アニメ・コミック

2017年5月19日 (金)

ゲド戦記

勧められた、というほどではないのだけど、「見てないのに否定するなよな」と言われて、「確かに」と思ったので見て見た。

 まぁ見なくてもよかったかな、と。

見始めて一番最初に感じたことは、

 「0.5秒長い」が頻出

ところによっては「0.7秒長い」と感じるシーンもあり、0.1秒でも長いだけでイラっとする僕としては、

 テンポが悪い。編集がタルい。無駄なシーンが多い。

実際見ていて「なんでこんなカットにこんなに時間掛けてるのか全く分からない」ところがかなりあって、違和感というか、完成度の低さ、才能の無さみたいなのが序盤から出まくり。それだけが吾朗のウィークポイントってことはないんだろうけど、カリオストロと比べると、

 100:0で悪い。

もちろんカリオストロと比べて「100:50」で悪いレベルの作品すらそこまで多くはないのだが。

そして、声優も違和感。もう名前も忘れた主人公の男の子と、ヒロインテルー。

 スゲェ嫌。

男の子の方はしばらくして慣れたけど、テルーは最後まで鼻につくというか、そもそも当時結構テレビに「歌手として」出てた手嶋ちゃんが、

 生理的に嫌いだったので、声とセリフも全く肯定出来なかった。

なんか、気持ち悪かった。ある意味声優として馴染みがないという点では、「君の名は」のヒロインの子にも通じるのだけど、あっちは全然良かったんだけど。

原案「シュナの旅」ということで、そっちが死ぬほど好きな自分としては、それを汚されるのがイヤで見なかった経緯があったのだけど、

 全く違う話だった。

どのくらい違うかと言えば、

 ドラえもんとエヴァンゲリオンくらい違う。

共通点は作者(監督)が日本人ということくらいで、あ、こじつけ的に言えば、

 主人公が情けないという点が似てる。そして、ゲド戦記とシュナの旅のどちらにも「ヤク:紺色の馬みたいな家畜」が出る。

そのくらいの共通点。てか、ドラえもんとエヴァほど似てないわ。

話自体よくわからないというか、

 あのドラゴンは一体何だったのか

 なぜあのじいさんは旅をしてるのか

 あのじいさんは「ゲド」って呼ばれてた気がするけど、「なぜその名前からゲド戦記」なのか

 女の子は何者なのか

 アクションシーンがほとんどなく地味過ぎる展開

 そもそもあの魔女がなぜ男の子を捜してたのかわからない。捜すんなら女の子の方じゃないの?

人間→ドラゴン、ドラゴン→人間もよくわからないし、本当の名前とか、、、千と千尋が大好きなワケじゃないけど、それにしても全然意味が分からない。教えたらどうなるのか、結果どうなったのか、なんでオヤジを殺したのか、なんで剣を盗んだのか、なんで王様が殺されたのに掴まらなかったのか、なんであんなに身軽で旅をしてこられたのか、魔法が使えるのは魔女だけなんてウワサが流れてるのに大賢者が存在するのも良くわからないし、

 見ていてしっくりするところがほぼなかった。

でも良かった点が二つある。

ひとつは、「最後まで眠らずに済んだ」こと。正直「早く終われ早く終われ」と思い続けながら見ていたけど、不思議と眠くはならなかった。そしてもうひとつ。劇中唯一好きなシーンが、

 テルーを影が抱きしめて、ほほを染めるシーン。

「いいね!」と思った。テルーが表には出さなかったけど、瞬間「デレる」感じがとても、「いいね!」と。キュンとしたわ。

てか王様殺しておいて普通に戻って来られるわきゃないと思うのだが、その辺もまるで「些細なこと」のように収めてたのも違和感出まくりだったな。王子様だから王様殺しても許されるとでも?なわけない。そもそも祖国が今どうなってるのか、

 臭いものにはフタ

って感じで一切触れてなかったからな。面倒だし、よどむから「触れなくて良かった」とは思うけど、でもスッキリはしない。そもそも原作からどの程度はしょられたりアレンジされたりしてこうなったのかもわからないけど、さすがにこのまんま「父殺しだけど普通にまた旅に出られる」ってことはないと思うんだけど。

クリス評価は前述のハグシーンが良かったので☆。他は全くダメだったな。でもある意味期待以上ではあったかも。期待値は0点だったからな。

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2017年1月14日 (土)

むすんでひらいて

数年前に1冊買ったか、アマゾンの無料で読んだかしたラブコメ、、、というかオムニバスラブストーリー。女性のマンガ家だけど、元々ネットマンガでアップされてたものらしく、特に女性向けという感じはない。と言うかむしろパンチラシーンが多いから男性向け。

一部を除き学園物で、登場人物はみなイケメンにかわいこちゃん揃い、、、は言い過ぎでも、特段ブサイクは居ない。「AはBを好きだけど、BはCを好きで、、、」みたいな横恋慕を中心としつつ、両思いや、幼なじみ、昔一度だけ会って、、、みたいな、言ってしまえばありがちな設定をキレイな筆致
※ちょっとだけ初恋限定っぽい
で描いている、

 普通の恋愛物。

ただ、ちょっと違うというか、僕好みなのは、

 ほぼハッピーエンド。

「片思い中心」なのにハッピーエンドに持っていくのはなかなか大変だろうなぁと思いつつ、嫌なヤツがほとんどいない&切ない度合いが結構強いラブストーリーなので、

 結構キュンキュンする。

・・・ゴメンウソ書いた。キュンキュンはしない。

 ニヤニヤする。

こっちがホント。昔っから好きなんだよね。とにかくこういう話が。いつも書いてる通り、案の定、これも、

 想いがクロスした時点で終~了~

なのがとてももどかしいのだけど、でもそのあとでほんの一コマだけだけど、エピローグがあるのは嫌いじゃない。つか、話の構成がちょっと変則的で、登場人物が10人居ても、それが順番に出て来るわけじゃない。AとBのエピソードのあと、CとD、EとFと続いたかと思えば、BとCだったり、再びAとBだったりして、

 普通に続きを読ませろよ!

って感じにかなりなったり。あと、男子目線と女子目線それぞれからそれぞれの気持ちで話が紡がれたりするのも新鮮かな。「みゆき」で、若松みゆきが考えてることは、結局ほとんど出てこないのだけど、本作ではしっかりそっちサイドからの機微も描いてくれているので、

 キャラクターそれぞれに対してかなり深い愛着と理解が出来る。

なので、「嫌なヤツが居ない」ことがそのまま「気持ちいい切なさ」に繋がる。一方では悪役のような役回りをしていても、当人の事情を知ると、「だよな、そんな悪いヤツじゃないと思ったよ」と、そっちサイドにもしっかり感情移入出来る。これは、常々僕が心がけている、

 ニュートラルな視点を持ちたい

という気持ちをとても汲んでくれる。唐突にゲームの話になるけど、作り手はユーザーにこう感じて欲しいとか、こう遊んで欲しいみたいな思いで作るわけじゃん?でもユーザーは、まずほとんどの場合自分の立場でしか感想を言えない。「もっとガシャの率を上げろ」とか「敵が強すぎる(もしくは弱すぎる)」とか、「(自分が新規じゃないのに))こんなんじゃ新規が付かない」等々。

 9割9分クソみたいな感想を書く。

でも自分はそうなりたくないと強く思う。作り手の気持ち、会社としての利益、先々へのロードマップ、全て考えて答えを出して行かなきゃならない立場の人間を、平気でバカにするヤツ、、、よく「35」という数字で非難することがあるのだけど、
※これは「偏差値35の大学卒」という意味らしい。

 貴様ら、高校も行けねぇ、中学でもぼっち&不登校、小学生未満の知能でバカにしてんじゃねぇよ。

もちろん僕にゲーム制作の経験はない。でもとりあえず社会に出て仕事して、苦情や感謝をそれなりに経験してる。

 クズどもが理解出来るとは思わないし、理解しろとも思わないけど、自分は理解したいと強く思う。

そう、相手の気持ちを理解したいと思う。ラブストーリーでも、どちらの気持ちも理解したいと思う前提で展開したとき、その機微に違和感があると、つまり、

 キャラが立ってないと、

凄く居心地が悪いというか、納得いかないものになってしまうのだけど、

 そうはならない。

そして、

 とにかく明智がイイ!

