映画・テレビ

2019年3月19日 (火)

ダークナイトライジング

 ※さすがに古い映画なのでネタバレあります

ノーランバットマン三部作の最後の一作。何年前の作品か覚えてないけど、ようやっと見ることが出来た。もう誰も感想を語る人は居ないだろうけど、僕にとっては今が旬なので気にせずに書く。

キャストは前作から概ね引き続きで、新顔はヴィラン役の人と、若手刑事、ヒロイン二人。ヒロインは仕事仲間っぽい子と、キャットウーマンのアン・ハサウェイ。若手刑事は、最初チョイ役かと思いきや、しばらく見てたら、

 あ、ルーパーで若かりし頃のブルース・ウィリスをやってた人だ!

イイ感じに活躍して、魅力もある。ルーパー以外で見かけないのはちょっと不思議かもってくらいの存在感だったけど、

 まさか彼がロビンだったとは!

この映画見てて一番驚いた。つか、

 全体的に面白かった!

ヒロインのアン・ハサウェイ:セリーナは相変わらず超美人だし、特に「一緒に逃げよ!」のセリフはキュン死寸前。「ああわかった」。俺の心のブルース・ウェインはゴッサム全員をほったらかしにして彼女とエスケープする計画成立!

かと思えばもうひとりのヒロイン:ミランダともキスしちゃってあまつさえ朝まで迎えてしまうジゴロぶり。前作の冴えない振られ役から一転して、

 今回モテキが来たなぁ、と。

話的にもそんなミランダがまさかの黒幕というのも意表を突かれたし、「いいね」ボタンがあったら間違いなく押してた。

相変わらずステゴロは見るべきカットはなく、
※では誰と誰のならよかったのかって思ったら、ジェイソン・ステイサム×ドウェイン・ジョンソンのワイルドスピードでのタイマンとかが「良かったわ!」って思い出された。悪役のベインも、「強そうではあるけど、強さを感じさせるカットは特になかった」と思う。

全体的にお金がかなり掛かってる感じで、破壊系のシーンの満足度もそこそこ高かったし、セリーナが操縦するバットマンのバイクが「水平に転がるところ」とか、思わずニヤリ。「それ、どんな仕組みなんだよ!」って感じ。あと普通に似合いすぎ。ウットリ大将。

最終的にバットマンがベインに勝つシーンがなかったのは、「それでいいの?」って感じではあったけど、
※あとベインの死に様もスゲェ中途半端だったし。「ホントは死んでなかった」ってあとから言えるような演出で
前作のストレスフルな展開とは意趣替えしたのか、前回のトゥーフェイスの悪行をバラしてしまうことも含め、完結編に相応しいスッキリした終わりだったのがよかった。
※ブルースとセリーナがイイ感じになってるのをアルフレッドが見て微笑むとか、ハッピーエンド大好きな僕にはたまらないご褒美だった

計画として「半径10km用の核爆弾」ってのは、なんだかおそまつな感じがしなくもないなぁと思ったけど、

 ゴッサムシティってちょうどそのくらいの広さなんだな

って思ったりもしたり。てか最後の爆発の規模からしたら「もっとずっと強力っぽく見えた」けどさ。

モーガン・フリーマンはあんま出番無かったけど、手堅い「仕事」をしてたし、ベン・メンデルソーン(※レディプレイヤー1の悪役)の出てきた瞬間から「小物な悪玉」な感じも良かった。

冒頭でも書いたけど、全体的に面白かった。

ただ、

なんだろ、やっぱり僕の中のヒーロー像、ヒーローの「ジャンプアップ」が欲しかったと言うのが本音の本音ではある。ドラゴンボールの悟空でも、V3に訓練してもらったスカイライダーでも、「一皮むけるシーン」がやっぱり盛り上がる。ドラクエでもダーマの神殿があるように、FF11でもサポジョブ取得があるように、

 ブルースがベインに「勝つ理由」が欲しかった。

仮に奈落から生還したのがミランダだけでなくベインもだったとしても、それはブルースだって同じ。「並んだ」に過ぎない。それにあそこを登り切ったからって具体的に強くなれるようには描かれてなかったはず。

 結局その点では最後まで「強いヒーローになりきれなかった」、「強いヒーローとして描かれなかった」感じが、ちょっとモヤっと残ってしまったと思う。

まぁ「バットマンは人を殺さない」という枷のせいで難しい部分はあるんだろうけど。

時間も165分と前作152分以上の長尺だったにも関わらず、全然眠くなったりもしなかったし、前述したロビンの下りとかもよかった。クリス評価は★★★。ビギンズと同じ点だけど、内訳的には、今回の6点のうち2点くらいアンの魅力&彼女とくっついたところ。彼女以外は、話も悪役も演出も「展開の好み」もビギンズが一番だったな。あとせっかく出てきた飛行機も全然かっこよくなかったしな。

