スゲェ売れたキャラ
今朝触れたいと思って、でも忘れてた話。
僕の年齢は55歳。実際に子供向けアニメとかで盛り上がったものというより、大人になって衣料品小売店として、自店で取り扱うようになって、その盛り上がりの大小を感じることの方が大きいかも知れない。
先日SNSで、幽遊白書の富樫義博が、奥さん(セーラームーンの原作者武内直子)と結婚後、それぞれの貯金額を明かしたのだそう。当然富樫先生は自信満々だったのだけど、
額は、10倍の差があったのだとか。
幽遊白書は悪くないと思うし、大好きな人がいるのもわかるけど、ムーブメントとして言えば、キャラクターグッズの盛り上がりは、
10倍どころか100倍でも全然納得
って感じだった。逆に言えばそれだけ幽遊白書、富樫義博も凄かったってことなのだけど、
そう言う時代を作ったキャラ、作品ってあるよな、と。
ちなみに今富樫義博のウィキペを見たら、てんで性悪キューピッドがデビュー作だと知って、
スゲェ驚いた。
なぜなら、僕にとって、
てんで性悪キューピッドは、幽遊白書はHUNTER×HUNTERより大好きだったから!
あまりにも後続が凄すぎて、影が薄くなってたんだな~。
閑話休題。
記憶を頼りに、って感じだけど、、、
●機動戦士ガンダム劇場版
何度も書いてるし、今でも語りぐさなので詳細は省くけど、あの頃の熱量が、
桁違いだったからこそ、
今でも続いていると言っても過言じゃない。逆に言えば、ガンダムのように40年も続くコンテンツで、今でも相応の熱量と市場を形成しているIPは、他にはないと言っても過言ではない。それほど最初の一投がバカでかかったのだ。
●セーラームーン
後にプリキュアでもそれなりの盛り上がりを見せたけど、セラムンはそんなレベルではなく、当時はまだ今のような転売も、いや、ネットそのものが無かったから、
女子向けのキャラの世界が一色
だったと言っても過言じゃない。僕の記憶が確かなら、セラムン全盛期は、華原朋美に端を発したハローキティブームや、今でもキャラクターグッズの筆頭とも言えるディズニーでさえ、全くと言っていいほど存在感が無くなっていた。
ちなみにセラムン前夜はキャンディキャンディが女子向けキャラのナンバーワンだったけど、キャンディはルンルンに一代でバトンタッチしてしまい、
※原作もそうだったから当然とも言えるけど
セラムンの「続編でもガッツリ儲けていく」スタイルが確立されたのも、今作からだったと思う。
ちなみに明日のナージャという、セラムンプリキュアに挟まれたドマイナーな作品もあったりするけど、あの「溜め」があったから、プリキュアが跳ねたとも言えるのかな、と個人的には思っている。
●シナモロール
いろんなキャラが栄枯盛衰しているけど、個人的に売り出しの初日にグッズを追加して大急ぎで入れたくなったのは、後にも先にもシナモだけだったと思う。
実際かわいかったし、今と違って他にめぼしい対抗馬も無かった。まぁ完全に流行りモノって感じで、そう長く覇権は続かなかったけど。
●妖怪ウォッチ
この時代を知ってる人なら、当然のようにその熱量の凄さも感じたはず。でもだがしかし、
それでもセラムンの時の方が熱かったと思う。
セラムンは男子には訴求ゼロで、妖怪ウォッチは男女ともに訴求する仕様。それでもセラムンの印象が勝っていたというのは、それだけ桁外れだったということ。
あくまで個人の印象です念のため。
ただ、ホルダーのレベルファイブは、正直「上手いけど隙が多いメーカー」という印象。他にもいっぱいブレイクさせているのに、どうも詰めが甘いのか、
プレゼンが上手いだけなのか
遊んでみると全然面白く無かったりしたんだよな>妖怪ウォッチ2の話。すぐ甥にあげちゃったからな
●ポケットモンスター
