アニメ・コミック

2018年5月21日 (月)

B The Begining

毎度おなじみのネトフリ動画なのだけど、今回はいつもと違う見方をしてみた。というか完全にたまたまだったのだけど、やってみて「そう言うのもいいかもな」と思った次第。
 起動した直後にそのまま決定ボタン連打

DTVとかだと、直前に見ていた作品の続きをそのまま再生したりするのだけど、ネトフリは違う。一番上にあるプッシュされている動画が問答無用で始まる。タイトルもジャンルも、それがアニメか実写か、邦画か洋画かもわからない状態で始まる。

もちろんある程度は僕の好みに則した物がそこにセットされてはいるので、最低限大嫌いという可能性は薄い。が、言っても機械が勝手にやっていることである。ジャストミートの可能性も、そう高くはない。

 まぁジャストミートではなかったが、、、

 ボチボチは楽しめた。

クリス評価で言えば★☆ってところ。一切情報がない、、、まさに最初しばらくはホントにアニメか実写かもわからないレベルの情報の無さたるや、ある意味潔しというレベルだったのだけど、それでも3点の価値を見いだせたというのは、まぁホントに悪くなかったという話。

ネットフリックスオリジナル作品で、「1stシーズン」という相変わらず途中で尻切れなのか、これで決着が付くのかわからない表記。つか、完結なら完結と書いてくれた方がずっとスッキリ気持ちよく見始めることが出来ると思うのだが、、、

ちなみに話は12話くらいでおしまい。気持ちよくキリの良いところで終わってくれるので、それを気にして見るのを躊躇う必要はない。ただ、

 強いて言えば、続けられなくもない終わり
※ささやかに伏線撒いての終わり

 ではあったけど。

まぁ気にするほどのことはないかな。

主人公は、名うての天才刑事、、、だったが、7年ほど現場を離れていて、唐突に復帰。雰囲気は無精髭に長身。年齢はやや上だが、ある意味ガリレオの湯川先生的な側面があり、ミスを犯さないタイプ。

ヒロインは若い同僚の刑事で、つまりは悪いヤツが残酷な殺され方をしてる事件の捜査から話は始まる。つか平行してその殺してる側、現場に「B」のイニシャルを残して行くことから、「キラーB」と呼ばれる殺し屋も描かれ、翼が生えたり手が剣になったりという、SFチックな描写も差しこまれる。

世界は「王立の都市、、からちょっと離れた町」って感じで、文明的には、車もバイクもある世界。

てか、ぶっちゃけいろんな作品のエッセンスを適当に混ぜ混ぜして、体裁整えてみました、と言う感じで、とにかく雰囲気でゴリ押しはしてるものの、

 いろんなことがスゲェわかりづらい。

このわかりづらさはもしかして、、IG?と思ったらまんまとビンゴ。監督は知らない人だったけど、プロダクションIG節というか、

 煙に巻く感じ?が凄い。

で、見ていて感じたいろんなエッセンスというのは、先に挙げた「ガリレオっぽさ」だけでなく、

・シャーロックのような知的さもあり

・ドラゴンタトゥーの女みたいなサスペンスタッチでもあり
※場面的にも雪のシーンが多く、意図的かと思える類似性を感じた。真偽はわからないけど

・どことなしか大きな組織が絡んでる雰囲気は東のエデンみたいでもあり

・子供達の施設とかって設定は、007慰めの報酬っぽかった
 ※Mが死んじゃうのってソレだよな?

ともかく、終始何かしらの既視感に囚われながら話が進んでいく。

作画のレベルはIGらしいそれなりのレベルで、女性の作画も、際だって悪くない。まぁ特筆するほど魅力的でもないけど。

正直僕は、物語の結末を予測する能力がそれほど高くない。特に推理小説を読み慣れてる人とかとサスペンスドラマなんぞ見たりすると、

 隣人には当然のように犯人を把握されつつ、僕一人チンプンカンプンだったりする。

ただ、本作に関しては、、

 「こいつ悪そう・・・」

ってのがそのまま正解してしまい、何ツンだろ、

 逆につまらない

みたいな?たまたま投げた石が当たっただけなのかも知れないけど、それでもやっぱ意図せず当たることが必ずしもプラスに働かないケースもあるわけで。

そんなこんなで、最後まで見終えたので、どうしてもラストで盛り上がることも出来ず、あと要所要所で差しこまれる殺陣のシーンとかも、なんだか取って付けたような気がしてしまって、そこまで高い評価にはならなかったって感じ。

絵が及第点なのと、売れ筋の寄せ集めとは言え、がんばってまとめようという努力は見えるので、決してつまらなくはない。ただ、オススメできるかと言われたら、正直そこまでじゃないかな。

 エロマンガ先生やデビルマンCRYBABYのが全然イイ。

まぁいきなり見た作品としては、十分当たりだったとは思うけどさ。

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2018年5月16日 (水)

聖闘士星矢-レジェンドオブサンクチュアリ-

 こんな話じゃなかったことだけはわかる。

いくら僕の記憶力が悪かったとしても、星矢のデザインとか、こんなんじゃなかったことだけは(なんとなく)わかる。

敬愛するさとうけいいち監督作品で、以前は無かったけど、今日たまたま見つけて即視聴開始。

 うーむ。何というか、、、、うーむ。

まず、監督はさとうけいいちなのだけど、総監督は車田正美だったり、

 ヒロインの声優が素人だったり。

もうそこが嫌で嫌でしょうがなかった。スタッフロール見てもしそれがプロの人だったとしたら、

 えええええーーー!!?ってなるところだったけど、

安心した。やっぱ素人。ももクロの子だった。

キャラクターデザインとか、途中でミュージカルっぽいシーンが入るとこなんかは、妙にディズニーっぽくて、

 つまりは「星矢のファン≒女の子が多い≒当然ディズニーも好きでしょ」という三段論法が見え隠れ。

実際、最初から最後まで、ヒロインのアテナちゃん以外、まともな女子は一人も出て来なくて、

 完全な逆ハーレム状態。

メガネがいて、熱血がいて、クールがいて、ショタがいて、優男に、ワイルドに、マッチョに、知的に、、、

 これでもかと女子ウケするキャラのオンパレード。

 「聖闘士星矢ってこんなだったかぁ!?」

BGMもなんだかとっても残念で、「もっとがんばれたでしょ!」っていうか、

 車田正美の呪縛を離れ、ちゃんと仕事が出来るプロに主役をやらせて、女子ではなく男子、もっと言えばジャンプ連載の頃の男子ファン中心に、BGMも鴉の人にやってもらって、キャラデザインもこんなディズニーライクな仕上げじゃなく、、、

 つまりは欠点というか、僕にとって「逆訴求力」がスゲェ働きまくってしまってる映画だった!

正直何度も途中で見るのを止めようかとも思ったくらい「キツかった」のだけど、それでもがんばって最後まで、、、と見ていたら、

 クライマックスの演出はなかなか!