 アンでキャットウーマン作ってくれればよかったのになぁ。

※ハル・ベリーも嫌いじゃないけど。ちなみにそっちは2004年。ダークナイトライジングは2012年。撮影当時のアンの年齢は推定28歳。アクションはスタントメインだったのかも知れないけど、彼女のキャットウーマンをもっと見たかったな。

ともかく、見て損したって映画じゃなかった。当時ダークナイトが合わないからってスルーしたのはもったいなかった。もしリアルタイムで見てたらもっとたくさんアン・ハサウェイの映画を楽しめただろうな~って思ったわ。

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2019年3月17日 (日)

ダークナイト

世間では本作によってクリストファー・ノーラン監督の名が広まり、遺作となったヒース・レジャーが助演男優賞を取ったりもしたが、当時から時を経て見直した今日も、僕のダークナイトに対する評価はほとんど変わらない。

 つまんなかった。

人によって映画を評価するポイントは全然違う。完成度という括りで見れば、ある程度は標準的なジャッジに近づくかも知れないが、評価には往々にして「嗜好」が含まれる。そしてその好き嫌いこそが、本人にとっての評価を最も左右すべきだと僕は思う。みんなが面白いと言ったからその映画は面白いなんてことはない。自分以外の全ての人が高い完成度に賞賛の拍手を贈ったとしても、自分が面白くないと感じたらそれは面白くないのだ。当たり前のことなのだ。

では何がそんなに面白くなかったか。

 主人公が置いてけぼり。

これはぶっちゃけヒース・レジャーのジョーカーが素晴らしいからでも、アーロン・エッカートの存在感が大きいからでもなんでもない。

 ただ脚本家がそう書き、監督がそう撮った。それだけのこと。

僕は正義の味方が報われない話が嫌いだ。善行を積むものがバカを見るのが大嫌いだ。自分が悪者になってもいい?バカなことを言うな。正義を行使する者には力が不可欠だろう。それはお金とか筋肉だけじゃない、信頼や社会的な地位も含めてだ。

 パワーレンジャーがどれほど街を壊そうと、彼らは一切責められなかった。

トランスフォーマーだってシンゴジラだって、悪いヤツを倒す為なら全てが許される。当然「許さない人が居る」ことも承知でそう思う。もし自分の肉親がヒーローに殺されてもそう思うのか?

 ヒーローはそんなことしない。

なぜなら、

 ヒーローはモニターの向こうにいるんだから。

そこに理由を持って来ることにイラっとする。そんなのはリアルでも何でもない。時代に即した監督のテクニックで、「それっぽいウソ」がより多くの人の心を掴んだってだけの話だ。

前回とキャストは違うものの、ヒロインが心変わりして主人公から離れてしまうのもとても気に入らない。主人公は常にかっこよく、強く、誠実で、そしてモテて欲しい。それこそが僕の期待する主人公で、気持ちいい展開だからだ。

末節の部分では、ジョーカーの存在も大いに気に入らない。彼は精神異常者で、理念や信念で動いてるわけじゃない。残忍ではあるが、それすらも「壊れているから」という理由で全てを押し切れるとでも思ったか。何が計画しないだ。

 計画なしで爆弾をあそこまで緻密に設置できるものか。計画なしで窓のシェードと双眼鏡を繋げるか。計画無しで人質にピエロの格好させて銃を持たせるのか。

 適当なこと言うな。「さも適当でいい加減で衝動的な犯罪者」を仕立て上げるのに、都合のいい設定で丸め込もうとしてるだけだろうが。

あのしゃべり方も表情も「オレは狂ってるからテンプレは通じねぇよ?」とアピールしてるようにしか見えない。まるで犯罪者が精神病患者を装って罪を軽くしてるかのようだ。

 ただ気持ち悪いだけだ。気持ち悪い演技が上手いわけじゃない。ただ、人のゲロを見て感じるのと同じような気持ち悪さだ。ジョーカーに対する憎しみや恐怖が湧くのでもなく、ヒース・レジャーに対する感嘆を抱くのでもない。ただただ「作られた気持ち悪さ」に辟易するだけだ。

 今作のジョーカーは、美しくない。

ジャック・ニコルソンが最高だったとは言わないけど、スーパーマンのジーン・ハックマンの方がずっと悪役としてしっくり来た。

ブルースがレイチェルの死に対して感情的にならないのも腹が立つ。確かにエッカート演じるハービィの憤りの強さ、ダークサイドに転げ落ちる理由付けの必要性を考えたら、過度にブルースが悲しんだりキレたりするのはおかしな感じになるのはわかる。でもこれじゃあ、