ぶっちゃけみんな好きなんだけど、明智のキャラが特に「今まで居そうで居なかった」、新鮮な男子で、ざっくり書くと、

女子の情報を逐一チェックしまくる変態。男子からはその情報をかなりあてにされつつ、幼なじみの女の子に毎度毎度罵倒されまくる、が当然その子は明智のことが好き、、、なのだけど、明智は別の子に気持ちが傾いていく、、、

文字にすると全然「かっこいい要素」が見えないのだけど、気持ちの線引きと、ジレンマがじわじわと流れ込んできて、(読んでる人みんなが好きになるとは思わないけど)

 僕はかなり好き。つか男子の中では一番かっこいいと思う。

女子もかなり魅力的。空手家ツンデレや、世間知らずのお嬢、前述の幼なじみは1年でバスケ部レギュラー候補になりつつクラスをまとめる元気娘、明智が好きになったのは内向的なマンガ家志望、、、みたいな。

初恋限定が大好きな僕だけど、あれよりもキャラの掘り下げがかなり深く、良い意味でも悪い意味でも軽さがない。でもだからこそ、各カップルのクライマックスは初恋限定と違ってしっかり「くっつく」ので、
※エロい意味じゃないよ?念のため。
とても気持ちよく読み終われるんだよな。

1巻~8巻で完結していて、メインストーリーは7巻で終わる。8巻はサブキャラのサイドストーリー的な物らしいけど、まだ読んでない。とりあえず7巻までの評価は★★★☆。女子より男子向きだけど、ハッピーエンドの片思い物が好きな人には、十分オススメ出来ると思うな。あ、ある意味桂正和の「I’S」とかが好きな人にもイケルと思う。あそこまでエロくないけど。

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2017年1月10日 (火)

初恋限定アフター妄想

※これは非常に「痛い」ネタです。あと読む前に必ず河下水希先生の「初恋限定」を読むなり動画で見るなりしてからにして下さい。ちなみにエロではないです。

 あの続きがどうにも気になって仕方なかったので、自分でちょっと書くことにした。

どんだけ好きなんだって話だけど、つまり二次創作ってのはそう言うもんなんだろうな、と。ほとんど初めてのことだけど、
※以前「ショーシャンクの空に」のラストシーンにセリフを振ったのが最初かな

 普通に楽しい。

ニーズがあると思って書いてるわけじゃないので、「寒っ」とか「キモ」とか思われても平気。つか直前まで遊んでた「辻堂さん」の影響がスゲェ出てる。

でも一応解説すると、

江ノ本慧(えのもとけい) 美人でスタイルがいいクラスのオピニオンリーダー的存在。劇中では金髪の巻き毛。3Kのイケメンに交際を申し込まれたこともあるが、共にする時間により、常々悪態をついていた楠田に惹かれるようになる。

楠田悦(くすだえつ) チビでブサイクなクラスのムードメーカー。江ノ本とは憎まれ口を言い合う悪友的な関係だったが、実は気持ちの裏返し。クライマックスでは他の男友達と3人で家出をし、海に向かって「江ノ本~大好きだ~!!」と叫ぶが、まんまとそれを本人に聞かれ、流れで江ノ本も気持ちを告白。晴れて両思いに。

 エロゲーじゃないので物語はここで終わるが、

巻末の作者コメントでは、楠田はその後背が伸びて、江ノ本はそんな楠田のことがますます好きになっていく、的なことが書かれており、

 ううっ、その頃の話も読みたかったぁ~!!

って感じで悶々としてたりもした。でも今回自分で書いて、なんかスゲェスッキリしたわ。脳内再生指数は7割くらいで完璧とは言わないけど、こういう展開がオレはスゲェ好きなんだなって思った。つかこういうの量産出来れば、「自分で自分の好きな話が作れる、自給自足体制」になるわけで、それはそれでちょっと魅力だよな。

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つきあい始めて1ヶ月。下校時刻のチャイムが鳴って、楠田が江ノ本に、

楠田「帰るぞ」

江ノ本「うん今行く」

楠田に向かって今日友達とどんな話をしたとか、授業がどうだった、テストがどうだったって話をまくしたてる江ノ本。楠田は上の空のように相づちを打つだけ。

江ノ本「んもう、楠田ったら、話聞いてるの?大体なんでそんなにつれないのよ!そもそも楠田は私のどこが好きになったのよぅ!」

楠田「そりゃあ、キレイでスタイルがいいトコだよ」

江ノ本の方を見ずに言う楠田。

江ノ本「え、、、あ、、、ありがと、、」

楠田「あ、あっとそこは、『見た目なのぉ』とか『エロガッパ』とかだろーが!何でテレてんだよ!」

江ノ本「え、だって好きな人がほめてくれたら、そんなの、、、そんなの、うれしいに決まってるじゃん、、、」

ほほを染めうつむく江ノ本。

楠田「あ、えっと、、、あ、でも見た目だけじゃねぇぞ!性格だってちょっとキツいっつーか、オレにだけキビしかったりしたけど、周りの連中から信頼されてて、面倒見もいいし、、、」