果たしてコレは聖闘士星矢なのか!?って感じだったけど、ラスボスの巨大感、ヒールはFF12のヴェイン・ソリドールみたいなイイ感じの壊れ方で、倒し方含め、「しっかりとクライマックスしてた」のがよかった。

いいところだけを「監督のおかげ」にするのは筋違いだとは思うけど、それでもそう思わずには居られないパーツ構成だったな。

 とにかくヒロインの声優、あと星矢のキャラにも裏付けがないというか、「なぜアテナを守る気になったのか」が全然描かれてない。

テンポが悪くなるからなんだろうとも思いつつ、やっぱり気持ちが(キャラの雰囲気とも相まって)軽いんだよね。

 まぁ元から車田正美のマンガってそうだったとも思うけど。

でもやっぱちょっと素直に楽しむのは難しい構成だったなぁ。

・・・

声優には今は亡き大杉漣も参加していて、ちょっぴり目頭が熱くなったり。あと最近耳慣れているジェイソン・クラークの声優とか、山ちゃんとか。まぁヒロイン以外は概ね及第点だったけど。

年式はわからないけど、ぶっちゃけガンツOの方が20倍くらいCGが魅力的で、
※書いてなかったけど本作もフルCGアニメ
「過渡期感」というか「ツメが甘い感じ」みたいな印象はあった。公開直後に見ていればまた違ったかも知れない。
※CGは時が経つにつれてどんどん劣化が進んでしまうものだから。

他に良かった点を挙げるとすれば、エンディングロールの冒頭部分。背景に各セイントクロスのアップが表示され、なかなかかっこいい。てか、

 結果それが評価されたかどうかはわからないけど、概ね女子向け、もっと言うと「女子の聖闘士星矢ファン向け」というかなりニッチな作りに感じたな。

さとうけいいち監督は、実写の「黒執事」も撮ってたと思うけど、それもある意味女子向けコンテンツだから、期待は出来ないかも知れないな。

それと、立場上星矢たちはアテナを守る盾って役周りなのだけど、それってある意味「里見八犬伝」と同じなんだよね。だから、基本恋仲になったりは難しい立場。故にちょっぴりイイ感じになっても、そこから先は描かなかったのだけど、

 角川の里見八犬伝は、しっかり薬師丸ひろ子と真田広之を結びつけて終わる。

そこが僕は好きな点でもあるのだけど、本作はいろんなイケメンを出している手前、「誰かひとりを選べない」「誰かの(具体的にはアテナの)ものにはしない」って点で、深くは掘り下げなかった。つまりは女子向けのチューンで、

 ああ自分は蚊帳の外だったんだなぁってシミジミ思ったよ。

クリス評価は★☆かな。クライマックスはなかなかよかったので、そこだけの点数だけど。

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2018年5月 9日 (水)

よつばと!14巻

今回も全く問題なく面白かった!

ゴールデンウィークで娘が帰郷。つかわずか1ヶ月ではあるけど、わずか1ヶ月であるが故に大した変化はない。帰ってきて開口一番、

 「とうちゃん、よつばの14巻買った!?」

むむ、買ってない。買わねば!たまたまCDを借りに行くというので、1000円渡して「じゃあ買ってきて」と。

・・・

ついこないだ通しで見た「甘甘と稲妻」も、男親と小さな娘が織りなす、
※一応料理に特化してるとは言え
日常を切り取った作品だが、見ていて強く感じたのは「リアルな辛さ」。

一方よつばは、そんな辛さを微塵も感じさせない。言ってしまえば「ファンタジー」だ。

ただ、もちろん「だからダメ」と言ってるわけもない。今し方ネットでよつばの「賛否入り交じった感想」をざっと読んだところ、

 なるほどそう言う視点で見る人も居るだろうな、と。

つまり、僕がいくら面白く幸せを感じていても、読み手の価値観や環境、これまでの経験次第で全く別の受け取られ方をする。たしかに、開始当初はあずまんが大王的な、ある意味「少年漫画のテイスト」があったかも知れない。かわいい女の子中心で、萌え要素があった気もしないでもない。

ただ、最新刊を読んで
※つか最新刊に限らずずっとそうなのだけど
自分がどこに惹かれている、何を楽しんでいるかを鑑みたとき、一番強く感じるのはソコ(萌え)ではない。

 自分だったらどう感じただろうという想定を、絶妙に外すリアクション。そしてそれが自分が考え得る最もオーソドックスかつ最上だと思える答えを超えている点。

「そこでその言葉か!」と。

僕は自分の書く文章が大好きで、しょっちゅうブログを読み返したりする。その点をキモいと言われても、まぁしょうがない。自分すら楽しめない創作物の是非に関しても、価値観のズレはあり得る話だし。

ただ、そんな僕にも当然「こういう内容が好き」「こういう筆致を上手いと思う」という嗜好や技術論があるわけで、例えば永田泰大さん(元ファミ通ライター風のように永田さん)の筆致を至高として受け入れていた者として、「正解により近い文章」は存在する。

要は、面白さを感じるツボが、自分の目指すモノを超えていることに、笑みがこぼれる。

これは人によって全然違う可能性もあるし、同意してもらえる可能性もあるのだけど、ぶっちゃけ僕に言わせれば、萌えとか非現実的とかどうでもいい。

 いろんなシチュエーションを用意して、その状況であなたが理想と思えるリアクションを考えなさい

というお題があったとき、よつばのリアクションが自分の想定以上であること。それが全てなのだ。「良い意味での裏切り」。それが僕にとってのよつばの魅力なのだ。そしてそれは当然ファンタジーであり、現実世界の煩わしさや重さ、黒さとは対局にある。

 だから楽しいんだ。

確かに過去のエピソードの中には、多少なり重さを感じたものもあったし、それに対して「ちょっとツライな」とネガティブな感想を抱いたこともあった。でも基本はそんなリアルをガン無視でなんら問題はない。「甘甘と稲妻」とは真逆の居心地良さ、ぬるま湯感を楽しんでいるのだから。

まだ発売されたばかりの14巻のネタバレをするのは非常に愚かなので、既刊12巻のキャンプの回から、、、

このキャンプのエピソードは、個人的にはよつばの全ての話の中でも屈指の面白さだと思うのだけど、
※わかりやすいとも言える

ハンモックに乗る場面でじゃんけんをすることになる。
※163ページ
そこで絵のない手書きコメントが、

 俺、パーだすぜ?

次のコマで、笑顔のよつばのチョキが描かれてる。

ほんの2コマなのだけど、僕は凄く上手いと思う。「俺」というキーワードは、つまり男性を差す。とうちゃんの言葉遣いではないので、ジャンボかやんだ。たぶんそのあと「え?」とコメントしてるのはやんだっぽいから、たぶんこれはジャンボの一言。でも瞬時に状況を理解した大人が、一様にパーを出し、子供はソレを信じてチョキを出して勝つ。

 その子供の素直さと大人の気配りにグッと来る。

絵を入れてやんだに「俺、パー出すぜ!」と言わせていたら、たぶんそこで出すのはグーであり、よつばたちは負ける。もちろんそう言ったエピソードも過去あったように思うが、ここではそうしない。なぜなら、

 これはキャンプだから。

みんなが楽しくなる、シニカルなエッセンスは不要だとジャッジする「さじ加減」に、僕の心は軽くなる。笑みがこぼれる。

よつばの面白さは、そんな小さな、些細な、そして絶妙な「塩梅※案配じゃなく」で仕上げられた、「最高に美味しいちょうどよさ」にあると思う。

やっぱ14巻の話もする。なぜなら今回は14巻の感想だから。

ネタバレなので、読んでない人はこっから下読んじゃダメ。

・「ナマクワアマガエル」をネット検索したら、確かにカワイイ!てか初めて見た!なんか得した!

・手作り切符の完成度が高い。「とうきょう」という文字をリアルに書かせたら、絶対あのバランスにはならない。なんか「どせいさん」の文字みたいなヘタウマな魅力がある。さすがよつば。

・95話「原宿」の回、表紙を1ページとして6ページ目の左下のコマの男性の口がちょっとだけ開いてるのがとてもイイ。こういうネタはよつばに多いけど、あえて「ひとりだけ」ってのが、ノイズの多い電車内での距離感を感じさせて上手い。聞こえたのが彼だけだったんだろうな~。

・白い子犬がよつば見てしっぽ振ってるのがかわいい。

・リアルに妹が居る自分視点だと、こはるこの言動の完成度がとても高い。読者は彼女が何者なのか知らない(よく読んでる人は過去に名前とか出てたかもだけど)ところから始まって、「妹」であることがわかるのだけど、いわゆるラノベや萌えアニメと違って、彼女の言葉には兄に対する特別な感情が一切ない。

 純度100%の普通の兄への言葉。

それが実は凄いことを僕は知っている。なぜなら、

 フィクションでここまで普通の妹は見たことがない。

つまり、

 特別。「特別な普通」。

・「かわいいがそんなときとちがう」という言葉も凄い。凄く慌てたよつばが、この場面で何というべきか。何と言えば違和感がないのか。正解は凄く狭い。「かわいいが」という言葉は、「確かに私はかわいい、だが」という意味で取るのが普通かも知れないが、僕はそう見えず、「かわいいがそんなときと」で、かなり混乱してるニュアンスを感じた。全部ひらがなで、読み手も一瞬混乱する。そこによつばの「慌てさ加減」が伝わって、