 全然ブルースはレイチェルのことが好きじゃなかったみたいじゃないか。まるで「過去の女」の死に向き合ってるだけみたいじゃないか。

辻褄を合わせるためにこうなったのもわからなくはないけど、だから納得出来るかって言われたらそんなわけにはいかない。つまり、

 脚本が好みじゃないって結論にぶち当たってしまう。

と言うか、

 一体何が撮りたかったのか、見せたかったのか、見る側の僕はこの映画に何を期待すべきだったのか、どう楽しむべきだったのかがわからない。

これは、同じノーラン監督のインセプションを見たときにも感じた。価値観のズレなのか、経験の差なのか、

 面白くない映画になっちゃってた。

戦車のような車も前作ほど惚れ惚れするシーンはなかったし、バイクは、飛び出した瞬間こそ「おおっ!」と思ったものの、障害物を破壊しながら走る意味がわからない。「壊すだけじゃ壊された物がまだそこにあるだろ」と思ってしまう。「壊すのではなく吹っ飛ばさないと」。

バットマンの秘密道具的な物も全然説明もなく、効果もピンと来ない。
※ビル内を透視出来るやつとか、撮り方が悪いのか「バットマンにその情報が伝達されてる感」が全然無かったし、携帯から居場所を探すのも、メカニック担当のモーガン・フリーマンが「辞表代わり」というには余りにも軽薄な扱い。あの装置の「重み」がない。見た目はカッコ良かったけど。

新しいスーツにした意味もわからないし、
※おもちゃメーカーに対する契約内容か?
剣とか銃に対する耐久力が落ちてるって言う割に、レイチェルと一緒にビルから落ちても平気なのはなぜ?

側近みたいなラミレス刑事があっさり裏切って「お金のためにレイチェルを誘拐する」っってのも「なんだかなぁ」って思ったし、

 ああでも、エッカートの「右目」はスゲェ良く出来てるって思った。初代ターミネーターのシュワルツネッガーとは比べものにならないそれっぽさ。あと全然終わらないなぁって思ったし。無駄に長ぇよ。

クリス評価は当時も全然だったと思うけど、今見ても☆。全体的にかなりつまんなかったな。好きな人の評価を否定するわけじゃないけど。

三作目はどうなんだろうなぁ。このストレスが解消されればいいけど、、、。

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2019年3月10日 (日)

バットマンビギンズ

なぜ今?って感じだろうけど、まぁ僕のブログだし書きたいことを書く。とりあえずの理由としては、

・数ヶ月前からネットフリックス入りして気になってた

・ダークナイトが凄く話題になったとき、それを見て「さほどでもないような」と軽い失望を抱いたのだけど、もしかしたらビギンズを見てなかったから、と言う可能性も出てきた

・インターステラー以来クリストファー・ノーラン監督に対する印象がかなり上向いた

・他のヒーローと絡まないのでちょっと落ち着く

・何より僕は「生みの物語」が大好き

こんな感じ。特に最後の「生みの物語」としてのノーランバットマンを、ダークナイトから見てしまったことで、ノーランバットマン全体の印象が濁ってしまっていたのかも知れない。

 ビギンズから3作全部見直すことで、いろいろと氷解し、さらに満足も出来るのではないか。

で、今は割とネタ不足なので、こりゃいっちょ見てやろうかいと。ノーランバットマンナンボのもんじゃいと。

 何が良かったって、情報がほぼほぼゼロになってたこと。

アーロン・エッカートが出てたような記憶があったり<ダークナイト、渡辺謙が出てたような記憶があったり<ホントにチョイ役、モーガン・フリーマンが執事だったような記憶があったりもしたけど、

 ほぼほぼニュートラルな状態で観ることが出来た。

映画を楽しむ上で最も重要なことのひとつが、

 その内容を知らないこと

だと思うのだけど、僕にとってのビギンズは、いくら昔の映画であろうと、既に評価が語り尽くされていようと、

 全くの新作と同義。

強いて言えば映画館で見た方がより100%に近い感想になったかも知れないけど、そこはそれ。下手にスクリーンの小さな映画館で見るよりは、家の50インチを1m20cm離れて見る方が迫力もある。

 果たして結果は、、、

 かなり面白かった!

やはり生みの物語を丁寧に描いてくれている点が何より素晴らしく、ティム・バートンのバットマン以上にしっかりと気持ちを重ねることが出来た。てかそもそもマイケル・キートンのバットマンは、、、というかブルース・ウェインは、

 感情を表に出さなすぎ。

ホントに(役柄として意図しているとは思えないレベルで)気持ちがわからなすぎで、プリンスの音楽を含め「雰囲気は」悪くなかったと思うが、
※特に紫タイツから黒づくめのニューデザインへの変更は、「上げ幅」がかなりのものだったし

 話自体はさほどでもなかった。

ただ、今回は違う。ただ両親を殺されたからと言うわけではなく、しっかり修行をし、なぜあんな基地が出来たのかも、ゴッサムという街がどんな街なのかも、端から端までしっかりじっくり描いてくれた。

