

 寺沢先生もそう言ったイメージでレディを位置づけてたんだな~

何てことを思ったりもしたよ。

話的には、ジェーン、キャサリン、ドミニクと、クリスタルボーイが出て来るエピソードを、大幅に変えて、2時間の尺に収めた物。アレンジとかではなく、全くオリジナルのストーリー。3姉妹がコブラを愛し、コブラに愛されると、彼らの故郷の星を自由に動かすことが出来るようになる。ギルドは、その星で「第七銀河」の太陽を破壊させ、宇宙にその力を知らしめようと企むのだが、、、

 みたいな。

3姉妹の背中にはイレズミはなく、コブラのサイコガンは「腕を抜くのではなく、メタモルフォーゼするタイプ」。

 え?それじゃどうやってボーイを倒すの!?

あ、パイソン77マグナム久々の登場か!

 弾も吸収してしまう特別仕様。さすが劇場版。ボーイも強い。

どうやって倒すかは、、、たぶん借りてまで見る人、ネットフリックスで探して見る人も居ないと思うのでネタバラシしてしまうけど、

 コブラと戦った際に使ったボーイのあばら骨を武器にしつつ、それを突き刺したところへサイコガンをぶっ放して倒してた。

 ・・・そんなだっけなぁ、、一ミリも覚えてなかったわ。

まぁ最強のボーイはそう簡単には倒せないってことか。てか、見ていて思ったのは、

 出崎統らしさって、「新しさとは違う」んだな、ってこと。

いろんな演出やカット割り、カメラワークが多用されたのは、出崎監督が初めてだったと思う。有名な止め絵もしかり、コマ送りや、多重スクロールなんかも、たぶん監督が初めてアニメに取り入れたんだと思う。それを見て、多くのアニメーターが学び、習得し、アレンジして、今のアニメのいろんな演出の礎が築かれたと思うのだけど、

 今見ると、古くさいとか、新鮮という言葉ではない、「出崎統オンリーのニオイ」が強く感じられた。

ともすれば「やり過ぎてる」と言ってもいいような。
※オープニングとかも、妙に007っぽいみたいな感じだし

「エースをねらえ!」の方がこの作品より前だったと思うけど、あの時の方がしっくりと楽しめた気がしたな。

あと、

 ドミニクの声優、風吹ジュンが悪すぎる。

この当時何歳だったのかわからないけど、まるでアイドル声優のよう。ぎこちないし、一言で言って「下手」。全然愛せない。ソレと比べてキャサリンの藤田淑子さんの素晴らしさと言ったら、、、まぁ最後まで生き残ったのは彼女だったから、ある意味納得の配役だったのかも知れないけど。

全体通して古さを感じさせつつも十分楽しめた。クリス評価は★★★って感じ。ちょっとオマケ気味だけど、たまには昔のアニメを見るのもいいと思ったよ。

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2019年10月26日 (土)

山本二三展

売り出し前の休みなので、普通に家でゴロゴロして過ごそうかとも思っていたけど、やっぱり行こうと思ったときに行かないと終わっちゃうと思って行くことにした。

 宮崎駿に見出された背景美術の人。

道中初めて(たまたま)グーグルマップの右下にある「開始」というボタンを押したら、まるでカーナビのようなモードに切り替わり、

 400m先 右折 です

みたいなことをスマホがしゃべりだした。

 こんな小さな中に人間が!?

いやはや世界は広い。驚きと興奮に満ちているわ。

そんな小さな友達と談笑しながら、
※「え?そこ右なの!?左かと思った」とか。「おいおいそんな右左連続で言われても戸惑うばかりだよ」とか。

 片道30分ちょいの道のり。

バイパスが出来てムチャクチャこの辺りのルートは時間短縮された。バイパスが出来る前なら、

 たぶん3時間は掛かっていたはず。

・・・微妙にそれっぽい数字だと逆に戸惑うよな。「え?それはボケなの?」みたいな。

 実際は、1時間40分くらいだと思う。

無事に駐車場に着いたはいいが、そこから入り口が見あたらない。おもむろに駐車場から出て、道なりに登っていくのかと思ったが、どうもそんな建物はない。目の前にある瓦屋根のそこそこ大きな建物には、