 さすがだな、と。

・ビュッフェのシーンはほぼ全て楽しかった。思わず読み終えたあとすぐ2度ほど読み返してしまったほど。

特筆して「深さ」を感じた場面はないが、その前の車がオープンカーになったところや、「とーちゃん これはおいしい?」と聞くところ。「よくわからない感情」の答えを、とうちゃんに求めつつ、「おくのて」や「おいしい気がしない?」とつなぎ合わせる。

もちろん読んでいてそんな細かなことをいちいち感じるわけじゃないのだけど、同時に「常にいい意味での違和感」もつきまとう。食べ慣れてないものを「おいしいと判断しかねている」が、呼び水によって結実する。そのとうちゃん自身も食べたことがないことは、「やっぱり」というある種安堵のコメントでも伝わり、同時によつばととうちゃんの距離の近さも流れ込んでくる。それも心地よく。こっそりと。

 何気ない日常を何気なく描かない。

つまり、よつばとは、「♪なんでもないようなことが、幸せだったと思う」を、「なんでもなく描かない」。結果「明確な幸せ」として感じることが出来る。

毎度毎度よつばとは面白く、そして凄いと感じる。ある種日本人だからこそ理解できる「ワビサビ」の魅力かなぁと思うし、小さな女の子を出す=ロリコンだと決めつける人にこそ、その魅力の本質を伝えたいとも思うけど、一旦フィルターが掛かってしまったら、それを取り除くことは難しい。

自分が、普通によつばとを楽しむことが出来る側の人間でよかったってシミジミ思うな。

14巻★★★☆。やっぱり面白かった。わかってた。

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2018年5月 8日 (火)

甘甘と稲妻

相も変わらずネットフリックスのアニメ。1シーズンで12話。年式は2017年だったか。

久々にホントに短くなりそうな予感がするが、予感だけのことが多いのでわからない。

主人公は奥さんに先立たれた高校教師の犬塚先生と、まだ保育園の娘つむぎ。一言で言えば、コンビニやらレンチンやらの出来合いばかりの食事から、がんばっていろんな自炊をしていこうという話。ヒロインは教え子の女の子。名前は忘れた。母親が食堂、、、というか飲み屋?を営んでいたが、フードコーディネーターっぽい仕事で店を閉めることが多く、このままだと畳むことになってしまうのかなぁと寂しい気持ちになっていたが、自分はトラウマがあって包丁が使えない。そんなとき、たまたま先生がその店に入り、、、

的なあらすじ。

ネタバレを恐れずに言えば、この2人は年齢も離れているし、恋仲になったりはしない。テレてほおを赤らめたりはするし、女の子の方は好意以上の感情を抱いているフシはあるが、12話中にそれが明かされることはなく。母親ともほぼほぼ接点はない。キーになるのはそんなラブコメ要素ではなく、

 父と娘のコミュニケーション。

「おっとさん」と呼ぶ娘は、派手な長髪と大きな目、ロリっぽさよりも個性が際立つルックスで、呼ばれる父、犬塚先生は、メガネで細面。冴えない数学教師という感じ。

ファクターだけ取ればこのまま「ファンタジー」としてグルメマンガ(グルメアニメ)を仕上げてもおかしくないのだが、

 実はこのアニメ、かなり「リアル」に踏み込んでいる。

「リアル」とはつまりは「本物」であり、「リアリティ」「本物っぽさ」とは違う。具体的には、

 娘のリアクションがあまりにも本物。

僕は一男一女の子持ちで、2人とも既に高校を卒業しているし、そもそも僕の子供は劇中のつむぎのような「子供らしい子供」ではなかったかも知れない。記憶の中で、娘が駄々をこねたのは、

 一度だけ。

寝っ転がってギャーギャー言ってるのが、珍しくておかしくて、思わず記念写真を撮ってしまったほどだ。

 長男に関しては一切記憶にない。

子供というのは、僕が思うに「本人の思い通りにならないときに駄々をこねる」。そして、本人の思い通りにならないというのは、どういう時かというと、大人との価値観の相違によって、自分の希望や欲望が却下された時。

 幸いというか恥ずかしながらというか、少なくとも長男に関しては、物心付く前から、僕と似たような価値観で成長というか、

 彼が欲しい物を、彼が欲しがる前に与えてた。

と言うか、

 彼が欲しい気持ちより先に、彼にあげたいという気持ちが優ってた。

僕が結婚したタイミングは比較的早く、周囲にはまだ誰も赤ちゃんが居なかったこともあって、金銭的にもアイテム的にも、「一時反抗期」すらなかった。これは娘も同じ。

だから、こと僕の家庭に関してはリアルではないのだけど、

 いわゆる世間の子供を見る限り、
※自店に来たお客様とか

 ホントそのまま。スゲェわかる。

そして、そのリアルさは、

 結構痛いし、重い。なぜならリアルだから。

ウソがない生身のやりとりというのは、それがフィクションであるかノンフィクションであるかはともかく、結構心に刺さる。なので、少なくとも僕は、

 ファンタジーとして距離を置いて見ることが出来ない。

ただ、一方で作ろうとするご飯の方がファンタジックで、

 こっちは普通に楽しめる。

なんというか、極々単純に「美味しい!」と言って食べる子供の絵というのは、素直にかわいくて魅力があるのだ。てか子供に限らず、「美味しそうに食べてる絵面」というのは、実写だろうとマンガだろうと関係なく僕を癒してくれる。

なので、グルメマンガやグルメドラマを好んで何度も見直す僕でも、このアニメに関しては正直一回見てそれでお腹いっぱいというか、

 ある意味いたたまれなくて、何度も見返す気にはなれなかった。

作画はこないだの「ゲーマーズ!」よりずっと良いし、嫌なヤツや愚かなヤツも出てこない。ただ、本物の日常だってドラマみたいな嫌なヤツはそうそう居ないし、子供は普通に駄々をこねる。

 人に寄ってはこのリアルを楽しめるのかも知れないけど、自分には難しかったな、って感じ。

・・・

ある場面で、おっとさん(先生)が風邪で寝込んでしまう。つむぎは心配していつもの女の子の家まで大冒険をするのだが、黙って家を出た娘に気付いて探し回った先生は、出会い頭に怒鳴って泣かせてしまう。

 甘いな。でも気持ちもわかる。

そしてこれは、

 美しくも楽しくもない。

 生々しい。

自分はやっぱ「よつばと!」のようなファンタジーの方が大好きだな、と思う。目新しさはあるかも知れないし、これから子供を育てようという親には、ある意味教科書的な知識ではあるかも知れないが、それはやっぱり面白いとは違うと思うんだよな。

クリス評価は★☆ってところ。嫌いじゃないが、好きでもない。全部が全部重い話じゃないんだけどさ。
※軽い話はプラス2点かな

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2018年4月20日 (金)

エロマンガ先生

ファンタジーだ。

ズバリこれはファンタジー。現実とはほど遠い、妄想と空想の世界。

 だがそれがイイ。

「最高の恋人とは、血の繋がらない妹だ」とは、あだち充の名言だが、まさにこれは現代の「みゆき」。血の繋がらない妹との2人暮らしを、今風にアレンジして面白おかしく仕上げた物。

 やっぱラブコメは最高だ。

2017年全13話のアニメをネットフリックスにて。原作はライトノベルで、内容もライトノベルを題材にしている。ただ、さすがだな、あざといなと思うのは、

 タイトルがいかにもエロそう、つまりキャッチーである点。
※思わず見て見たくなる

そして、

 キャラデザイン、作画に心血注がれている点。

こないだのメイドラゴンも悪くはなかったが、本作の女性作画はその比ではない。というか、

 エロゲーでもこのレベルはなかなかないだろ

というほど丁寧で、完成度が高い。「好みの女性であるか否か」を問われたら、正直答えに窮するが、

 ファンタジーとして楽しむ分には、非常に好みだ。

僕はあまりアニメに詳しい方じゃなかったけど、つたない記憶を頼りにこの「女の子の顔」がどこかで見たことがあるような、、、と、今し方ウィキペを叩いたら、

 案の定「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない」を作ったスタジオだった。
※監督は違う

やっぱイイ作品はいきなりは生まれにくいな、とも思いつつ、とにかく設定が、

 ガチでハーレム系エロゲーのソレである。

次から次へと出て来る女の子が残らず主人公の男の子のことを大好きになってしまう。

 それでヨシ

その中でも特に同居している血の繋がらないイモト、、、じゃねぇイモトと妹は大違いだ。妹が、

 一番かわいく、そしてツンデレ。てかヒロインは概ねツンデレ。

もう全てが売れ線とマーチャンダイジングの塊のような作品で、見ていても「狙ってる」「あざとい」「ズルい」と言うネガティブな感想が湧いてくる、、、が、同時に、

 だがそれがイイ!