 それによって、僕が映画の感想でよく書くような「なぜ?」と言うストレスがほぼほぼなかった。
※強いて言えば「親を殺されたのに悪人を殺さない理由」が弱いとも思うけど

また、キャスト的にクリスチャン・ベールはイイ感じにバットマンだったし、
※僕の知識では、マイケル・キートン以外はベン・アフレックしか記憶になかったのだけど、実際はヴァル・キルマーやジョージ・クルーニーなんかもやってたらしい。全然覚えてないのはたぶん見てないからと言うのと、

 バットマンはスーパーマンと比べて「素顔率」が低いので、役者の印象が残りにくい

ヒロインのケイティ・ホームズは、かわいさにムラがあるものの、

 乳首(もしくは乳首型ニプレス)が見える衣装で、イイ感じのサービスカット。

まぁそうすることで他の印象が相対的にかなり薄れてしまったりもするのだけど。

しかしそんなの目じゃないくらい好印象だったのが、

 マイケル・ケイン&モーガン・フリーマン

二人とも最近でこそ「ジジイ度」が行きすぎた感じになってしまっているが、当時(2005年今から15年前)は、

 今が旬と言ってイイほどに名脇役感爆発。

二人が同時にスクリーンに出てる時なんか、

 何て贅沢な絵だよ!

と思わずニヤけてしまったほど。勝手な思い込みかも知れないけど、名の売れた俳優は、そうそうスケジュールを合わせない気がしていたので、それだけで結構嬉しくなってしまった。

さらに完全に知らなかったのが、

 リーアム・ニーソン

こんなところにこんな役で!なんだか得した!

ゴッサムの街並みもとてもかっこよく、強いて言えば肉弾戦の殺陣がイマイチ美しさに欠けるなぁと思ったくらいで、

 総じて満足度の塊のような映画だった。

ただ、「満足」と「好み」には微妙な違いがあるのも事実。最終的にホントに点が高い映画と言うのは、「満足のソノサキ」に踏み込む「何か」があるものだと僕は思う。その点で、

 特に拍手をしたり、立ち上がったり、前のめりになったりはしなかった。

「思ってたよりずっとイイ」とは思ったけど、「とんでもなく良かった今まで見なくてゴメン!」ってほどじゃなかった。なので、

 クリス評価は★★★って感じ。

ポーラーと同じ6点だけど、中身は全然違う意味の6点。あっちはエログロの良さ、こっちは完成度の高さで差し引きそれぞれ同じ点になった感じ。

ともかく、これで気持ちよくダークナイト、そしてダークナイトライジングを見ようと言う気になった。1作目も見ずにダークナイトを見てしまったのは、

 タイトルが全然違うし、さらに言えば「バットマンビギンズ」は「バットマンフォーエバー」の続編だと思ってた。つまり、「見なくても大丈夫でしょ?」って印象だった。

結果ダークナイトから見て失敗したわけで、「今回は同じ轍を踏まずに済む」。もちろん、

 あらためて見た結果、「やっぱりつまんない」ってなる可能性は、ゼロじゃないんだけどさ。

・・・

つかこれ見てからベン・アフレックのバットマンを思い返すと、

 バットマンのイメージじゃねぇな

ってシミジミ思うな。アフレックは背が高すぎて、敏捷さを感じにくい。「小柄」までは行かなくても、せめてスーパーマンよりは俊敏な印象を与える体格じゃなきゃ、バットマンとしてはしっくり来ないよなぁって思った。なんでベイルがやらなかったんだろうな。
→監督が違うからイメージも違う。だからなんだろうけど

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2019年3月 9日 (土)

ポーラー狙われた暗殺者ほか

知り合いがオススメしてくれたネットフリックス限定映画。主演はマッツ・ミケルセン。007カジノロワイヤルや、ドクターストレンジの悪役が印象深い、ある意味ショーン・ビーンと被る俳優。年齢は53歳と僕より5歳年上なだけだけど、

 随分と年輪の深い顔立ちに見える。

ある意味リーアム・ニーソンみたいな。
※リーアム翁は66歳だからかなり上

50歳の定年があと2週間ほどに迫った暗殺者のダンカン(マッツ)の元に、最後の依頼が届く。しかしそれは雇い主が「定年前に死んだ場合は財産は全て会社のものになる」と言う契約に従って、彼を暗殺するための罠だった。

暗殺者としてのコードネームの「ブラックカイザー」がぶっちゃけかなりダサくて、正直もう少し気の効いた呼び名はなかったもんかと思ったけど、それ以外は概ね満足&納得のサスペンスアクション。