一大ムーブメントとして名前を挙げるなら、これを避けては通れない。たぶん市場規模ではガンダムより遙かに大きいと思うし、歴史も長い。
ただ、「熱量」というキーワードに着目したとき、そこまで爆発したタイミングは無かったような気もする。
もちろんポケモンカードを探しにコンビニを渡り歩いたり、グッズを買いまくったりした時期はあるものの、どこか「操作されている感じ」がして、上に上げた作品と比べると、
メーカーが慌ててない感じ
がしてた。やはりメーカーも巻き込んで「とんでもないことが起きている!!」となって始めてムーブメントと呼べる気がする。
とは言え、これだけの長さ、これだけの盛り上がりは、他に例がないとも思うし、今でも(このブログでも過去に触れたけど)
次世代ワールドホビーフェアに、朝10時に並んで、物販会場に入れたのが、閉館時間過ぎの17時半だった
のは、まさに語りぐさ。もちろんポケモンカードだけがそれを支えていたわけではないけど、たぶんそれがメインだったとも思う。
※ポケモンカードNEOの頃
てか朝10時スタートのイベントに、朝10時に行って、夕方17時閉館のイベントに、入れたのが17時半過ぎだったってのは、
本当に異常。
大阪ドームの周りを何周もする行列。つまり、僕の後にも凄まじい数、想像では5万人くらいが並んでいたと思うわけで、
あの行列の人達は一体どうなったんだろうと今でも思う。
最後のひとりが入りきるまで待っていたら、
翌日の夜になってたと思うし。
てか今更ながら8時間トイレなしでよく並んでたよな僕も。
●鬼滅の刃
僕個人としては、「怪しい」と思っていたのでそこまでキャラグッズ界隈に手を伸ばさなかったのだけど、しっかりやった人(同業他社)は、相当儲けて、
相当損したと思う。
呪術廻戦を思えば遙かに「安全性は高かった」とは思うけど、瞬間最大風速が強い印象が凄く強くて、
内側に入っていた人にとっては違うのかもだけど
僕的にはそこまでグッズが盛り上がった印象はない。言ってしまえば、ドラゴンボールやワンピース同様、
キャラやグッズが好きなのではなく、マンガやアニメが好き
という盛り上がり方だったと思う。そう言う意味では、セラムンや、古くはひみつのアッコちゃんのような、
※仮面ライダーでも可
グッズで売っていくキャラの方が、市場的な盛り上がりは大きい気はするかな。あくまで僕の店で扱えるモノに関しては、だけど。
●遊戯王
これも初速は凄かった。最初はコナミではなくバンダイのカードダスでのリリースで、そのルールの完成度も低かったのだけど、それでもそのガシャ目当てで子供達が数十人並んだのは後にも先にも遊戯王だけ。
僕的にはルールがおおざっぱ過ぎて、あとカードの絵柄も安っぽくて入れなかったけど。
てかコナミのカードになってからもそうだけど、所詮一介のマンガ家が創造したキャラなわけで、そこまで多種多様でもなければ、そこまで大きなアレンジを加えて爆発させるだけのコンテンツでもなかったと思う。ベイブレードとかムシキングとかも盛り上がったけど、だからこそそのあとで大損害を出しちゃったりしたIPもあるわけで、
コナミはそれら先駆者を見て慎重に販売管理をしてた気がする。
今でこそ何百万円というカードが存在するトレカ市場だけど、そのプレミア性を最初に生み出したのは、ポケモンカードより遊戯王が先だった気がするわ。
・・・
何か忘れてるのがありそうだけど、何であれ、子供達が狂喜乱舞して、大人がそれに踊らされるようなキャラクターを生み出せるというのは、
奇跡でしかない。
やろうとしてやれないからこそ凄いのであって、いつ誰が生み出すかわからない可能性は今でもきっとある。
願わくば、僕が内側に入って楽しめるような「やつ」がまた出て欲しいなって感じだ。


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