と思う自分も居る。その中でも特に「いいね」を高速連打したのは、

 キャラクターがほほを染める頻度が異常に高い。

主人公もそうだが、ヒロイン全員がかなり高頻度でガンガンほほを染める。つまり、照れている。自分の心を見透かされて、テレまくっている!

 いいねいいねとてもいいね!

「エロマンガ先生」というタイトルほどにエロくはないが、むしろこの作品に下品なエロは不要だ。てか、「辻堂さん」もそうだったけど、別にエロゲーだからってエロが要るかと言えば、僕はそうは思わない。無いと商品として成立しないから折り込まれているだけで、本当の魅力はエロとは別のところにある。

 この作品もそう。

エロはエッセンスではあるが、メインではない。少しでも売る為、少しでも多くの人の目に止まるために作者が選んだ手段であり、目的はその内側にある「ラブコメの王道」。笑ってキュン死する、ある意味ステロタイプな展開こそが、

 本作のテーマであり、魅力。

主人公のルックスもそこそこかっこよく、かつ性格が「ニブいけど気配りが出来る」というゲームの主人公として、これ以上ないくらい普通。

 でもそれがイイ!

安心、安定の任天堂クオリティ。いや任天堂は関わってないが。

斉木楠雄のようなギャグのキレはないし、テンポもあそこまで高速回転ではないが、テンポは淀みなく、作画に破綻がなく、毎回キッチリ見せ場があり、ちょっとずつ距離感が近づいていく主人公とヒロイン。

 素晴らしい!

あと、地味に主題歌も悪くない。てか誰かと思ったら、偽物語の主題歌「ナイショの話」を歌ってたCrariS!毎回つい聴いてしまう。

まだ8話くらいまでしか見てないけど、

 あまりに良かったのでまた最初から見直してる状況。

このまま一気に見終えちゃうのがもったいないんだもの<どんだけ好きなんだよ。

「初恋限定」「みゆき」「おじょじょじょ」「異能バトルは日常系の中で」など、王道のラブコメが好きな人には普通にオススメ。クリス評価は、現時点で★★★。本音はもう1点加算したいところだけど、あまりにもあざとすぎるかな、と。好きは好きなんだけど、なんかオタクの財布を直撃しようとしてる「ニオイ」がキツ過ぎて、

 なんか目をギラつかせてる感じ?

 足元見てる感じ?

もう一つ「ならでは」なところが欲しかった気がするんだよな。いや、まぁならではっちゃならではなプロットなんだけど、あまりにも「いいとこ取り過ぎる」みたいな。上手く言えないけど。とりあえず気になった人は見て欲しいかな。

追記

ふと気付けば主人公への呼び方が、それぞれに違う。「兄(にい)さん」「お兄さん」「マサムネ」「ムネくん」「和泉先生」「マサムネ先生」、、、

 つまりラジオドラマも視野に入れたチューニングか。

ラジオドラマの場合は見た目がわからない分、固有名詞に差を付けておかないとキャラが見えにくい。

 ・・・やっぱさすがだな、と。

つかこれは1stシーズンとネットフリックスでは称されていたが、原作ノベルは昨年6月の刊行以来止まっており、物語が完結している=1stで終了する可能性が高い。つまり、

 安心して見ることが出来る。

やっぱりラブコメの王道は、結末もハッピーエンドでありたいと思うし、お互いがお互いの気持ちに気付くところをクライマックスとして欲しい。

 現時点ではどうなるかわからないけど、ゆっくりとリプレイを繰り返しつつ、最後まで楽しみたいと思う。

----------------

追記1

書き忘れてたことだけど、本作の作画で僕がもっとも惹かれたのは、

 指。

素晴らしい。魂が宿ってる指が描かれる作品は、実はそれほど多くない。僕は決して指フェチではないが、本作の指作画のクオリティは、

 世界トップレベル

だと思う。

追記2

最後まで見終えてしまった。てか12話完結で、

 10話までは既に2回通り見たあと、11話12話を視聴。

どんだけ好きなんだよって話だが、本当に好きなら、そう言う見方や「読み方」をするのは至って普通だと思う。てかみんなも中学生くらいの頃、好きな漫画を何度も繰り返し読んだ経験はあると思うし。

 11話、マジ良かった。クリス評価を★★★★に上げる。

 12話、楽しくて笑える回だったけど、個人的には原作のように最後まで描ききって欲しかった。残念。

僕は「あの花」を見たことがない。なぜならあれは「暗そう」だから。僕は明るく爽やかなラブコメが大好きなのだ。

 本作はまさにその僕の好みにガッチリかみ合った傑作だったよ!

・・・ちなみに、ではなぜ満点じゃないかと言えば、

 満点とか9点は、「好みに合ってる程度」では付かないから。

叫び声を上げたり、号泣して倒れ込んだり、思わず立ち上がって拍手をするレベルでなければ、僕は満点を付けないのだ。

なので、もし今回のネタで興味が沸いて、これから見てみようという人も、

 そこまで過度な期待はしないで欲しい。

でも「指」だけは注視して欲しいかな。

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2018年4月17日 (火)

小林さんちのメイドラゴン

以前から存在は知っていて、ネットフリックスでも見かけて、気になってたアニメ。ただ、「メイドラゴン」というフレーズにどうにもならないダサさを感じてスルーしてた。

でもあまりにヒマだったので視聴開始したところ、、、

 なんと!

 ビックリ!

原作が僕が猛烈大好きだった「おじょじょじょ」のクール教信者さん!さらに、

 京アニ!

まぁつってもクール教信者さんのマンガが全て面白いわけでもないし、期待低めではあったのだけど、

何つかやっぱりいいな、と思ったのは、、、

 嫌なヤツが居ない!

これはホントそう。一応流れで嫌なヤツとして出てきても、その直後にそれが雲散霧消する作り。これは「おじょ」でもそうだったのだけど、

 ホント安心して見られる。

途中オタク臭が爆発するところも多々あるけど、
※巨乳が多いとか、ロリっ子が居るとか、オタクメガネとコミケネタとか、中二テイストのメイド知識とか、、、

 嫌なヤツが居ないだけで、あとはどうとでもなる感じ。

ただ、最初から最後までどうしても違和感を拭いきれなかったのが、

 主人公が女性。

システムエンジニアで日々周囲からそれなりに頼りにされつつ一人暮らししてるOL。
※ただし胸は全然ない。がそれに触れるシーンもほぼない。てか声優もユニセックスで、「実は男性」と言われても全然受け入れられるレベル

 なぜ女性の元に、女性のメイド(ドラゴンの変身した姿)がベタ惚れしてやってくるのか。

自問自答して「男だったらどうだったのか」を考えると、つまりは男だとやましいことを考えてしまう、エロに「行かざるを得ない」のかなぁと。おじょのように「スーパープラトニックなお嬢様」が相手であれば、そこを抑えるのもやぶさかでないのだけど、普通の成人男子であるなら、美人で巨乳の(元はドラゴンだとは言え)メイドさんが来たら、まぁ普通じゃ居られないんだろうな、と。