「R18」の指定通り、おっぱいも出るけど、それ以上にグロも多い。サムネイルにある「眼帯をしたマッツ」は、最初からそうではなく、

 後々「眼帯をするようになるステップ」が入ることを予感させたり、

殺し方や拷問の仕方が、007や96時間に通じるキツさで、そう言うのが苦手な人には断じてオススメ出来ない。てか、印象としてかなり「パクリ臭」もするのだけど、

 舞台のひとつである雪山の自然が妙に綺麗で、「ドラゴンタトゥーの女」を思い起こさせたり、

 殺し屋の女が「安っぽいマーゴット・ロビー」みたいでイイ感じにエロかわいかったり、

かと思えば最新鋭の殺人兵器?が出てきたり、悪役のデブがスゲェキャラが濃かったり、時々かすかな笑いが込められていたりで、

 思ってた以上に「普通の良さ」があった。

てかネットフリックスってここまでの映画を作り上げる財力があるんだなぁと感心してしまうレベルの完成度があり、監督も知らなきゃマッツ以外の俳優も誰一人知らないような作品だった割りには、

 スゲェ良く出来てた。

テンポもかなり良く、落ちもそこそこスマート。悪いヤツ(親玉以外にも何人も)の殺し方もイイ感じにオリジナリティがあって<コレ、非常に重要。さらに言えば名うての殺し屋と言うマッツのスキルもかなり鍛錬を感じさせるレベルの高いものだった。
※マシンガンに依存しない、でもただ剣銃を使うだけじゃないバラエティに富んだ殺し方はまさに秀逸

マッツ自身のルックスも、「悪玉でも善玉でもどっちもやれる」感じの仕上がりで、ダニエル・クレイグほどでないにしても、

 これ、かっこいいな

と思ったことが何度かあった。髭の中年紳士好き(つまりこれを教えてくれた知り合い)にはたまらない「マッツの裸」も多々あり
※主にケツ出し&スゲェ胸毛

 「裸で媚びてる」のが男性客だけじゃなく女性客も。

と言うのが、面白いチューンだなぁと思った。

クリス評価は★★★。話的には5点だけど、エロいシーンでプラス1点。休日気軽に見るサスペンスアクションとしては、十分過ぎるくらい満足出来る内容だったな。グロに耐性がある人にはオススメ。

・・・

と、ここまで書いた後ウィキペを見たら、

 トマト支持率20% 平均3.1/10点

とスゲェ酷評。「その気になればどんな作品でも失敗作に出来るということを証明している」とは、なかなかなコメント。

 でも僕は楽しめたので全然問題無い。

てかグロ過ぎるのとエロ過ぎるのがたぶんよくなかったんだろうな。あとマッツが無駄に裸になりすぎてるのも。

ともかく、トマトで低い作品が嫌いと言う人は、アカデミー賞を取るような映画が嫌いと言う人より多いと思うので、もし見るにしても期待は禁物ってところかな。

てか「ポーラー」ってそもそも何?

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●スイスアーミーマン

主演のポール・ダノは「どっかで見たことがあるような・・・」程度だったので、むしろネームバリューは助演のダニエル・ラドクリフの方が上。
※ちなみにポールは、トムの「ナイト&デイ」のサイモン役だった

無人島に流れ着き、あまりの孤独にもう自殺するしかないと決意した直後に、死体が流れ着いたのを見つける。この死体は、まるでスイスのアーミーナイフ(十徳ナイフ?)のようないろんな機能を備えた男だった。

あらすじ的にはこんな感じで、予告を見た限りでは結構面白そうだった。ろくにしゃべることも出来ず、動くことも出来ない死体:メニーと、孤独で死んでしまいそうだった主人公ハンク。つか無人島からは始まってすぐに脱出し、あとは流れ着いた海岸から人里を目指す話。

メニーは動けないので、かついだり引きずったりしつつ、でも口から飲料水を出したり、オナラで水上を移動したりする。

とにかくどんな結末になるのかが気になったので「スゲェがんばって見た」けど、ぶっちゃけ、

 見る価値ゼロの映画だった。

ヒロイン役でちょっとだけ出るのがメアリー・エリザベス・ウィンステッド。遊星からの物体Xや、ダイハードでマクレーンの娘をやったり、初期にはファイナルデッドコースターで主演だったりした美人。でもちょっと歳取った感アリ。

期待するのは、メニーがいかに多機能か、だったのだけど、実際は「単なる記憶喪失の動けない男」で、何を血迷ったか、ハンクは女装してまで彼に「人間の気持ち」みたいなのを思い出させようとする。

 どう考えても人間じゃねぇだろ、と思うのだが、その辺は一切触れず。

女装したり、いろんな小物を作ってパーティしたり。正直よくわからない。

 よく、と言うか全然わからない映画だった。

最後もハッピーエンドとはとても言えないし、一体誰が幸せになったのか全くわからない。

 予告の期待を返せ、と言いたくなる映画だった。

それでも何とか最後まで見ることは出来たので、評価は☆。でも一切オススメもしないし、予告も見ない方がいい。

 予告見ると本編見たくなるから。でも本編は「よくわからない」し、がんばって見た甲斐がない結末だから。

雰囲気だけで「良さそう」とか騙されちゃダメだってことを学んだよ。

・・・

調べたら「ポーラー」は極地という意味だった。・・・あんまよくわからない。

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2019年2月23日 (土)