 青と赤で男女の絵が描いてある。

つまりはトイレである。

さらに左に目をやると、「それっぽい建物」が見える。

 が、周囲をグルリと垣根に囲まれている。「隣の家に垣根が出来たってねぇ」「ふーん」、、、そんな感じだ。

面倒になったので電話で尋ねることにしたら、

 無事「木の陰でほとんど保護色になっている入り口」を教えて貰えた。

さすがジブリ。現実世界まで背景に溶け込んでいる<よくわからない。

ちなみに、行ったのは「田原博物館」という所で、愛知県の中では結構海寄りの田舎町である。昔は子供達と何度かドライブに来た記憶もあるが、

 ここには来てないと思う。

入館料は700円。来る前にチェックしていたので驚きはしない。正直「大して見る物がなかったら切ないかもな~」と思ったりもしたが、逆にありすぎても困る。つまりは、

 考えても始まらない。

ちなみに、ここに来る際、友人Tでも誘おうかとも思ったが、郵便局は普通平日は仕事をしていそうなので止めた。え?一緒に行ってくれる女子は居ないのかって?

 ハッキリ言おう。「居ないし、居ない上に、居ない」。

てか、もし仮に居たとしても、「背景画の展覧会」にご一緒してくれるとは思えないし、もしご一緒してくれたとしても、

 見るペースが絶対僕とは違うので、結局一人で来るしかないと思った。

その昔鳥山明の原画展が名古屋であり、かみさんや子供達と見に行ったことがあったのだけど、

 僕が全体の「5%」ほどを見終わった段階で、「下で待ってるから」と言われた時は、ホントにショックだった。

何時間待つつもりなんだろ、、あ、早く見ろってことか。

そう、僕は結構一枚一枚しっかり見たい人なのである。いろんなことを考えたりしながらじっくり見たい人なのである。別に何が書いてあるかわからないようなピカソ先生の絵とかでも、じっくり見てると何となくわかった気がしてきたりする、そう言う感じが嫌いではないのだ。

 ってなわけで、2部屋しかない展示室を2時間くらい掛けて見た。

つっても最初の30分は、たまたま上映開始のタイミングだったインタビュー映像を見てた。

 普通は見ないんでしょうけど、

たまたま一番前で見ることが出来たのと、これを見てからの方が絵が楽しめるかなって思ったから。実際そうだったし。

 だからもし「行くかも」と言う人が居たら、その時間を調べておくとイイかも知れない。40型くらいのテレビに、3人×6=18席くらいの長椅子があるだけのスペースなので、期待されても困るけど。あと、

 そんな大した内容でもなかったし。

つまりは、子供の頃住んでた所とか、学生時代のこととか、ちょっとした描画シーンとか※←これがキモと言えばキモかな。
33歳で宮崎駿に見出され、未来少年コナンの背景を描いたのが最初とか、そんな話。てか、僕的にはカリオストロの背景もこの人だと思って期待して見に来たのだけど、、、もしかしたらこの人じゃないのかも。この人だったとしても、「カリオストロはジブリではない」ので、素材の管理が別会社なのかもな~って思った。

 その割には「死の翼アルバトロス」の背景画もあったけど。

メインのネタは、

・オリジナル作品や、劇場版としてジブリとは無関係な作品が全体の6割くらい

・火垂るの墓が1割

・もののけ姫が1割

・ラピュタが1割

・時をかける少女が1割

そんな感じだった。

いくつか驚いたこと、感心したことはあるのだけど、とにかく見ていて一番強く思ったのは、

 今こうして感銘を受けたり、感心したりしたことも、ほんの数時間で忘れてしまうんだろうな

結局写真に撮ってはダメだったし、画集やら写真集ではこの「手触り」は全く感じられない。実際直前に見たビデオ映像で「キレイなモンだな~」と思った実際の絵が、

 まさかセルの上に書かれていたものだったなんて、想像の真上って感じだったし。

※実際は一番下のレイヤーは普通の水彩画。その上に数枚のセルに描いた背景が重なってる感じ。ただ、いわゆるセル画と違うのは、

 セルの表面に絵が描いてあったこと。

普通(と言っても今のアニメはほぼデジタル彩色なのでちょっと前のアニメを指すけど)セル画と言えば、透明なフィルムの裏側から、つまり見たときに一番手前に来る部分から描いていくので、