慌てる楠田、を急に抱きしめる江ノ本。

楠田「はぁ!な、何やってんだよ江ノ本!!こんなコーシューの面前で、オ、オマエ、、、」

パッと離れる江ノ本

江ノ本「ご、ごめん、あっと、えっと、、、私たちって、いつから両思いだったんだろうね~」

焦ってうつむきながら話を変える江ノ本。

楠田「んなこと知らねぇよ」

江ノ本「私ね、結構前から楠田のこと、好きになってたんだと思う。何て言うか、今思うと好きだからついつい気にしちゃって、それで、つい、、、」

楠田「(小声で)こっちは最初に会った時からだっての、、、」

江ノ本「え?何?よく聞こえなかった」

楠田「なんでもねぇよっ」

江ノ本「えー何ぃ?教えなさいよぉ!楠田のくせに」

楠田「なんでもねぇったら。そっちこそさっきはなんで急に抱きついてきたんだよ!」

江ノ本「え、・・・なんか、抱きしめたくなったんだもん、、、」

楠田「・・・ならしょうがねぇ、、の、、、か、、、?」

江ノ本「・・・」

楠田「なぁ江ノ本、」

江ノ本「なぁに?」

楠田「これから、、、よろしくな」

江ノ本「うん」

手を繋ごうとする江ノ本。手が触れた瞬間、

楠田「なんだよ急に!!」飛び退く楠田

江ノ本「だって今『よろしく』って言ったじゃない!」

楠田「言ったけど、それとこれとは別っつーか、、、」

江ノ本「なに、だったら楠田は私と手を繋ぎたくないの!?」

楠田「んなこと言ってねぇだろ!」

江ノ本「だったら、、、んもういい!楠田のバーカ」

そっぽ向く江ノ本。

そっと肩を抱こうとする楠田、、、だがバランスが悪くて変な感じに。

江ノ本「ぷっ、何楠田?もしかして、、、」

楠田「その『もしか』だよ、悪かったな!」

江ノ本「ごめん、あ、じゃぁ私少しかがむからさ、、、」

楠田「そんなこっぱずかしいこと出来るかっ!」

江ノ本「えーーだって今やろうとしたじゃん!ね、楠田!」

楠田「あーーーもう!どうせオレはチビでブサイクだよ!」

軽くキレてそっぽ向く楠田

江ノ本「ごめんってば、、、」

そっと楠田の肩を抱く江ノ本。

楠田「コレって、、、オレ、すっげぇ恥ずかしくないか?」

江ノ本「そんなこと、ないよ、、、楠田は恥ずかしくなんかない」

楠田「・・・」

江ノ本「・・・」

いつの間にか見つめ合い、目を閉じる江ノ本。

顔を真っ赤にして唇を近づける楠田だったが、途中で、

楠田「やっぱまだ早ぇぇ!あと江ノ本、おっぱい押しつけ過ぎ!」

走って逃げ出す。追う江ノ本。

江ノ本「何よもう!いい雰囲気だったのに台無しにして!このエロガッパ」

楠田「フケ顔に言われたくねぇよ」

江ノ本「いつまで私たちこうなのよぉ~(泣)」

・・・2年後

偶然同じ道を歩いてる時、楠田が、

楠田「あ、そうだ」

江ノ本「え、何?」

そっと肩を抱く楠田

江ノ本「え、何急に?」

でも全然嫌そうじゃなく、自然に身を任せる江ノ本。

楠田「なんか、急にしたくなったんだから仕方ねぇだろ」

江ノ本「だったら別にいいけど、、、」「!」

急に立ち止まる江ノ本。

楠田「なんだよ?」

江ノ本「楠田、、、キスして」

楠田「なんだよいきなり、、、」

目を閉じ、江ノ本より伸びた背を少しかがめて、キスをする楠田。

江ノ本「(満面の笑顔で)えへへ~」

楠田「なんだよ気持ち悪ぃな」

江ノ本「いーの!」

楠田「キスだって初めてじゃねぇのに」

江ノ本「ううん、この道で、楠田に肩を抱かれてからのキスは、これが初めてよ」

楠田「・・・」

江ノ本「・・・」

楠田「そう言や、そうだな」

楠田「てか慧、オレっていつまで楠田のままなんだよ?」

江ノ本「ええ!?だって、えっと、、、恥ずかしいじゃん。楠田は楠田なんだもん」

江ノ本「それともまた昔みたいに『エロガッパ』って言って欲しかった?」

楠田「なわけあるか!」

江ノ本「まぁそのうちね」

楠田「そのうちってなんだよ?」

江ノ本「そのうちはそのうちよぉ!もう!アンタも空気読みなさいよ!」

楠田「何をテメェ、、、、あ、、、」

・・・おしまい。▲▲▲。

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2016年12月29日 (木)

山田くんと7人の魔女~アニメ版~

エクスヴィアスのトラマラをする「お供」として、休日潰してちょうどよく楽しめる作品はないか、DTVのリストをめくる。

最初は洋画のシリーズ物(トランスポーターとか)にしようかと思ってたのだけど、たまにはアニメがいいかな、と。もっと言うと辻堂さんからの流れでラブコメがいいな、と。

で、「あの花」とか見たこと無かったし、それを探してたのだけど、見つかったのは劇場版だけ。で、次に目に飛び込んできたのが、

 以前ドラマ版をそれなりに楽しんだ「やまじょ」というわけ。

知らない人のために軽く説明すると、ヤンキーまがいの生活をしていた中学時代に決別すべく、自宅から離れた高校に通っていた高二の主人公の男の子が、「転校生」よろしく階段から一緒に転げ落ちた学年一位の美女が入れ替わる。しかしただ入れ替わっただけでなく、そのあと彼には特殊な能力が備わっていて、、、で、次から次へ出てくる7人の特殊な力を持つ女の子達やらその学園の最高権力を巡る争いやらをブレンドして、最後はハッピーエンドになる話。

 最後はハッピーエンドになる話。

特徴として、入れ替わるトリガーになるのが「キス」。元々は週刊少年マガジン連載だったみたいだけど、作者が女性ということもあって、

 男子×女子だけでなく、男子×男子のキスシーンがこれでもかと出てくる。

流れでBL臭も多分に含まれていて、野郎としては正直結構いたたまれなくなったりもするのだけど、

 ベースはモテ夫中心のラブコメ。

女の子それぞれに能力がある点も含め、以前見た「異能バトルは日常系の中で」に非常に設定が近く、
※主人公は中二病じゃないし、オリジナルがラノベとマンガの違いはあるけど

 まぁ普通にサクサク楽しんで見ることが出来た。

全部で12話。物語は見事に12話でキレイに完結するし、7人それぞれのエピソードもしっかりキッチリ描ききらなきゃいけないということで、

 話はめちゃめちゃテンポよく進んで行く。

正直ちょっと駆け足過ぎるかな、というくらいのテンポの良さなのだけど、それがむしろ余計なノイズ
※邪推みたいな
を差しこむ余地を消してくれて、「気持ちよく楽しい学園生活に身を委ねることが出来た」。

メインヒロインである白石うららは、優等生ながらもクラスメートからは孤立しており、イジメの対象になってる美人。感情を表に出すことが少ない、、、「けいおん!」で言えばムギちゃんのような口調&ルックスの子だったのだけど、

 この子の気持ちがほんの少しずつ主人公に近づいてるような気がしないでもない感じがまことに良く、

「異能バトル」のように最後の最後まで主人公の気持ちがハッキリしない&周りの女の子はみんな彼のことが好き、っていうのとは、ちょっと温度が違う。こっちは、

 両思いが成立してるから。

ただ、やっぱりラブコメの常として、「くっついて終わり」なのは正直残念。これがエロゲーだったら、このあと(エロシーンはともかく)アフターで、イチャラブな展開、バカップルなエピソードも見せてくれただろうにな~と。

作画のクオリティは極めて安定しており、特に崩れてるようなところはなかったと思う。製作はライデンフィルム。あんま聞いたことがないとこだったけど、テラフォーマーズとか最近だと「うどんの国の金色毛鞠」ってのも作ってたらしい。全然知らんけど。監督の宅野誠起はこっちの作品でも同様に監督なようなので、テイストがもし近いようなら、ちょっと見てみたいかな、と思った。

ちなみにドラマ版のヒロインは西内まりや。アニメとはかなり雰囲気が違う気もするけど、まぁこっちもキスシーンの多いドラマとしてなかなか楽しめた、、、ようなおぼろげな記憶がある。

12話で1話20分として4時間。オープニングやエンディングと絡めて展開するシーンとかもあったので、実際にはもっと長かったかな。

クリス評価は★★★☆。こういう話が見たかった自分にはとってもちょうどいい塩梅の作品でしたわ。つかドラマ版よりずっとスッキリ終わった気がするな~。

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2016年9月27日 (火)

言の葉の庭

新海監督の「君の名は」が良かったので、以前の作品も食わず嫌いだったのかも、と思って見ることにした。幸いDTVにあったというのもあるし、

 監督自身は今作(言の葉・・)もハッピーエンドだと捉えていたようだったし。

キャラクターは、君の・・と比べるとややクセがあり、訴求力が下がった感じ。でもだからと言って極端に悪いというほどでもない。背景描写も、比べるとかなり落ちるものの、「過渡期」だと思えば合点のいくクオリティで、書き加えるとするならこっちにはSF要素はない。ある意味ジブリにおける「耳をすませば」のような手触りと言えばわかりやすいかも。

 っていうか、スゲェ「耳を・・」っぽかった。

あっちはあっちで別の職人目指してた気もするし、
※あんまよく覚えてないけど

意図して似せたわけではないだろうが、印象としてはかなり似てた。

普通の高校生をしつつ靴職人を目指す主人公と、たまたま雨の公園で出会う年上の女性とのラブストーリー。コミカルな要素はなく、ともすればその「ウリ」は、新海監督の背景描写にあるのかなぁとすら思えたが、「君の・・」と比べて一番強く感じたのは、

 そこで終わりかよ!