アリータバトルエンジェル

うーむしくじったかなぁ、、、。

本作に関する情報は、実は直前まで「たった一度だけ見たCM」だけだった。

たった一度CMを見て、すぐさま「これは見てイイヤツだ」と思い、スマホのカレンダーにメモをしたのがおよそ一ヶ月ほど前。

僕ほどの強者≒老人になると、一ヶ月もあれば大抵のことは忘れられる。宇宙に行ったことも、三日前におねしょしたことも忘れられる。昨日生まれて初めて手術したことも、今朝津波で家が流されたことも、大抵のことはすぐに忘れられる。北海道で被害に遭われた方、冗談抜きにお悔やみ申し上げます。

つまり、僕は忘却のプロフェッショナル。いわゆる「忘プロ」なのだ。そんなのは誰もいわゆってないが。

ともかく、既にこの映画だどんな映画だったのか、完全に忘れ去っていた。たまたまこの一ヶ月同じCMを見ることも無かったので、

 妄想の中では、「フルCGだっけ?」とか、「キャラはズートピアみたいなのだっけ?」とかガチで思ってたくらいなのだ。

 何となく贅沢な映画だったとは思ったけど、、、

いつもならそれで何も問題無く映画館に足を運んでしまうのだが、今日は完全にたまたま、ふと空いた時間に、

 検索しちゃったんだよねぇ、、、

もちろん細かなことまで調べるつもりは全然無かったのだけど、

 ついウィキペとか読んじゃったんだよね、、、

 それを「しくじった」かな~って。

映画に限らず、小説でもゲームでもマンガでも、そのコンテンツが自分の好みであるのなら、事前情報は無きゃ無いに越したことはない。特に「クライマックスのどんでん返しが、、、」とか言うヤツはホント死ねばいいと思うし、ネタバレをしていいのは、僕が絶対見ないだろうものだけだ。

 こないだnori君に「スタンドバイミードラえもん」のあらすじを聞いて、

 「ああ、これは食わず嫌いせずに見ればよかったかもなぁ」

とは思ったけど、でも同時に「絶対見ない」とも思ってた。「風立ちぬ」も絶対見ないからネタバレして大丈夫だよ。え?最後飛行機がエイリアンの宇宙船に変形する話なの!?それはリターナー。駿ではなく山崎貴監督の方。ネタバレ失敬。

つまり、もし本作をCM見て「ちょっと見たいかも」と思った人は、そのまま見に行くのをオススメする。とりあえず見て損したって事はなかった、、、と思うから。全部ひっくるめてクリス評価は★★☆ってところ。そこまで良くはないけど、悪くもなかった。ただ、

 一切情報無しで見に行ってたら、+1点あったかもな~

とは思った。声優すらも知らない方が良かった。あ~失敗した。

・・・で、

とりあえず「見に行くつもり」の人に話せるのはここまで。あとは、せいぜいこれが「洋画」だってことくらい。んなのはCM見ればわかると思うけど。てかCMすらもあんま見ない方がイイと言えばイイ。だって今のタイミングだと記憶に残っちゃうから、いろんなシーンとかが。

 メカとか出るんじゃね?

くらい。そのくらいで抑えておこう。押さえるべきはそのくらいで抑えておこう。

で、次のステップ。「見るつもりはないけど、大きなネタバレなしなら、軽く感想を読むのはやぶさかでないぜよ?」と言う人向けの話。もしかしたらそれを聞いて、「だったら行ってみヨーカドー?」と思うかも知れない話をいくつか。

これは、元々日本のマンガが原作。原作は木城ゆきと。このマンガ家の名前を見て思い浮かぶマンガは、たぶん一つしかない。他にも描いてたかも知れないけど、僕はひとつしか思い当たらない。

 そう、銃夢だ。

銃に夢と書いてガンムだ。1990年代、僕がひとり暮らししてた頃、丁度ビジネスジャンプにハマってた頃に描かれたマンガ。主人公が女の子のロボットで、何か格闘技とかやってて、詳しいことは忘れてたのだけど、、、

 ついウィキペも少しだけ読んでしまった。最初の方だけ、、、

でもそれも見なきゃ良かったと思った。やっぱ物語は知らないなら知らないだけ楽しみが増える。

まぁ女の子型のロボットが戦う話で、総監督はジェームズ・キャメロン之介。監督はロバート・ロドリゲス彦。ロン之介の方はまぁ説明不要だと思うけど、ゲス彦はデスペラードとかレジェンドオブメキシコとかの「マリアッチシリーズ」の監督であり、スパイキッズの監督であり、他には特にコレと言ったものは撮ってない監督だ。まぁ言っちゃ悪いがそう大した監督ではない。ただ、