 塗られた側は、ほぼほぼ背景色の塊みたいになっているのだ。

ともかく、こうして覚えていることを文字に残しておけば、のちのちこの時のことを思い出せる「かも知れない」。

 これを書いたことすら忘れてしまうのだろうけど。

適当に思い出せることを箇条書きにしていく。

●定規も使う

当たり前のことだったのかも知れないけど、漠然と「絵描き」は定規を使って絵を描かないイメージがあったので、結構驚いた。筆とボールペンを一緒に持って、たぶん下に一円玉が貼り付けてある(紙から浮かすため)定規のレールにボールペンを滑らせるようにして描く。

 ただ、それが想像を絶するくらい細かいところも多い。

こればっかしは実物を見ないとピンと来ないかも知れないけど、

 背景画というのは、描いた物を別に撮ってそれを縮小したり映像処理的に重ねたりして使う物ではないのだな、と。

セル画の大きさは、たぶんアニメの規模によっても違うのだろうけど、

 ぶっちゃけ少年ジャンプより小さい。

背景画には余白があるので、余白を含めてジャンプくらいの大きさ。

 その大きさに、あれだけの情報量、精緻な絵が描かれているのだ。

特に驚くのは、「遠景にあるビルの窓」や、「橋桁のように手前から遠くに向かって密度がどんどん高くなっていく人工物」。

 森や雲は、結構違和感なく誤魔化すことも出来そうな気がするけど、建物の類は「思ってる以上に誤魔化してない」。まじめに描いている。

 それに相当グッと来た。

で、あんな細かいものを定規を使って描いてるんだなって思った。

まぁマンガ家とかからしたら「そりゃそうだろ」ってレベルなのかも知れないけど。

●雲がそれほど大したことない

「二三雲」という呼び名があるくらい特徴的な雲だったらしいけど、いざ原画で見ると、「普通の雲」であり、それ以上の感銘はない。ただ、

 夕焼けに黄色く染まる雲と、その上にまだ青い空が広がっている白い雲のコントラストのあった絵は、結構グッと来た。

でもやっぱり素人目には雲より細かい建物に感心してしまったな。

●もののけ姫はほぼ森ばかり

同じような背景が目白押しであり、

 こんなの使い回せないもんなの?

ってくらい違いがない。いや、もちろん距離感だとか明るさだとか、微妙な違いはあるのだけど、言われてわからないレベルの違いしかないものも多い。

 宮崎駿監督が、「手を動かすタイプ」だったから、たぶん二三さんも言われるままに、どんどん描きまくってたんだろうな~って思った。

●時をかける少女は、教室関連が多い

これはなかなかに見応えがあった。と言うか、全ての作品の中でもっとも良かったのが、
・山本二三展
https://www.taharakankou.gr.jp/event/000114.html

このポスターに使われていた絵。これは本当に素晴らしくて、

 絵から1cmくらいの距離で見ても、情報量の多さにウットリする。

 特に「汚れ」。

これは皮肉と受け止められてしまうかも知れないけど、真ん中の建物が密集してるところが、実は結構黒く汚れてしまっていて、最初は「この筆跡は人間のレベルを越えてるだろ」と言うくらい細かい線が入ってた。

 それくらい違和感がなく、遠目に見るとしっくりと来た。

「汚れすら味方に付けるのかよ」と思ったもんである。てか、この1枚だけで10分以上見てた。

・・・

山本さんの絵は、ともすれば新海監督の絵より「精緻さで劣る」と思いがちである。てか僕がそうだった。でもたぶん、

 あっちはデジタルでこっちはアナログ。

デジタルだからこそ得意な分野はあるし、アナログだからこそ出せる味があるのも理解出来るけど、

 街並みのような直線が多い絵は、間違いなく「あっち」の得意分野なはず。だからこそ、そこで勝負せざるを得ない絵は、「分が悪い」と思ってたのだけど、、、

 やっぱり違うのだ。

道に落ちる建物の影がぼんやりぼやけているのは、間違いなく水彩画の味だし、前述の汚れもまた、コンピュータの画面の中の絵には付くことがない。手描きを手放しで褒めるほど愚かではないつもりだけど、

 デジタルで描かれた絵を、モニターで見るだけなのと、

 実際に紙に筆で描かれた絵を、ギリギリガラスに鼻先が付いてしまうくらい寄って見るのとは、

 やっぱり得られる情報が違うと思った。

そしてそれが作品全体の奥行きにも繋がっていくんだろうな~って。

●火垂るの墓は、やっぱり怖い

暗い話なので結局見てない。でも絵からそのオーラがにじみ出てる。ちなみに山本さんは別に背景しか描かないと言うわけではなく、結構人物が描かれた絵も多い。登場人物であったり、オリジナルであったり。