という短さ。「君の・・」がラスト冗長に感じた真逆の感じというか、これがこうだったからあれがああなったのかなぁというくらい、最後が何か物足りないというか、「もうちょっとあっても」って感じだった。

 一応スタッフロールの後にワンシーケンス挟まるけども。

ただ、この映画のあと発表された小説版、漫画版では、物語はさらに進み、より明確なハッピーエンドまで描いているらしく、

 そっちが正解、、、だったのかなぁ

という感じ。っていうか、スゲェ下世話なことを書くけど、、、あと、ネタバレになるので興味がある人はここで読むのを止めて欲しいと思うけど、、、あ、

 クリス評価的には★★くらい。

そんなに悪くはないけど、君の・・と比べたら全然「全ての面で」物足りない。大江千里の「RAIN」を秦基博がカバーした主題歌も、悪くはないけどRADWINPSのインパクト、迫力には大きく劣るし、背景作画、人物描写、声優、物語、起承転結、テンポ、メリハリ、「全ての面」で「言の葉・・」が優っている点はなかった。

 なのでどうしてもこのくらいの点数になってしまう。

それを踏まえてなお「4点あるのか」と思い興味が沸くようなら、見てもいいと思う。ボリュームもかなり短めだし、、、
※君の・・が125分で、言の葉はわずか45分しかない。それを知らずに見始めたから余計にラストが寸足らずに感じてしまったのかも。つか構成的には「序破急」の構成だったと思うし。

で、ネタバレなのだけど、

 ラスト、抱きしめ合う二人は、あのまま部屋に戻って「言」ならぬ「コト」を致しちゃったんでしょうか?

というか、そうでなくとも、そこで「恋人同士」になったんでしょうかね。というか、

 そうじゃなきゃ先へ繋がらないんじゃないの?みたいな

 そんなことを、スタッフロール中に考えていたのだけど、、、

文字のキレイな最後の手紙を見て、「これはまだ恋人への手紙って感じじゃないよな、」って。どこか「先生と生徒の関係になってる感じ」がする。「男女の関係になってない感じ」がするな、と。

 感じだけだから分からないけども。

終盤いろんなことが明かされる学校のシーンとかでは、結構なマイナス、ストレスがあって、必要なシーンだと思いながらも、好きじゃないな、と。何をどう言えばとも思うけど、

 これでは売れないよな、と。

 僕好みではないな、と。

「見て損した」まではいかないながらも、オススメの度合いで言えば「君の名は」とは比べるべくもなく、描写のクオリティは確かに悪くはないけど、まぁ普通の作品だったって感じかな。

・・・

ちなみに「秒速5センチメートル」に関しては、「ハッピーエンドを望む人は見ない方がイイ」という感想を目にしたので、完全スルー体制です。っていうか、いつの世も、「障害のある恋」「叶わぬ恋」と、「ひかり輝く青春時代」ってのは、多くの人にとって魅力的なものであり、かつその結末は、今の世界ではキレイに気持ちよく幸せに終わって欲しいって思うもんなんだろうな、って思いましたわな。

ある意味ディズニーが常にハッピーエンドなのも、「それが望まれているから」だとも思いますしね。

もっとも、新海作品が「どのくらいの濃度でバッドエンド、ハッピーエンドなのか」は見る人に大きく依存するみたいではありますけども。

つかやっぱ15歳と27歳じゃ、肉体関係はないわな。これが20歳と32歳だったらたぶんいろいろ違ってくるとは思うけども。
※小説版のラストらしい。

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2016年9月23日 (金)

君の名は

世間を賑わす大ヒット作。友人Tが、

 「ハッピーエンドだよ」

と教えてくれたので見に行ってきた。ちなみに言われた翌日に行くあたり、僕もまだまだフットワークは軽い。つっても他にnori君もかみさんも娘も見に行っているわけで、周囲ではかなりの視聴率だ。

ちなみに
※まだネタバレには入らないのでご安心を。
まだ見に行ってない人に伝えるべきことは、

 これがアニメであること

 そしてハッピーエンドであること

 あと、満足度が高いこと

この三つだけだ。アニメであるが故に60歳以上の高年齢層にはオススメしづらいというのと、ハッピーエンドじゃない映画は絶対見たくないという僕みたいな人にもオススメ出来るということ。そして、思ってた以上に満足感の高い絵と音と話だったということ。

 もしまだ見に行ってない人は、ここらで読むのを止め、今からお近くのシネコンにでも車を走らせるがよい。

 クリスの評価は★★★★だ。

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ここから徐々にネタバレにも入っていくが、ぶっちゃけこの作品の評価が「満点だ」「満点でしょ?」「当然満点それ以外は認めない」という人は、僕の感想を「読むべきではない」。僕の中の8点は、かなり高い点数ではあるものの、満点ではない。この作品を愛する人の中には、そうした「わずかな減点」すら気に入らない人も居る気がする。もっとも、友人Tもnori君も、僕が感想を聞いた人はみな、

 手放しで勧められるわけじゃない

と言いながら僕に本作を勧めてくれた。

つまり、言ってしまえば「凄く良く出来た満足感の高い作品である一方で、不満点も多少なり存在する」。そんな作品だと僕は思うのだ。

・・・

不満点を挙げる前に、本作を見て感じた
※今も覚えている
ことを適当に思い出すままに箇条書きしたい。ここには悪いことは書かないつもり。

・絵がキレイ

・特に背景画がキレイ

・ただキレイなだけでなく、凄まじく枚数が多く、背景画だけで動きを現すシーンがとても多い。「4重スクロール」のように重ねて描写していたり、水彩のような映像なのにカメラが廻ったり。あれは、それだけの枚数を描いているか、もしくは水彩に見えるポリゴンで構築しているかのどちらかだろうと思うが、一見手作り感のあるアニメに見えて、その実最新技術の塊という感じが強くした。

背景画の素晴らしさには、その物量の凄さ、精緻さもさることながら、大量の絵の雰囲気の統一が図られている点もある。スタッフロールの中にそれらの統一感を調整するっぽい方がクレジットされていたけど、その人の手腕もかなりあるだろうなと思った。

・一方動画の方のクオリティも悪くない。が、こちらはむしろ「最大公約数」的な、マーケティングとリサーチのたまものという印象を受けた。キャラクターのデザインにはトゲがなく、見た人の多くが違和感なく受け入れられるもの。たとえば綾波レイのように一部の熱狂的なファンを生み得るデザインではないが、主人公二人のルックスを「好印象もしくは普通」とする割合は、たぶん9割を超えるだろうと思う。

あ、三葉は(特にポニーテールの時)サマーウォーズの夏希先輩と「似すぎ」って思った。別に何にも悪くないけど。

・声優も全くと言って良いほど違和感がなく、見る前は主人公の声が神木君であることを確認していたにもかかわらず、見始めてからそれが彼であることを感じたことは一度もなかった。