 3Dには一家言ある監督だったかも知れない。

なにせ赤と青のセロファンメガネまで使って立体に見える映画を作った男だからな。今考えたらホント皮肉抜きに大したものだ。

ともかく、お金もしっかり使って、実写とCGのブレンドで撮られたアクション映画だ。スケール自体は正直そこまで大きくはない。地球が割れたりはしないし、人類が滅亡したりもしない。ほぼ絶望しかけてる世界が舞台だけど。

で、ここでもし原作を覚えてる人が居たら、主人公の女の子の特徴がどうだったのか、ちょっと思い出して欲しい。本作とは名前が変えられているが、元々は「ガリィ」という名前だった女の子の特徴、、、

 おっぱいが微乳。ほかは一切思い出せない。

なるほどそれはそれで正解。でも僕が思い出して欲しかったのは違うこと。

 彼女は、、、目がとても大きかった。メガ大きかった、、、<ゴメン。

日本のマンガだから何もおかしなことではないし、スピルバーグのREADY PLAYER ONEのヒロインアバターだってそれ以上に違和感のある大きさだった。

 それをCGで再現している。

つまり、主演の俳優はローサ・サラザールという人だが、映画の中の彼女は、「彼女であって彼女ではない」。そして、

 そのクオリティが、「不気味の谷」に果敢に挑んで、ギリそれを乗り越えている。

「不気味の谷」とは、僕もこの1年くらい前に知った言葉なのだけど、要はCGがどんどん進歩していく過程で、例えば「ただの直方体」より「バーチャファイター」の方が遥かに人間ぽい。さらに「バーチャ2」「バーチャ3」とより人間ぽさは上がっていくが、

 あるラインを越えると、急激に「人間っぽくなくなる」谷にぶつかる。

例えばハムナプトラに出てきたザ・ロックことドウェイン・ジョンソンだったり、ターミネーター4に出てきたシュワルツネッガーだったり。つまりは「気持ち悪くてCGにしか見えない」「人間の偽物」を「感じ過ぎてしまう」現象だ。

もちろん劇中の彼女はロボットなので、ある程度は違和感が残っていても不思議はない。だがしかし、僕らが読んでいた銃夢の中の彼女、特にその表情は決してロボットのそれではなかったし、目が大きいだけで非人間的に見えるのなら、のび太だって悟空だって人間じゃない。まぁ悟空はサイヤ人だけど。

 実写化するなら、普通の人間に見えなきゃダメだったのだ。

で、その結果がつまり「ギリ越えてる」かな、と。

3Dメガネを掛けると全体的に暗くなるし、正直体調も万全とは行かない状態での視聴だったので、多少のマイナス因子は否めないけど、それでもちょいちょいかわいさを感じるレベルにはなっていたし、でも今元の女優さんの顔を見たら「全然違う」感じも受けることが出来た。

 「CGで描かれたリアルな人間」のレベルとして、本作のアリータはかなりのもんだと思う。

それに興味を抱くことが出来るなら、それはそれで観に行く価値があるかな、と思う。

まぁ20年以上のマンガのストーリーを覚えてる人のが少ないとは思うけど、話的にはたぶんそんなに変わってない。絵作り的にも悪くはないけど、正直READY PLAYER ONEほどのインパクトも興奮も無かった。ロボット同士の格闘シーンも、さすがにヒューの「リアルスティール」よりは動きまくるし派手だけど、

 牙狼の戦闘シーンと比べて極端に凄いとは思わない。

「殺陣」に関しては日本だってまんざらじゃない技術と文化が育ってるのだ。

てか、そのくらいの気持ちで見に行った方が、期待過剰にならなくていい。「あのアバターのロン之介が!?」と言う気持ちで行くと、たぶんちょっと裏切られると思う。てか全宇宙で誰一人「ロン之介」とは呼んでないとは思うが。

・・・

原作でもそうだったが、本作は最初から全ての真実が明かされているわけではない。だから、冒頭(第一巻)がアリータの本当の意味での生みの物語ではないが、それでも年頃の女の子っぽいルックスの彼女は、それに似合うちょっとした反抗期であり、笑顔や表情が豊かで、
※実際の女優さんは三十路過ぎだけど
気持ちよく話に入っていける。

マイナスの溜めもほとんど無く、イラ立ちを感じることもなかった。知ってる俳優は、一人見覚えがあった女優さんが居たくらいで、
※スタッフロールまで思い出せなかったけど、結果はジェニファー・コネリーだった。つか僕は彼女が出てる映画を「ハルク」「地球が静止する日」くらいしか見てなかったんだけど
他はホント知らない人だらけ。あ、父親役も見たことあったわ。調べたら007スペクターの悪役だった。あと悪役の一人エド・スクラインって人もタウとかデッドプールとかで見たことある人だったわ。忘れてたけど。

ともかく、いわゆる大物俳優はジェニファーくらいで、そこまで「既視感」にまみれることはなかった。

 が!