 まぁ背景と比べると、そこまで感動的な描写はないのだけど(人物画)。

ただ、そんな火垂るの墓の中で一枚だけグッと来たのが、

 火事の絵。

先ほどのページに小さく紹介されている「チラシ裏面」にも載っている、文字通り火事の絵なのだけど、

 こうして縮小された写真で見るのと、実際に画用紙に筆で描かれたものを見るのとでは、全く意味が違う。

何というかこれは全ての絵に言えることだと思うのだけど、

 原画というのは、デコボコしてるし、なめらかだったり、紙の「手触り」が感じられる。

それがモニター越しで見るとまんまと無くなっているんだよね。さっき描いたセルの話もそうだけど、

 セルの部分が背景から1ミリくらい浮いてるなんて、実際に見ないと絶対わからない。

ただ、デジタルだからこそ素直に凄さや細かさを感じられることもある。寄って見るとやっぱりひとつひとつは筆のタッチがわかるし、いくら写実的だからって写真なわけじゃない。「写真の様に見えるけど、歴とした一枚の絵」ってところが、何だかんだ言って山本二三の背景美術の真骨頂だと思うし、魅力の大部分なんだろうな、と思った。

●デカイタペストリーも、、、

縦4mくらいあるタペストリーも、実際の絵は縦40cmほどであり、なんだか愉快な気持ちになった。

美術監督、背景画家ってのは、決して「絵を売って生計を立てている画家」じゃない。あくまで描かれるのは、クライアントに依頼され、求められた「イメージ通りのもの」であり、好き勝手描いているものもあるにはあるが、映画に使われる背景は、

 商業絵画。つまり(売られはしないが)「商品」だ。

こうした展覧会で見ることは出来ても、展示品に「売約済み」という札が付くことはない。売れば値段は付くだろうし、欲しい人もいくらでも居るだろうけど、版画のように原盤から何枚も作れるわけでもないし、

 手に入れることは極めて難しい類の芸術品。

タペストリーは巨大で、細かなところも拡大されてはいる。でも、実際の絵に近づいて見るのと、拡大されたタペストリーとでは、得られる情報量は全く違う。スキャナはどこまで行ってもスキャナで、人の目とは違うし、プリンターの精度の問題もある。

 せっかくならタペストリーみたいな布じゃなくて、巨大な印画紙を使ったパネルにしてくれてればよかったのに。

そんなことを思った。だって、

 ガラスケースの中の作品は、「メガネを掛けても外しても、細かいところまで見えない」んだもの。

-------------

一通り見終えて館を出ると、外はもううっすらと夕闇が世界を染めかけてた。雲は灰色の空に溶けて、季節外れの真夏日だったとは思えない風が背中を押す。

 やっぱ誰かと一緒に見て、感想とか言いまくりたかったかもな~。

ちょっとだけ思ったわ。

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2019年9月24日 (火)

からかい上手の高木さん11話

良過ぎ。もしかしたら僕は、この話を見るために今日まで生きてきたのかも知れないな、、、クリスは目を細め、澄んだ空に浮かぶうろこ雲を見つめた、、、

 そのくらい良かったわ。

高木さん2nd11話、クリス評価★★★★だわ。

1stの11話も、思えばクリティカルの話であり、あれはあれで★★★★の話であった。てか、12話も★★★☆くらいよかったわけで、

 これらのキーになる話は、ぶっちゃけ10回くらい見ている。

クリス、ヒマなんて無いんじゃなかったのかと言われそうだが、

 高木さんの11話8回目を見るのに忙しかっただけ。

もっと前に触れるべきだったのかも知れないけど、あまりにもネタとして短くなりすぎてしまいそうだったので、控えてしまっていた。

 短さなど恐るるに足らず。これは絶対触れておくべき案件だったなのに、、、。

一言で言えば、「高木さんの西片好き度」がほとばしりまくってる。てか、マンガを買って読みたい衝動に強く駆られるのだけど、

 それによってアニメが既視感を伴い、失速してしまうのは絶対に嫌。

今のアニメ版の質の高さ(と言うか僕へのフック度)は、今期のみならず、3年間でもトップクラス。これに比肩するのは、「青ブタ」の1~3話くらいで、ホント、奇跡的に素晴らしい。

ネットでの感想もニヤニヤが止まらないレベル。いくつか抜粋すると、、、

・高木さんさぁ、、、、もうからかう余裕ゼロやんけ、、、

・最終回か?????