物語の中で、声優は声優であってはならないと僕は思う。登場人物はあくまでそのキャラクターであり、そこに二人のキャラクター:個性が同居してはならない。その点で本作はとてもバランスが良く、たとえば昨今のジブリ作品や、一部の日本語吹き替えの洋画のように、有名人や芸能人を使って結果クオリティを下げてしまうという愚行はしていない。

スタッフロールの中に長澤まさみの文字を見つけた時は、一瞬どころかしばらく考えても「誰が彼女なのか」がわからなかった。それほどキャラクターはキャラクターとして独り立ちしていたし、特に「一葉ばあちゃん」「妹の四葉」そして、ヒロイン三葉の「非常にイイ感じの方言」なんかは、聞いていて耳に優しく、ことあるごとににやけてしまう自分がいた。

 そう、本作には笑いのエッセンスというか、イイ感じの息抜きがある点もとても良い。

妹四葉と三葉の掛け合いも、主人公二人の立場が変わったことによるぎこちなさも、嫌味なく、上品な笑いとして場の空気を良くしてくれていた。序盤からそうした「見る者を意識した気遣い」が溢れていて、本作の満足感はどんどん加速していく。

高校三年生という多くの視聴者が経験のある青春時代を、大都会とド田舎という対局から描きつつも、どちらも良い所のように描き、ストレスを生まない構造も上手い。ともすれば都会は都会の、田舎は田舎の欠点が山のように描かれかねないと思うが、見ていてマイナスを感じさせないことにかなり腐心したのか、「見ている人の多くが憧れる二つの青春」として序盤からどんどん見せてくれているのがとてもイイ感じだった。

さっき背景画が素晴らしいと描いたが、その「描かれている内容」ももちろんその世界を盛り上げるために大いに役立っていて、大都会ではその時間の流れの速さを感じさせる「早回しカット」
※定点カメラで遠くから24時間撮り続ける、みたいなヤツ
に凄まじい描画
※あの数秒のカットだけで何人か倒れてるだろってレベル。っていうか、背景画だけで言えば、新ヱヴァをガチで超えていたと思う。
に圧倒され、方や田舎のシーンでのお祭りや、川のせせらぎと光のきらめきに、ゆるやかな時間と自然の美しさを感じさせた。

 ともすればあざとさすら感じるほどなのだが、見ているときは世界に入っているので全く気にならない。

一気に核心的な感想に踏み込むが、、、

 本作は商業作品として凄まじく深く濃い調査、研究、そして予算配分の上に作られた「売れ筋商品」だ。

キャラクターも、世界も、声優も、そしてキーとなる物語の上手さ、見たことがあるが、「見慣れているところまでは行かない」設定。
※あとから「時をかける転校生」という表現を聞いてなるほど、と。僕的にはキアヌ×サンドラブロックの「イルマーレ」を思い出した

ハッピーエンドであることも、それまでの新海作品を何一つ見る気になれなかった僕の背中を大いに押してくれた。というか、

 ハッピーエンドでなければ、これだけの売り上げは絶対に残せなかったはずだ。

そしてそれは、新海監督がこれまで創作活動をしてきて学んだ、「大いなる妥協」だったのかも知れない。

結局のところ、映画にしても音楽にしても、あとゲームにしても、「認めてくれる人がいてこそその善し悪しを語る価値が生まれる」。独りよがりで誰も良さを感じなければ、その作品は、少なくとも世に出す価値という意味では、ほぼないと僕は思う。そして、認めてくれる人が多ければ多いほど、それはそのまま監督自らを肯定することにも繋がる。

これまでの監督作品でもそれなりの評価は得ていた。しかしここからもうワンステップ上の数字、上の評価を集めるには、自らの価値観や「エゴ」を抑えて、広く世界に目を向けなければならない。

音楽にRADWINPSを使ったこともそうだろうし、
※一昔前だとちょっと考えられない違和感がありつつも、今のトレンドとしてはドンピシャなチョイスだろうと見ていて凄く思った。つかこれまでの彼らの楽曲には、嫌悪感こそ感じすらすれ、本作ではそれらが見事に世界にチューンされ、歌詞のあるなしに関わらず、雰囲気をとても盛り上げてくれた。

ある意味ガチガチのハッピーエンドにしたこともそうだろう。あと至極個人的かつとても「大事!」と思ったのは、

 旅館で奥寺先輩の浴衣がはだけて黒いブラがチラ見したトコ!

アレは本当に良かった!っていうか、「旅館に男二人と女一人で一部屋しか取れなかった」というシチュエーション、メンツを考えたら何も無くて全然問題ないし、そこに期待もクソもなかったのだけど、

 浴衣からのチラ見えは、それとは別!

あのシーンのためにブルーレイ買おうと思ったわ<言い過ぎ。

話が出たので少し触れるが、奥寺先輩と友人との3人旅行のシーンも凄く良かった。二人はただ友人として旅行を楽しむ一方で、主人公だけが悲壮感にまみれて彼女の村を探しまくる。旅行記みたいな気楽な楽しさが、シリアスになりすぎない緩衝材として機能していて、見ている僕らの気持ちを心地よくさせる。

 スゲェな、と。

また、軽く立ち寄った食堂のオヤジが、「二度も」車を出してくれて、その上おべんとうまで包んでくれたシーン。これも素晴らしく良かった。

 自分のふるさとを、凄く丁寧に心を込めて描いてくれた主人公に「何かしてあげたい」「出来ることは何でもやってやる」という気持ちになったとしても、何ら不思議はない。

 上手いな、と。

あと、見ていて感じた大きなことの一つとしては、「起承転結」が明確に意識されて描かれていたこと。冒頭で「アレ!?」と思わせ、その暮らしがブーストし、いきなり消失してからの、クライマックス。見ている側が特に意識して無くても、そのテンポの良さ、メリハリの上手さはしっかりと伝わっていて、

 作者の素晴らしい才能と凄まじい努力を感じた。

個人的には「序破急」より「起承転結」のが好きなんだよね。好みの領域だと思うけど。

とにかくそうした「売れ線」でゴリゴリに固めた本作は、まんまと大きな結果を残すことになるのだが、ここで声を大にして言いたいのは、

 「それで良し!」

ということだ。というか、僕は常日頃邦画を見ない。でもってマーヴルなどのアメコミ映画が大好きだ。お金が掛かってる映画が大好きだ。手が掛かってる映画が大好きなのだ。それは、

 お金を掛ければ掛けるほど、最大公約数的にお客さんを捉える必要性が増し、そして僕はその中心に居るのがわかる、つまり、

 そう言う作品こそ僕が求め、僕が楽しめる作品だから。

邦画だとそう言う点で、どうしても「センター」から僕がどんどん外れて行きかねないんだよね。浅野忠信使う感覚が僕には理解出来ない。

もちろん洋画全てが合格なわけでも、邦画全てがダメダメなわけでもないが。

ただ、

 だったらなんで満点じゃねぇんだよ?

って話になる。それは、

 以下僕が感じた「マイナス2点」部分。

正直、見ている最中はどんどん愛着と面白さが加速していって、

 「これはどう考えても10点の映画だろ」

と、

 「これはブルーレイ予約したくなる気持ちもわかるなぁ」

 「見終わった後立ち上がって拍手してしまうかも知れないな」

とまで思っていたのだけど、

 いざ見終わってみると、それほど拍手したくもならなかったし、手放しで「面白かったーーー」って感じにもならなかった。決してつまらなかったわけじゃないのに、なんでこんなに「納得してない」んだろう、と。サマーウォーズを見た時はもっと見終わった瞬間に強烈な満足感というか、達成感みたいなものがあったはずなのに、、、

 見終わった後軽く分析してみたところ、二箇所のマイナスというか、「気に入らない点」が浮かび上がった。ちなみにこれは「僕が」そうなだけで、みんながそうではないことは、昨日の友人Tとの長電話で確認済みだ。一つは、

 就活に苦労してなくて良くね?