 普通で居ることが重要だったのかな、と。その為の「女性設定」なのかな、と。

ロリ担当は小三くらいの設定で、学校生活とかもあるのだけど、声優に聞き覚えがあり、ああ「異世界バトルは日常系の中で」に出てきた子と同じか、と。主人公を「小林」と呼び捨てにするとことか、「むしろ確信犯か?」と思えるレベル。ただ、

 なかなかこの子の所作がかわいい
※見た目は好みじゃないけど

そして、主人公の同僚として出てくる「タキヤくん」のオタク度&メイドラゴン「トール」の友人でルックス男性(冷徹で残酷な黒服系)が、そのオタクの家でコミュニケーションを取る様がなかなか癒される。ただただネトゲ廃人まっしぐらなだけなのだけど、たまに出るタキヤくんを認めるセリフにグッと来る。ささやかなんだけど、居心地が良い世界。

全13話のファーストシーズンが2017年に放送され、セカンドがあるのかもわからないけど、あれば続きも見たいかなって感じ。、、、ネタが短いので、なんで小林さんのところにドラゴンがメイドで来たのかも説明すると、、、

酔っぱらって山の中まで来てしまった小林さんが、目の前に巨大な剣を刺されたドラゴン「トール」を見つける。神との戦いで傷つき帰る場所もなくなったトールは、小林さんに殺意をむき出しにするが、自分もどのみち長くはないと去ることを促す。が、絶賛ヨッパライ中の小林さんは、神が刺した剣を抜き、もし行くところがないなら、ウチにメイドとして来なよ、と告げる。
※なんで剣が抜けたかは忘れた

 それでコロっと落ちた。

で後日小林さんの家にやって来るところから物語は始まる。

ドラゴンの寿命は当然人間より長いし、何人かはトールの正体&友人のドラゴンたちの正体も知っているが、特に違和感もなく受け入れるのは、

 作者がそう言うの面倒だし、まぁいいか、と思ってるフシがあるが、

 全くそれで問題ない。

僕自身はメイドにもこだわりはないし、そこまで「オタクに媚びてるように見える」キャラ達に思い入れもないが、見ていて嫌なヤツが出ない感じは凄く好みとフィットしていて、

 二日ほどで全話視聴しちゃった。

クリス評価は★★☆くらいかな。そこまで高すぎるわけじゃないけど、嫌いじゃない。

京アニっぽさは、キャラクターのアップ作画や、たまにある戦闘シーン、
※ドッジボールとかも
「夥(おびただ)しい数のコミケ来場客などで見て取れるが、特に素晴らしすぎるというほどではないかも。

てか、自分はホント嫌なヤツとか、愚かなヤツが嫌いなので、ネットフリックスみたいな「特に追加でお金を払うわけではない動画配信サービス」でそう言うのが出ると、

 すぐ見るのを止めてしまうんだよね。

カンに障るというか、一気に冷めるというか。ワガママを抑えずに済んでしまうというか。てか、ネットフリックスも(前書いたけど)、

 ホント、みんなの評価が高い作品を知りたい。

自分の好みに即したオススメだけじゃない「大勢の意見」が知りたい。自分ですらキッチリ把握出来てない好みを、第三者が推測で語れるわけがないだろうと。だったらトータルで「みんなが支持してる」作品を教えてくれよ、と。特にネットフリックス限定の作品なんて、

 他で評判を得ようがないだろうに。

あと、「リンク」が甘いのも気になる。今回のメイドラゴンでも、例えば声優、例えば京アニ、例えばクール教信者というキーワードを、

 気軽に(テレビのリモコンからでも)クリックして、同カテの作品が見つかればいいのに、と思う。

その点はパソコンで視聴してたDTVの方が取り回しがよかったというか、まぁテレビのリモコンで操作してる時点で、「甘受せざるを得ない」ことなのかも知れないけどさ。てか「せざるを得ない」ってスゲェ打ちづらいな。せざるを得ないせざるを得ないせざるを得ない、、、

 クリスの「打ちにくい言葉ランキング」2位くらいに認定!

みんなも100回打ってみよう!

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2018年3月28日 (水)

斉木楠雄のψ難

ネットフリックスでバナーを物色。何となく「触れる」感じだったので見始めたら、

 まんまと大当たり
※クリスの言う「大当たり」には個人差があり過ぎます。ご注意下さい。

ジャンプ連載中?のまんが原作で、主人公はかなりハイレベルな
※その気になれば人類を三日で絶滅させられるほど&もしもボックス的な「ルール変更」すら出来る
超能力者。

 そもそも僕は超能力者が大好きなのだが、

それ以上に「嫌なヤツが嫌い」だったりする。本作の彼、および彼の周りの連中は、

 全くもって嫌なヤツが居ない!

もう感動的なレベルで、何というか、

 マンガとはこうありたい

そう思うレベル。一見不良でも中身はただのバカだったり、でも純粋なので意外とイイヤツだったり、ただの中二病だったり、学校一の美少女は常にオーラを纏っていて、

 主人公にどんどん惹かれていく設定とか、、、マジ最高。

主人公斉木は当然のように相手、、というか半径200m以内の人の心が、

 否応なく聞こえてしまうので、
※ちなみにこの距離はあくまで制御装置を付けた状態。外すと遙か彼方の声も拾うことが、、、うるさくてそれどころじゃないらしいけど

美少女=照橋さんが、心の中で結構ひどいことを考えていることなども、完璧お見通し。つか「ひどいこと」と言っても、

 B型H系の山田が考えてることと同レベルだけど。
※「私のような美少女が話しかけてあげるんだから感謝しなさい」的なヤツ

まぁ個々のキャラクターもとても生き生きとしていて、主人公は非常にクールかつ有能。嫌なヤツが居ないだけでなく、バカなヤツも
※前述のバカは、バカはバカだけど「イイバカ」。愚か者ではない。「ナチュラルバカ」「天性のバカ」「バカを才能として開花させすぎてるバカ王」という感じなので、

 ケツアゴ以外は全然問題ない。重度のケツアゴだけは、、、生理的に受け付けられないが。てか、「あれはもはやケツアゴじゃない、アゴにケツが付いているんだ!」って感じだが。

ただ、それだけなら僕もそこまで本作に入れ込んだりはしなかっただろう。本作の魅力はまだまだそんなものじゃない。というか、

 クリス今更何言ってんの?

って感じなのかも知れないが、

 僕には「今ブーム」なのだから仕方ない。

てか、本作は現在進行形で最新話が配信中で、そこまで古い作品でもないのだが。
※ファーストシーズン24話と、セカンドシーズン20話くらい?

一日目にファーストシーズンを全て見尽くして、「終わっちゃったな、、、」と思ったらそのままセカンドにバトンタッチしたときの嬉しさは、

 おっふ

って感じだったわ。
※「おっふ」とは、この世界での感嘆詞。詳しくは見て貰えると、、てか今すぐ見ろ。オモシレーから。

主人公の声を神谷浩史が演じていることは、

 第一声でモロバレ。てかアララギコヨミそのまま過ぎて、

 入り口のハードルゼロ。

展開も彼の独白(ほとんどしゃべり通し)で、かつ非常に早口。場面展開も異常に早く、かつ、1話がとても短い。
※30分番組の中に4話くらい入ってる
とにかくサクサク進む高密度かつハイテンポなトーク量が、

 僕のハートにジャストミートォォォォ!!!

※劇中にあるわけじゃないよ?念のため

でも一方で、アニメの作画そのものは非常に手抜きというか、ローコストというか、

 ほとんど動いてない。
※事実主人公は一切口を動かさずにしゃべっている

絵だけではこの作品の魅力は「一切」伝わらないだろう。つか、

 絵の魅力という点で言えば、ぶっちゃけゼロかも知れない。

でもそれをテンポとトークが完全補完。結果非常に満足度の高い、大好きな作品に仕上がった。てか、

 ぶっちゃけ神谷浩史がひとりで★★★を稼ぎ、その他諸々でトータル★★★★の作品になってる感じだ。

早口なのは斉木だけでなく周りの連中も同様で、「1秒長い」どころか、「あと3秒この続きを見せてくれ!」という場面の多いこと多いこと。特にラブコメ濃度の高い回などは、

 そ、それでおしまい?えええーーーーもうちょっと見たいんですけどぉぉぉ!!