・もはや最終回

・いい最終回だった、、、

・普段達観してて大人びてるのにこーゆーときは感情隠しきれてないのがかわいすぎるんだよなぁ

・オタクを殺すアニメ

・いや~~~高木さん大正義過ぎる...

・神回、ごちそうさまでした。たいへん美味でございました

・明日休みで良かったな。電車止まるレベルだわ

・相変わらずデートしてんな

・・・

ホントそんな感じ。もう「からかえないレベル」に気持ちがほとばしっちゃって、西片のことが好きでしょうがないんだな~って。

西片「高木さん、、、あの、、、僕と、、、結婚して、、くれる?」

高木「(食い気味に)うん!」

あるわ。もう秒読みだわ。細かなところを見直すと、高木さんの西片好きさがいくつも見つかる。

・西片を見つけた瞬間に駆け寄るところ

・「こんなところに用もないのに珍しくない?」。西片の行動を全て把握している!?

・「わたしのこと好きなの?」からのニヤニヤぶっこみ。

・フランクにお土産を訊く。お土産をあげる親密度って相当高いはず。

・「帰ってきたらまた会おうね」。常に次回のアポを忘れない。

・相手が喜ぶお土産をちゃんと探してチョイスする。すぐ見つかったわけはないのだよ。冷静に考えて。
→西片は西片で、ずっと高木さんのことを考えてお土産を探してる。その理由はあんま問題じゃない。「自分のことを考えてる」ってことが高木さんにとっても凄く嬉しいんだよな。

・自分にもお土産があると言われて、あまりの嬉しさからか、イスを吹っ飛ばす勢いで立ち上がってしまう。もうこの恋心に歯止めは利かない!

・「明日から旅行」「旅行から帰ってきてすぐ会いに来る」二人の旅行のタイミングが何日ズレたかはわからないが、最長でも1週間会ってなかっただけだろうに、「久しぶりだね」。もう1日会えないだけで恋しくて仕方ないのか高木さんよ、、、。

・別れが惜しくてつい神社デート。「ホントに嬉しい」をしっかりと伝えるアピール。つまり「ホントに好きだから!」と言ってることに気付け西片!

・「あ~ん」とか、、、恋人同士かよっ!もじもじのひざ、目をウルウルさせつつ「誘ってアピール」。会えた嬉しさを隠さない!テレない!躊躇わない!

・ふたりっきりで泳ぎに行く誘いとか。どんだけ飢えてるんだよ!もしOK出ても冗談とか言わないでしょアナタ!つい喜んじゃうでしょ!

・宿題をわざとやらずに一緒にやる計画。さらにそのあと神社デートの約束まで取り付ける目ざとさ。1秒でも長く一緒に居る為に出来る事を考える。てか、

 四六時中西片のことを考え続けてる。ストーカーはむしろ高木さんの方!!

・なかなか誘ってくれないので落胆するけど、直後に別の手を考えるか、でもこっちから誘うのもなぁ、、とジレて、でもしょんぼり、、、からの西片Uターン&大逆転大告白!

 もう嬉しすぎて、その気持ちを手元にあったジュースにぶつけるしかなかった!

ホントは抱きついてしまいたいほど。高木さん、よく堪えた。今はまだその時じゃないぞ!

てか、なかなか誘ってくれなくて「そか」って言う切ない感じもいい。セミも良い仕事してる。

「高木さんは告らせたい」。きっと高木さんの中では、

夏祭りへのお誘い=「これはもう告白だよぉ~にゃは~ん」

くらいは考えていたはずだ。間違いない。これだけ高木さんのことを好きな俺がそう思うのだから間違いなく間違いない。

・・・

最後みんなと釣りしてる西片君も、絶対高木さんのこと考えてた。「誘っちゃった・・・。喜んでたな~、、、高木さん、僕のこと好きなのかな?僕は高木さんのこと好き?え、ちょっと待って!僕が高木さんのことを好き!?、、、なの、、、かな、、、」。とか。

次回は夏祭りだと思うけど、個人的には2人の関係を一歩進めて欲しい!いつまでもからかうからかわれるだけの関係じゃなくして欲しい!ぜひ!!

てかタイミング的には、これをアップする頃には12話も見終わってるんだよな。追記するかもだな~。

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