二人が再会するのは、もうガチガチで見え見えだから何にも問題ないし、それに関してどうこう言うつもりはないが、再会し、再び恋に落ち、結婚し、、、という未来予想図を描くとき、

 彼が就活に苦労していることが、未来に対して一抹の不安を残してしまう。

そんなのイランだろと。奥寺先輩の薬指にリングを光らせるために、その「立場の対比」として不安定な状況を演出する必要性のために、「就活中」にしたのはわかる。でも、

 いくらなんでも代償として大きすぎる。

普通に就職して、普通に暮らして、でもどこか昔の自分に引きずられるような?仕事で軽く失敗するとか、モチベが上がりきらないくらいで十分だったんじゃないか、と。それなら再会後にやる気も出て、生活にも仕事にも「明るい未来」が見える。そしてもう一つが、

 歩道橋の上ですれ違わせなくて良くね?

「運命の赤い糸」として組紐を使っているのなら、そこであの距離の接触をしてしまうのは、「ヒヤヒヤさせるどころか、機能しないんだ、という絶望感を与えてしまう」その上、すれ違う電車や、最後の階段でのシーンで、

 なんでさっき気づかなかった?

って思ってしまう。実際、隕石のシーケンス終了後がやや冗長で、もっとスマートに、言ってしまえば「サマーウォーズくらい気楽に」キレイに終わらせた方が、「僕は」ずっとスッキリ気持ちよく終われたと思うし、それで十分満点の可能性が出たと思う。

 まぁエンディング曲に関しては、サマーウォーズ(山下達郎)の方がしめやかで「傑作のラストに相応しい」とは思ったけどね。

まぁ、

♪嬉しくて泣くのは 悲しくて笑うのは
 君の心が 君を追い越したんだよ

という歌詞はとても世界にフィットしてて良かったけどさ。

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他にも書きたかったこと、書こうと思ってたことがいっぱいあった気がするけど、パッと思い出せるのはこんなところかな。

 思ったよりずっと短くなっちゃったと思ったら、それでも281行目。意外と書いてた。

それほど言いたいことが多い作品だったってことかな。

ブルーレイは「今は買う気十分」だけど、発売の頃どう思ってるかはわからない。でもこの画質なら、

 (存在しないであろう)映像フィルム同梱とかがあったら楽しかったかな、とも。

もしそうだとしたら、一番高値が付くのはどこだろうな~、

 やっぱ奥寺先輩のブラチラかな!

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2016年9月 1日 (木)

ドラゴンボール復活のF

テレビでやってたのを途中から見た。最近はエクスヴィアスが死ぬほど面白いので、プライベートでは他の事をほとんどやってないので、スンゲェ短いけど触れていく。やってない人には申し訳ないと思うけど、まぁしょうがない。つかちょっぴり期待していたノーマンズスカイだけど、

 インディーズって聞いて大いに失速。

それじゃスチームにあるタイトルと同じかよ、みたいな。待ってればプレステ+に入ってくるのかも、みたいな。入ってきたら加入すりゃいいか、みたいな。入って来ないから加入しないけど、みたいな。っていうか、最近のプレステ+のフリープレイタイトルの魅力、無さ過ぎじゃね?みたいな。みたいなみたいなミタイナーーー!!

 ふぅ。

まず一番最初の印象。

 絵がキレイ、、、っていうか、線がシャープ。つまりはハイレゾ。

アニメのドラゴンボールというと、自分の中では結構前に止まっている。それこそベジータが大ザルになるかならないかくらいで、あまりのテンポの悪さに、

 もういいよ、そんな引っ張らなくても

って思って見るのを止めちゃったんだよな。本来5分でやる内容を1ヶ月くらい掛けてやってんじゃないの?みたいな。ややオーバーだけども。

でも、昨今の劇場作品は割と自由にやってるというか、キャラデザインを鳥山先生にやっていただいた上で、作画の質も必要十分なのだろうし、サンライズと比べたらマジメに絵作りしてる気がして、
※サンライズも劇場作品は違うのかもだけど。
好意的な感じで見始めた。まぁ漫画の新しいヤツは微妙だったけど・・

あと、声優というか、野沢さんの声にやや抵抗が感じられるようになったというのもアニメを見なくなった理由のひとつかも。お歳を召されて若い頃のような感じには出来なくなってるのは無理もないのだけど、なんだろ、

 水木一郎兄貴が、マジンガーZを歌うとき過度なアレンジを加えてしまって、旧来のファンはついて行けなくなってる感じ?

そういう感じがそこかしこで顔を出すようになった気がするんだよな。もちろん他の誰かに適役が居るとは思わないけど。そう言う意味ではあれほど大好きだった古川登志夫さんのピッコロも、「老けたなぁ・・・」って感じだったけど。そりゃ老けもするわな。30年以上やってりゃな。

話的にはヴィルス?ビルス?破壊神とかが居る頃で、つまりは新しい漫画の設定に準じた、初代ドラゴンボールとは違う世界の話って感じで、

 まぁしょうがないのはわかりますよ?

 とにかく攻撃に迫力がなさ過ぎるのが。

何て言うか、一番最初の悪い方のピッコロと戦ってた頃と何ら変わらないレベルのエフェクト。吹っ飛んでも岩をぶっ壊したり、穴が空くレベルで、

 おまえらの一撃ってそんななん?

何つか、今スカウターでチェックしたら50くらいなんじゃね?って感じのやりとりばかり。

普通の殴り合いに関しても、アニメのフレームが16枚なのか24枚なのかわからないけど、つまりはそれ以上のペースで殴り合えないわけで、

 僕ら攻撃力2の人間にも手や足が見えてしまうレベル。

そんなに進化してなくてよくもまぁゴールデンフリーザとか恥ずかしげもなく言えるよな、と。ずっと見続けてきた人たちには「これが文化だから」って言えるのかなぁと。もはやプロレスの領域なのかしら、と。

連載当時のドラゴンボールと言えば、一戦一戦に驚きとワクワクがあり、攻撃ひとつひとつに鮮度と工夫があった。だからこそ僕らはみなコミックスを待てずに週間ジャンプを買っていたのだし、鳥山先生の偉大さを今なお胸に刻みつけているわけだけど、

 やっぱ違うんだな、と。

つかマンガじゃ「ゴールデン」とか言われても、って感じだしな。鳥山先生あんまスクリーントーンとか使わない人だった気がするし。

楽しめてる人を否定するわけじゃないです。自分プロレスもダメな人なので。でも自分的にはかなり寂しい感じになってしまったりはした。最後のおまけでトランクスの未来みたいなのが映って、

 こっち方面でシリアスな物語を紡ぐなら、むしろ楽しめるかも

って思ったくらい。鳥山先生とは全く違うドラゴンボールワールドみたいな。もうね、ヴィルス様が甘い物が好きでどうこうってシーンが、

 あざとすぎて目も当てられないんだよ。まるで女子アナがお笑い芸人に持ちネタ振るみたいな感じで。

クリス評価(後半だけだけど)☆くらいかなぁ。オチが気になって見てたけど、なんかいろんな意味で白けちゃったしな。悟空が人殺しちゃダメでしょ。そこを絶妙に誤魔化してきたのが上手いとこなのにさ。