そのジラし具合も素晴らしい。何というか、「GANTZ:O」みたいな絵が全てを超えて評価に直結する作品もあれば、

 絵以外でここまで評価を高めることが出来る作品もあるのだなぁ

という感じ。てか、今からなら原作を読んでも「声を脳内補完」出来るだろうから、十分楽しめそうではあるけど、

 まずはアニメを最後まで楽しんでからかな、

という感じ。

たまーに見せる感動エピソードも悪くないし、ママがかわいいところも高評価。つか作品の作りが、エンディングとオープニングを飛ばしながら見ることが出来るネットフリックスにとてもフィットしていて、「一気見」がめちゃしやすい。

個人的には、出て来る女の子が次々と主人公のことを好きになってしまう、ハーレム展開が好みではあるが、本作はそうじゃなくても十分「間が持つ」。とにかくテンポが凄まじく良いことが、全てのパーツの良さをより高めていると思う。

ただ、一方でテンポが良い、密度を上げることは、そのままコストに跳ね返りやすいということでもある。それだけセリフもカットも増えるし、考えなければならないことが増えていくから。

 それを絵をローコストにすることで帳尻併せしてるのが面白い。

気が抜けた絵はホント「いつのアニメだよ?」ってくらいの抜け方で、手抜きもいいとこ。でもそう感じないだけの勢いの色づけで、傑作に仕上げている。これは原作者の笑いのセンスのタマモノなのだろうけど、

 「普通に面白い」ことも重要だ。

見ていて「笑える」というのは、とても価値がある。そこで気付く。

 笑えてテンポが良ければ、絵とかどうでもいいんだな、と。

そこがこの作品の新しさなんだな、と。

庵野作品に限らず、日本のオタク向けアニメは高密度高精細神作画のベクトルを伸ばしてきたように思う。化物語のようにハイセンスな演出で新境地を切り拓いたケースもあるが、基本は「手数を増やしてクオリティを上げる」流れだった。

 でもそうじゃないんだな、と。

面白さに必ずしも手数は必要ないんだな、と。CGも高額な撮影機材も樋口真嗣の絵コンテも要らない。

 トリュフもキャビアも山芋を練り込んだ麺も要らない。

市販の3パック100円の焼きそばでも、最後に「美味しい」と言わせれば、それが正解なのだ。

・・・僕は安くて美味しい物が好きだ。

僕が「斉木楠雄のψ難」を高評価するのは、むしろ当然のことだったのだ。

ただ唯一残念なのは、これが青年誌ではなく、少年誌のギャグマンガであることか。

 照橋さんと斉木は絶対に一緒にはならないからな。

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2018年2月18日 (日)

GANTZ:O

日本のフルCG系の作品というのは、得てしてハズレが多い。勝手な思い込みかも知れないが、スタッフが映像の精緻さに酔っているかのような、自己満足を感じさせる仕上がりだったり、そもそもコストに見合わない、技術やノウハウの蓄積不足だったりして、映像作品として完成度が高いものは、極々一握りという気がする。てか、個人的感想では、

 ファイナルファンタジーアドベントチルドレン以外は全てNG

009もハーロックも、バイオハザードも攻殻機動隊も、そしてついこないだ見たゴジラも、

 なんかしゃらくさい。

もちろん、僕がまだ見てない作品の中に名作傑作が残されているのかも知れないが。

 てか残されていたわけだが。

ガンツは、言うまでもなく奥浩哉原作のちょっとエロくて、スゲェかっこいいCGをふんだんに使ったマンガ作品だが、映像として映画やアニメ化が何度もされ、

 そして何度も裏切られてきた。

なので、今作がリリースされたときも、さして興味もわかず、事実ネットフリックスのおすすめにその名前を見ても、フックするでもなく軽くスルーしていた。

しかし、なんだろ、何かが僕に降りてきたのか、ふと再生する気になった。余談だが、テレビのリモコンにネットフリックスのボタンがある、操作がリモコンでできるというのは、想像していたより遙かに利便性が高く、快適だ。
※まぁ検索は面倒だけど

 この調子なら、毎月課金してプレミアコースを維持してもいいかな、と思うほどだ。

というか、

 このガンツO(オー)という作品をいつでも見ることが出来るという権利に対して、毎月幾ばくかのコストを払う価値があるほど。

・・・

見始めた直後、わずか数秒の間に、僕の心はガッチリと掴まれた。映像が精緻であることは必ずしも作品の魅力には直結しない。ゴジラ怪獣惑星の感想に、そんなようなことを書いたような記憶があるが、アドベントチルドレン(以下FFAC)がそうであったように、

 それもあるラインを超えると話は別だ。

新ヱヴァの描写がそうであるように、時に過度だと感じるほどの描画は、それだけで物語やキャラクター(性格)とは別の魅力≒オーラを放つことがある。一時停止してじっくり「見入りたくなる」レベルの映像美。FFACで壁に着地するティファのシーンで止めたことがある人も少なくないと思う。

たかが一台の車、背景の一部と言って良い心斎橋筋の電飾看板。もしそこに意味があるとしたら、「密度感を上げる」程度の意味しかなかったのかも知れないが、

 かなりグッと来た。

また、キャストが初代ガンツの面々であったことも、僕のハートを揺さぶった。ガンツにはいろんな世代があるが、なんといっても魅力的だったのは黒野やレイカ、加藤たちのいた最初の世代。

 そして、レイカのCGクオリティの異常なる高さ。

好みはあるだろうけど、

 ついにティファを超えるCGの女性が出てきた。

あれから何年経ったのやらという感じだが、それまでずっと塗り替えられなかった壁が、本作によってついに乗り越えられた。

 黒髪の表現とかマジ神掛かってる。

「凄ぇぇ・・・」思わず口から出る。そして、

 「か、かっけぇ!!!」

わずか1分2分。その掴みとして、ここまで僕のハートを掴んだ作品が果たしてあっただろうか。

 ・・・ひとつあった。

購入したてのXBOX360で、無料ダウンロードの映像作品の中にあった、物語序盤の映像を収録した作品。

 「鴉-KARAS-」

あのアクションシーンを見たときの感覚が呼び起こされた。

 てか、スゲェ最高なんですけど!

これって続き物だったりするのかな。もし続きがあるなら、それだけ長時間楽しめるわけで、ゴジラみたいに「1stシーズン1話」とかだったりしないかな?

おもむろに僕はリモコンに手を伸ばし、メニュー画面に戻ると、

 監督 さとうけいいち の文字がっ!

 これ以上ない納得。納得の極み。納得オブ納豆食う!

残念ながら作品はこれ一作だけの単発だったが、さとうけいいち監督、つまり「鴉」の監督だったら全てに辻褄が合う。合いすぎてもはやつなぎ目が見えなくなるレベルだ。てか、

 時の流れというのは、こうも映像を進化させてしまうのか!

鴉は言っても2005年の作品である。ガンツは2016年。11年という時間を、ここまで有意義に使ってくれたのか、と。さとう監督、さすがです、と。ありがとうと。

 わずか数分見ただけで僕の評価は激的に高まった。

同じわずか数分でも、深く濃い眠りの森にいざなってくれたゴジラとは大違いである。せっかくなのでウィキペからさとう監督の最近の作品を書き出しておく。借りるかも知れないし、ネットフリックスやDTVで見つけるかも知れない。

●さとうけいいち監督作品

・TIGER&BUNNY 2011
・神撃のバハムート 2014
・神撃のバハムートVIRGIN SOUL 2017
・いぬやしき 2017
・アシュラ 2012
・聖闘士星矢 LEGEND OF SANCTUARY  2014
・黒執事 2014※実写映画

ともかく、楽しみが増えたぜ。

閑話休題

見続けていても、クオリティが低下することはなく、むしろ、

 なんでこれほどの作品が僕の目にこれまで止まらなかったのか。

作品が2016年ということは、丸々一年以上の間、接触がなかったということになる。むしろ不思議でしかたない。何て言うか、

 迫力がありすぎて、描画が凄すぎて、ある意味オーパーツのような?

「不自然なほど違和感のある魅力」が出てた。それは僕が「4Kらしい映像」というのを凄く求めてながらも見つけられずにいたジレンマも関係していたのかも知れないし、
※ガンツは4KではなくフルHD
単純に僕自身がガンツというマンガが大好きだったってことも影響してるとは思うけど、

 てかわかった!要するに僕は、ガンツが映像作品になるなら、「このレベル」でなきゃ納得出来なかったんだな!

だからこれまでのガンツには抵抗があり、このガンツを手放しで歓迎しまくってしまったんだと思う。一度落胆して、期待が希薄になっていたところで、「本当のガンツ」を、最高の監督が仕上げて来ちゃったもんだから、

 どぎまぎしちゃったんだと思う。

正直言って今調べるまでずっと4Kだと思ってたくらい綺麗で、満足度が高い映像だった。まぁ実際のところ僕が見た「フルHDの映画」自体そもそも多くないわけで、衝撃を受けるのもわからなくもないんだけどさ。

・・・

気になった点としては、小柄な方の女の子のおっぱいが揺れすぎるってことくらい。クリス評価はちょっとオマケ気味だけど★★★★☆。いつもならソシャゲの経験値稼ぎをしながら見る映画だけど、今回は最初数秒でスマホを置いたし、あまつさえ、

 途中で停止してまた最初から見直してしまったほど。

もうそのまま最後まで見ることすらもったいなくなっちゃったんだよな。てか、本音を言えば、加藤より黒野をもっと見せて欲しかった気はするんだけどさ。てか加藤は顔が綺麗すぎて、ちょっぴり違和感あったし。

「いぬやしき」も奥浩哉作品だし、相性が最高級なのはこれを見て確信した。見るのが今からソワソワしてしまうくらい楽しみだぜ。

追記

スタッフロールも全部見たら、監督が別の人でビックリ。総監督はさとうけいいちだったけど、一番最後に出た人が一番影響力のある人だと思うので。

あと、ずっと「鈴木さん」の声が誰なのか気になってたけど、

 まさかの池田秀一!

てか正直途中で「山ちゃん」かと思ったりもしたけど、違ってたな。でもまぁ納得かな。

他のエピソードもガチで見たいけど、さすがにここまでのコストは掛けられないんだろうな~。ホント映画館で見たかったわ。てか大阪の再現度高すぎてニヤ付くレベルだったわ。

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2017年11月23日 (木)

徒然チルドレン-10巻-

カバーに「以下続刊」となければ、これで完結なんじゃないかってくらい話が綺麗に収まっていて、

 最高だった。

徒チルの生い立ちとかはよく知らないが、最初に見つけたのは、「キュンキュンする」ってVIPかなんかのネタページだったと思う。今は1年近くサイトの更新が途絶えているが、コミックスはずっと出ていて、つい2、3日前に最新の10巻が出たばかり。そして今し方それを読み終えたところ。

●徒然チルドレン
http://tsuredurechildren.com/

サイトでは、多くの話を無料で読むことが出来るが、これが全てではない。登場人物はとても多く、ジジイにはなかなか覚えきることもままならないが、基本は、

 学園物のラブコメディ

である。群像劇と言えば群像劇なのかも知れないが、多種多様な温度の「恋人未満」が登場し、時に恋仲に、時に失恋し、、まぁ中にはただの友達ってのもあるけど、基本はこちらをキュン死させてくるマンガが多い。
※コミックスでは、それぞれのキャラをより深く理解出来る「Q&A」ページやおまけマンガもあり、ジジイの儚い理解力を大いにフォローしてくれた

当初は4コマ×10話程度のオムニバスストーリーだと思って読んでいたが、回を重ねることで、これがひとつの学校の主にひとつのクラスメートでのエピソードということが浮き彫りになってきて、

 結構楽しい。

例えば、外人の巨乳パトリシアがお節介やきで、空手部だったりすると、メインの「日本語がおかしい恋人」のエピソードだけでなく、お節介なところや空手関連でも顔を出したりするし、いわゆるストーリーマンガのような友人関係もしっかり築かれていて、「引っ込み思案な女の子」が実は友達同士だと結構饒舌だったりが見え隠れするのも楽しい。

先に書いたように、「多種多様な温度」で書かれているので、好きだけど告白できないという王道から、告白したけど通じてない、告白してOKもらったのに進展しない、既に恋人同士なのに全然進展しない、恋人になったらどんどん肉食系に寄っていく彼女、オタク、ツンデレ、ヤンキー、まぁいろいろある。ただ、

 特に強いイレギュラーはない。具体的に言えば、近親相姦とか、熟女とかロリコンとかはない。基本はクラスメートかせいぜい先輩後輩程度の関係だ。

そうしてそれぞれのキャラクターがどんどん回を重ねる毎に精度を上げていき、気付けばどの話も普通に楽しく、普通にワクワクするし、普通にときめくことが出来る。誰しもが「この子かっこいいわぁ~」と思う男子を見つけると思うし、誰しもが「私はあんま好きになれないけど」なんてマンガの中のキャラに、心の中で意見したりするはず。

 自分たちの心と距離が近いのがいい。

作者若林稔弥先生は、学生時代全くモテず、そう言う意味では妄想をこじらせてこんなマンガを描いているとも言えるが、だからこそその思いはとても強く、

 文化祭や修学旅行等のイベント描写が、とても熱い。

「ああこういう感じだったな」って懐かしくも思うし、それ以上に羨ましくも思う。

基本は4コマだが、時には見開きで描かれることもあり、そう言う時は、

 実際の本であるマンガで読んでいて良かったな、と思う。

ベタな言い方だけど、迫力が違うから。

アニメ化もされたようだけど、この絶妙なテンポが果たして上手く動画に載るのか、不安で見てない。若林先生は他にもイイ感じに緩いラブコメをいくつか描いているが、

 何だかんだ言って徒チルが最高だと思う。

再読性が高く、慣れれば概ねキャラの区別もつく。
※当初は、、、というよりついこないだまでは誰が誰だかわからなかったけど
絵自体は特にクセもなく、万人に勧められると思うし、先に紹介した公式サイトで結構な数のエピソードを読むことが出来るので、興味が沸いたらまずいくつか読んで見ることをオススメしたいけど、

 コミックスだとまたひと味もふた味も違うみんなの顔が見られるのも事実。

てか、サイトで掲載したけど、今は読めないエピソードとかもかなりあるしね。
※コミックスで読んで「あ、これ今は読めなくなってるわ」って思った

10巻は特に節目を意識したのか、過去最高に素晴らしい内容で、クリス評価は★★★☆。基本は4コマベースなので、特に感動や感涙ってことはないが、好きか嫌いかで言えば、、、

 間違いなく「大好きだ!」と胸を張って答えられるマンガではあるな。

ちなみに僕は菅原高野ペアと、生方ワビサビペアが好き。でも男の子は剛田が最高に好きで、女の子は、、、戸田さん結構好きかな。もちろん誰も聞いちゃ居ないのは承知だ。

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2017年11月21日 (火)

ガンプラじゃないガンダムの話

同世代じゃないと全く通じない独り言。

今日仕事の帰りに、スマホで「めぐりあい」を聞いて、なんだか当時のことがじんわりと思い出された。

と言っても、ぶっちゃけ記憶は断片的で、そこまで鮮明かつ具体的な記憶があるわけじゃない。ただ、

 「ガンダム、スゲェ面白かったんだよな・・・」と。

ガンプラもガンダム以上に好きになってハマってたから、、、って言うより実際のアニメに対する愛着よりも遥かに長く親しんだことで、むしろアニメのガンダムに対する記憶が曖昧になってしまった感があるのだが、

 好きで、面白かったからこそ、レコードを買ったんだよな、と。

僕が生まれて初めて買ったレコードは、やしきたかじんの「砂の十字架」である。劇場版ガンダムIの主題歌であり、今聞いても非常に渋い、大人のバラードソングだ。

正直小学生の男子が聞くには、あまりに大人びていて、プレーヤーから流れてきたこの曲を聴いた最初の印象は、

 え?僕間違えた?