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2016年6月 1日 (水)

昔見た映画をもう一度見る「ヱヴァ破」

ゲームやりながらダラダラ見るシリーズなのだけど、

 ネタ不足もあって今日は特に短い。

つか「短短詐欺」かって話もなくはないのだけど、まぁ最近ずっと長めだからたまには短くてもいいかな、とも。

でもあまりに短すぎるのも何なので、全然全くちっとも関係ない余談を少し。

「Windows10の無料アップデート」がウザ過ぎて殺意以上の悪意がふつふつと湧いてくる。

なんなんだろうね、「ウイルスを13万件検出しました」の経験がある僕でも、ここまで悪性なヤツは見たことないって感じ。数日前に苦労して「もう出ないように」したつもりが、全然出来て無くて普通にまた出た。

 ゼッテーしねぇよ。

っていうか「32bitの7」を「64bitの10」にしてくれるんならやってもいいけど、絶対そうじゃないだろうしな。

一応7月末で無償期間が終わるらしいので、あと2ヶ月のガマン。つかOSホルダーはどんな悪行をしても実質免罪だからたちが悪いよな。ああいうのつるし上げに出来るようなスゲェ賢い人とかいないのかね。みんな心臓に剣突き立てられてるようなもんだから何にも出来ないのかな。

 意外と辛かった。
※唐突に映画の感想に入る。

何が辛いって、「基本ネガティブな話」。特に今までの三作、序、破、Qの中でも、ラブラブ要素が強く、ある意味ハッピーエンドっぽい感じで「明るい印象」があったのだけど、

 今見ると結構辛いシーンが気になる。

ダイレクトなアスカのシーンだけじゃなく、
※今見直してたら「死んでない」ことが明らかになってたね。当時は完全に死んだとばかり思い込んでたけど。
シンジがふさぎ込むいくつものシーンや、アスカのメンタルが弱いシーン、ゲンドウが冷たいだけで何かこう、

 こっちも凹む。

父親なんだからもちっと優しくてもよくね?みたいな感じになる。

ただ、それでも終盤の演出はさすがの一言で盛り上がる。っていうか、先日見た「バケモノの子」も大概CGとか作画をがんばってるなぁと思ってたけど、

 やっぱヱヴァは次元が違うな、と。

何て言うか、同じCGを使うにしても、バケが「CGでございま~す」な感じを残してるのに対し、ヱヴァのCGは、「CGも使いつつ手間もしこたま掛けてるけど、見てる連中のほとんどは気づいてくれねぇんだろうな~ったく」という、

 マニアの断末魔みたいなのが聞こえてくる。

かなりの枚数スクショを撮ったブルーレイ発売当時のネタ↓
http://cris-deepsquare.cocolog-nifty.com/top/2010/06/--1cee.html

だけど、今回見直したとき、「この時撮ってなかったシーン」が妙に新鮮に見えて、むしろそこに凄くフックしたりした。

冒頭でゲンドウが乗っていくローターとか、「スゲェアニメの作画っぽいけど、動きを見ると完全にポリゴンモデルで作ってるんだな」的な感じがしたり、パッと思い出せないけどささやかなカットひとつに、

 あ!オレこれ撮ってない!

って反応したり。イヤホント、「人類史上最強のアニメ」だと思う。その作画の労力に関して言えば。

 何つか、「いい意味での無駄使い」の「度が過ぎてる」感じなんだよな。

Qは「バッドなニオイ」が強すぎてかなり凹んだから、ぜひとも最後の「シン」は気持ちよくハッピーエンドにして欲しい。

 どこをどうすればハッピーエンドになるのかはまた別として。

っていうか破からQへの繋ぎとも言える「Qの予告」※実際は全く予告じゃなく「間の話」だったパートとかも、

 ちゃんと作り込んで一つの作品としてリリースしてはくれまいか。

何なら「4部作」だったけどその後2、3作スピンオフを作りましたとかでもいいからさ。でないと、

 Qのシンジがあまりにもかわいそう過ぎる。

つか、「ナディア」「トップをねらえ」のどちらもハッピーエンドなのに、なんでヱヴァはこうなんだよ!ってスゲェ思ったわ。

 いいじゃん、レイとくっついても!いいじゃん、アスカと浮気しても!いいじゃんミサトさんに大人の恋を教えて貰っても!いいじゃんマリといちゃいちゃしてるところをアスカにスゲェ剣幕で罵られても!

 っていうかわかった。オレはヱヴァ「シン」が見たいんじゃなくて、この子達が普通に笑って怒ってまた笑う「学園ラブコメ」が見たいんだ。

いっそのこと「エヴァンゲリオン」は出なくていいや。時代も現代の東京でいい、奥多摩とかでもいいや。奥多摩が何県かも知れないけど。

そこでドタバタな話を全26話くらいで作ってもらって、毎回最後に「黒バックの丸い穴がだんだん小さくなってシンジの泣き顔で終わる」コメディラストでいいや。「○○の巻」ってタイトルでいい。主題歌とかも「行くぞ強いぞエヴァンゲリオン!」みたいなのでいいし、歌うのは「水木一郎と堀江美都子のデュエット」でいいわ。

毎回アスカのパンチラとレイの胸チラがあって、トウジは番長でリツコは学園長、冬月は用務員で、ミサトは数学の教師。マリは一年上の先輩で、、、

 そういうの作れ!すぐ作れ!

っていうか、「数字取れる」と思うんですけど、いかんせん庵野監督が忙しくてダメなのかしら。

 「キルラキル」を「ヱヴァメン」でやって欲しいって感じとも言える。

あとそうそう、コレ大事、

 シンジとアスカ、シンジとレイのキスシーンが欲しい!

ミサトとはキスしてたと思うけど、レイやアスカとはしてない(よね?)。ヱヴァ破を見て感じた一番の感想は、

 シンジとアスカのキスシーンが見たい!

だったな。

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2016年5月30日 (月)

巨神ゴーグ

エクスヴィアスのトラマラをやるのに、前々から見直したいと思っていたゴーグを見ながらやることにした。

本作は1984年、僕が中二の頃放送してた安彦良和原作、監督、キャラデザ、作監のロボットアニメ作品全26話。当時我が家に来たばかりのビデオに、バイファムと平行して全話録画を慣行した思い入れ深い作品で、唯一(第16話くらいかな)一話だけ、下痢でどうしても録画開始ボタンが押せず、15分録り損ねてしまった微妙に苦い想い出のある作品でもある。再放送時に無事録画し、見ることが出来たけど、まぁ割と忘れたりはするわな。

アニメージュの付録には今では想像すら難しいと思われる、

 カセットテープに、サブタイトルがプリントされたインデックス

が付いていたことがあり、それをまんまと利用して録音しても楽しんでいた。というか、

 当時の安彦良和氏は、僕の中の最強アニメーター。

とにかく絵が上手い。絵が上手い上に、絵が上手い、その上絵が上手い。この人が作監をやっているだけで、デッサンの狂いや、

 色指定の甘さが一切なくなる。

安彦先生は「色使い」が凄く上手かったんだよね。「クラッシャージョウ」と並んで、僕の中では、

 特に話が面白い傑作アニメ

という位置づけだった。

あらすじ的には、太平洋沖に「地図から消された島」オウストラル島というのが、凄まじい速度で隆起し、そこにある秘密を巡って大企業と、それを研究していた博士の子供、その助手、そして現地住民やらなんやらを巻き込んでサスペンスタッチに仕上げたSF。

って感じ。ロボットアニメなのに最初3話全くロボットが出る気配がなく、でもキャラと声優、作画が素晴らしいので全然見られるという「安彦クオリティ」。ただ、再三書いてるけどこの作品で氏はいろいろと失うモノがあったようで、アニメからは大きく距離を置いてしまうようになる。
※そもそも仕事の早かった氏ではあるものの、いくらなんでも仕事が多すぎて、かつ私財からの持ち出しとかもあったと想像する。アニメ作りってお金掛かるんだよね。

でも、その甲斐あってかナディアのように「庵野監督が外注のクオリティが低すぎて泣きながらロッカーを殴りまくる」みたいなことはなく、全ての回、全てのカットでしっかりと丁寧で素晴らしい「絵」を見ることが出来る。特に動きのあるシーンでの人物のアップ作画は見事としか言いようが無く、

 なんでこんなに破綻しないでかっこいい顔を描き続けられるんだよ!?