これホントの話。どこをどう聴いてもガンダムの要素ゼロ。辛うじてジャケットにアムロが書かれてたから、「たぶんガンダムだろう」くらいのもので、

 少なくともテレビ版ガンダムの「とべ!ガンダム」とは比較しようにも、、、

グミと納豆を比べるようなもんで、全く別モンだった。

 が、映画では普通に受け入れて聴いてた。

さして良い曲だとも思わずに、だけど。

同じ感じで、劇場版ガンダムの主題歌は、IIもIIIも、

 映画が始まる前に発売された。つまり、映画を見る前に、曲を一切知る前に僕は買ってた。

今思えば凄い話。だって「その曲がどんな曲なのか知らないのにレコードを買う」んだもの。ただ、「ガンダムの映画の主題歌だ」というだけの理由で。

実際このたかじんの砂の十字架は、氏のナンバー1ヒットになり、どれほど僕らにとってガンダムが特別なものであったのか伺える。

しかし、IIの主題歌「哀・戦士」は全く違う温度での遭遇だった。

 イントロからしてメロディアスで、一言で言って「かっこええ!」曲だった。

「ガンダム」というフレーズは一切ないが、これがガンダムの主題歌であることに一切の疑問もなく、映画が凄く楽しみになった。

実際の映画ではないが、プレステでガンダムのゲームが出た時、ジャブローでこの曲が流れたんだよね。

 ・・・震えたわ。

なんだか、もうゲームとか全然どうでもよくなって、聞き入って、ゲームオーバーになって、

 、、、それ以来そのゲームやってないわ。

でも全然、それで大満足。それほど哀戦士は特別な曲で、自分の中の「好きな歌ナンバー1」に数十年君臨してた。聴いてかっこよくて、歌って気持ちよくて、思い出すだけで震える。そんな名曲がIIの主題歌だった。

 そして、「めぐりあい」。

歌手がIIに引き続き井上大輔さんであること、そして物語も最高に盛り上がるソロモン~ア・バオア・クーのパート。当時はあまりにその部分が長すぎることや、本来なら50話前後まで続くはずの本編が、43話で打ち切りになったことなどを踏まえ、

 全4部作になるんじゃないか、ソロモンはまるごと無かったことにされるんじゃないか

なんてことすら、僕らの中では話題に登ってた。

はやる気持ちを抑えつつ、豊橋にある精文館の横のレコードショップで買ってきて、母親の実家にあるプレーヤーに掛け、針を落とした。

 ・・・静かな曲、、、あ、え、、、っと、、、これってB面?(実話

あまりにも哀戦士を期待しすぎてた僕には、哀戦士のB面である「風にひとりで」と同じようなテイストの「めぐりあい」に、

 動揺を隠しきれなかった(^^;

正直この曲から「III」に入ったと言うのは、今思うと「無理があった」と思う。あのドラマの最後を飾る、クライマックスを盛り上げる「パーツとしての主題歌」を、映像もセリフもなく、唐突にただそれ単体で接触したとしても、

 何にも流れては来ない。

確かに世には、歌だけでグッと来る曲も多々ある。が、さすがに小学生にはまだ荷が重かった。結構ませてたとは思うが、これは無理だった。マセてたって言ってもモテたわけじゃないぞ!?<聞いてない。

 しかし、、、

映画公開初日、始発電車で豊橋に向かい、朝一番の上映に十分間に合う時間に着いた「松竹 名画座」では、

 既に一回目の上映のクライマックスにさしかかっていた。

あまりの人の多さに、上映時間を前倒しにし、朝の6時20分くらいから1回目の上映を開始していたのだ。

 今じゃ考えられない話。

席も全て自由席で、立ち見どころか、「この階段超いい場所!」レベル。今は無き名画座は、二階席と一階席の段差があまりになく(2mくらい)、一回目の上映終了後の売店は、

 まさに阿鼻叫喚の地獄絵図。

念のために言うが、「一回目の上映終了時刻」とは、すなわち、本来一回目だったはずの上映開始時刻だ。その時間で、

 既にいくつかの品は売り切れていた。

「ムーブメント」という言葉があるが、当時のガンダムはまさにそれだった。既に再放送で見ていたこともあり、

 「今なら行ける!」

と上映中に、2階から1階へ飛び降りてパンフレットを買いに行ったのを覚えている。

ソロモンは無事にあり、「やらせはせん!」とドズル閣下も雄叫びを上げた。スレッガーは映画の方がよりかっこよすぎて、

 てか、今思い出した!ガンダムが好きだったのは、スレッガーが好きだったからだ!

セリフの全てがかっこよく、仕草や行動にも「大人の男の色気」があった。何て言うか、

 ブライトさん、相手が悪いよ

的な?

 ミライさん、男見る目あるわ

的な。

カムランとスレッガーじゃ、100:0間違いなしだもんな~。でもって死んじゃったからもうマイナスになりようがないし。「ソラで無くしたら大変だ」の「ソラ」が「宇宙」って脳内変換してたのも、僕だけじゃなかっただろうな~。「めぐりあい宇宙」と書いて「めぐりあいそら」と読めるのは、スレッガーが居たからだと言っても過言じゃないと思うわ。

そんな思いで、彼の死に様に胸を打たれつつ、物語は最終局面に。富野監督は昔からこういう「ダイジェストのような切り貼り」が得意だったと何かで読んだが、実際の原画は、映画のために描き下ろされたものが多くて、っていうか、

 映画のが遥かにかっこよくて、

何て言うか、シャアと池田秀一さんは、このIIIで永遠のイケメンになったと思う。何て言うか、そこまで僕の中のイケメンはV3風見四郎=宮内洋さんだったが、シャアに上書きされたというか、

 かっこよかったんだよなぁホントに。

一挙手一投足、全てが完璧で、、、

 書いていて、自分が「ガンプラじゃないガンダム」が凄く好きだったことが、改めて思い出されまくった。

ラスト、カツ、レツ、キッカに誘導され、爆発を抜け、みんなの待つランチへ向かうアムロのバックに流れる「めぐりあい」。

 最高過ぎて、言葉がなかったわ。

何て言うか、初めて聴いたときに感じた良さを「0」とするなら、クライマックスで聴いたときは「100」。全く同じ曲だとは到底思えない、震えが全身を貫いて、

 もう一回見たわ。

※当時の映画館は入れ替え制ではないので、見たければ朝イチからずっと居座り続けることが出来た。つまり、「席もほとんど空かなかった」

正直アムロはずっと好きじゃなかった。何つかかっこわるかったから。でもこのラストシーンのアムロはなんかかっこよくて、
※つまりは作画の力なんだけど
いろいろ受け入れたんだよな。

・・・

今劇場版ガンダムを見ても、そこまで楽しめない。特にモビルスーツ同士の戦いをかっこいいと受け入れられないし、あまりにも使い古されたフレーズや、古いアニメを感じさせるテンポの悪さに耐えられなかったりするから。

それでも当時の熱量は本当に爆発的で、それまで「ヤマトが日本のアニメの代表作」みたいな感じだったのを、一気に塗り替えた気がする。てか、冷静に考えても、ガンダムの話って、結構凝ってたんだよな。後発のZガンダムやエルガイムとかと比べてもだし、ヤマトや999と比べても。

 全てが小学生男子にフックしなくても、その一部だけで十分引っ張り上げるだけのトルクがあったと思う。

自分はあまりオリジンにピンと来なかった。安彦先生の原画は大好きだけど、「漫画家安彦良和」の絵はイマイチ好きになりきれなかったから。
※氏の魅力の多くは、その色彩感覚にあると思うから

今じゃプラモも作ってないし、「青い瞳のキャスバル」だっけ?スピンオフも結局見てない。でもだからと言って、ガンダムが駄作だったなんてことは微塵も感じないし、今「めぐりあい」を聴いても、しっかり当時の記憶が呼びさまされ、感情が揺さぶられるんだよな。

当時のガンダムは、間違いなく★★★★★だったわ。

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