って今見てもシミジミ思った。

キャラそのものもとても魅力的で、主人公の13歳の少年は純粋さを残しつつも行動力、決断力に勇気もあり、「強い」子。ヒロインのドリスはおもてだって彼のことを好きだとは言わないが、態度でそれを感じさせ、ヒールである大企業の御曹司を池田秀一がやってる時点で既に「つまらないわけがない」感じになっている。

声優は耳慣れなくともキャラが非常にかっこいい「船長」は、どこか「宝島の船長」を感じさせ、「頼りがいがありつつも裏がある」感じがメチャ良く出てた。

御曹司の元恋人であり、今は捨てられ、逆恨みしまくっているもう一人のヒロイン:レイディ・リンクスも素晴らしく、当時アニメージュで実施されたイラストコンテストの一位も彼女だったりした。つか安彦キャラの「色っぽいお姉さん」が魅力的じゃないわけがないんだよな。サービスカットもあるし。

アニメ自体はこの10年くらいの間に何度か「見直そう」としてたのだけど、最初の2話くらいを見てどうしても続けられなくなって、
※結局そこばっか見てるから飽きても来る
飛ばして最終話だけ見るとか、出会いのシーンだけ見るとかしてたので、

 今回はちゃんと全部見ようと、がんばろうと思った。

まぁだからこそ「ながら見」がちょうどいいと思ったのだけど。

今見てもそのクオリティの高さは格別で、絵、声、色、話など、多角的に評価が高かった。ただ、唯一テンポだけがやや古くさいというか、
※クラッシャージョウにも言えるけど
もう一声展開が早くてもよかったんじゃないかな~って思ったりはしたけどさ。

 でも通しで見て、いろいろ新鮮なところとかもあって、ホント良かったな。

今の評価は★★★くらいで、傑出して高いわけじゃないけど、見て損したとは全く思わないくらいは良かったな。あ、あと、当時はあまり気にならなかったけど、

 マノンさんがイケメン過ぎてちょっとびびった。

長身、ライトエメラルドグリーンの単発、オレンジ色の切れ長の目、世が世なら彼を中心に同人誌が作られてもおかしくないレベルの「強力なキャラ」だった。もっともだからといって池田秀一演じるロッドとBLになったりは、して欲しくないけどな。

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2016年5月 6日 (金)

和製スパイダーマンって、、、

僕らの世代だとかなりかっこいい特撮ヒーローだった。赤地に黒いクモの柄もさることながら、「壁を自由自在に登れる」という斬新さ、「空が飛べる」とか「力が強い」とかではない「唯一無二」のアイデンティティがかっこよく、自宅の狭い壁や「梁(はり)」に登ってスパイダーマン気分を味わったりした。

ヒデ夕樹さんの主題歌もかっこよく、スゲェ好きだった。当時は四天王(ささきいさお、水木一郎、子門真人、堀江美都子)がどうしても前面に出てて、歌手として認識はしてなかったけど、大人になってからヒデ夕樹さんの歌の良さを再確認して、オープニングだけじゃなくエンディングも大好きになった。

当時発売していたおもちゃも秀逸で、ワイヤーを貼って部屋を移動させたり、僕の記憶では初めて人形に布製のスーツを着せた物だったと思う。メチャメチャ欲しかったけど買って貰うタイミングがなかったんだよな。結構高かったし。

レオパルドンのデザインも、当時のロボットとしてはかなりかっこよく、「黒と黄色」の配色も、DNAに刻まれた「建機好き」を刺激した。顔もイケメンだったし。

ただ、

アレってマーヴルのスパイダーマンを知ってる人からしたら、「随分な出来(というか内容)」に見えたんだろうなと今になって思う。

アメリカ人とは似ても似つかない日本人体型。当時は違和感がなかったけど、今写真で見ると、スタイリッシュさとはほど遠い頭身の少なさに、貧弱な上半身。そもそもスパイディはマッチョなキャラではないのだけど、それでも仮面ライダーとかバロムワンとは全く異なる「普通の体」感。

 そいつが「なぜか」ロボットに乗って戦ってしまう荒唐無稽さ。

日本の子供や、そこに訴求するアイテムを創造するのが仕事だった日本のおもちゃ会社には様式美として認識されるものであっても、当時のアメリカンキッズが見たら、

 タイ人が描いたピカチュウやカンボジア人が描いたキティみたいな「強烈なパチモン感」に溢れて見えたんだろうな、と。

特に版権問題があったとは記憶してないから、その辺も「通して」あったのかな、とは思うし、実際マーヴルが世界戦略でリリースし始めるのは20年以上も後のことだから、

 世界各国に、レオパルドンのような異物が散乱してたりするんだろうな、と思う。

っていうかそう考えると、「実写版頭文字D」とか「実写版ドラゴンボール」「実写版シティハンター」「実写版ストリートファイター」なんかは、どれも「和製スパイダーマン」と何ら変わらないことに気付かされる。

その国でヒットしたかはともかく、視線の先にあるのは「他国のキッズ」ではない。あくまで対象に向けてマーケティングして仕上げてるわけで、むしろ、

 世界各国で普通に受け入れられるコンテンツの方が異質で「おかしい」のかも知れない。

もっとも、インターネットが普及して、カルチャーの垣根が壊れ、「潜在的に訴求される素質」があったユーザーから芽吹いていろんな国で「オリジナル」が認められるようになっていった可能性はあるけど。

そう考えると「バットマン」のタイツが水色から黒に変わったのもなんだかうなずける。当時のアメキッズは「水色のバットマンで必要十分」だったけど、それじゃあ世界には通用しない。当時はまだネットはなかったけど、「世界戦略」ってのはそういうもんなんだろうな、と。

話が大きくなっていくけど、

ドラゴンボールが世界中で受け入れられたというのは、もともと鳥山先生のセンスが「世界標準」をクリアする高いレベルの物だったんだろうな、と思う。別にマンガじゃなくてもいい。ゴッホだってダ・ヴィンチだっていいけど、

 みんながいいって言うものは、アレンジする必要もないし、アレンジされることが禁忌とされる。

・・・

たぶんもう和製スパイディみたいな変なのが日本で生まれることはないんだろうなと思う。「売る気なら」海外にも訴求すべきだし、今の日本でペイ出来るのは戦隊物とライダー、プリキュアの三枚看板だけだもん。

もっとも、「ゲーム出」のコンテンツはその限りじゃないかも知れないな。ポリゴン人形をブラシュアップした先にあるのは、たぶん「国ごとのセンスの垣根」を超えたものだと思うし、作り手もデザイン面であえて「日本人ぽさ」を残して「勝ちに行く」こともありそうだもんな。あ、それって結局世界戦略のデザインってことか。

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