劇中レースのアナウンサーが「古舘伊知郎」だったのは、正直残念。いや、古館さんが嫌いと言うわけじゃない。むしろプロレス全盛期や、SASUKE黎明期のアナウンスは、今でも語りぐさだし、大好きなのだけど、

 もうテンションが低すぎて超タリィ。

なんで「こんな古舘伊知郎」にさせてしまったのか!キャスティングした人も「古舘伊知郎にアナウンスをさせる」なら、もっと徹底して指示をしてくれよ、責任持てよ、と。

 もっと振り切れまくった氏のアナウンスだったら、あのシーンが今の15倍くらい良くなったと思う。これはガチで。

まぁ好みの話と言ってしまえばそれまでなのかもだけど。あと字幕で見るつもりの人には全く関係ないことだけど。

僕は吹き替えの3Dで見たのだけど、4DXでもやってた。画面はみんなよりは前で見たけど、さらに前でもよかった。なんか小さいシールくれたけど、どこに貼れと?

予告は、スパイダーマンスパイダーバースというアニメが相当面白そう。あとX-MENの新シリーズ、メンインブラックの新シリーズなどがイイ感じに楽しみになったかな。

スタッフロールの後および途中に映像は無いので、始まったら席を立っても大丈夫。

以下最後にネタバレ反転。

 「完全に続く終わりだった。まぁ尺内でカタを付けるのは無理だと思って見てたから驚きも無かったけど

正直パワーレンジャーの方がだいぶ面白かったかな。てか、そもそも見づらい3Dメガネを掛けて映画館で見るより、家のテレビに近づいて見る方がいいと思った。迫力はそれなりに演出されてはいるけど、3Dってつまりは右目と左目に別々の映像を見せてるようなもんだと思うので、「掛け合わせた結果のクオリティは半減してる」と思うんだよね。精緻さが甘いというか。だから、興味が沸いたけどそこまでじゃない、って人は、レンタル開始後にブルーレイを借りるのがオススメかも知れない。

映画の内容的には「とても」ネットフリックスに入りやすそうな内容ではあったけど、20世紀フォックスはあんまネトフリと相性が良くないので、そっちは正直期待出来ないかも知れないな。

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2019年2月20日 (水)

パワーレンジャー

数日前からネットフリックスに入ってた、日本の戦隊ヒーローにインスパイアされた(たぶん)ハリウッド映画。レンタルにはまだ出回ってなかった気もするけど、僕がチェックし損ねただけかも知れない。てか、

 劇場公開時、CMを見てかなり見に行きたくなった記憶が蘇った。

ただ、当時はあまり大きなスクリーンでやってなかったのか、はたまた近所でやってなかったのか、結局スルーしてしまった。

なので、結構楽しみで、期待過剰気味だったのだけど、、、

 必要十分、まんまと期待に添う内容だった!

期待値が6点で、クリス評価は★★★☆(7点!)。多角的に好みの内容で、全人類が手放しで評価する映画じゃないかも知れないけど、

 オレは好きだから。

と胸を張って言える。まぁこの映画じゃなくても、「嫌いの場合」も、胸を張って言うけど。

まず一番最初の社名ロゴが「東映」から始まったのが良かった。「インスパイア」どころか「ガチの戦隊ヒーロー」だったのかって感じで期待が高まる。

つってももちろん日本人がやるわけじゃなく、外人さん
※白人♂、白人♀×2、アジア♂、黒人♂の5人
で、役柄上は全員高校生っぽい。

 それも結構イイ。

精神的にまだ成熟しきってない甘さも、「生みの物語」である本作にはピッタリで、戦闘技術の鍛錬と共に、精神的な成長も「嫌みじゃない程度に」描かれる。

 そこ、結構重要。

結局マーベルにしてもハリウッドのテンプレにしても、ことあるごとに「父子家庭」「母子家庭」。トラウマが無きゃヒーローになっちゃダメなのかって話であふれかえってて、さらにヒーローは「調子に乗るもの」みたいな?もちろん本作にもそう言ったエッセンスはあるのだけど、

 とても希薄。なぜなら、、、

 子供向けだから!東映だから!

結局子供に受ける為に面倒な設定とか要らないんだよ。わかりやすくてシンプルで、勧善懲悪の「ヒーローショウ」として、お金を掛けてキッチリ仕上げてくれればそれでいい。むしろそれで十分。

 本作はまさにそう言う映画。

ただ、生みの物語である以上、そこを粗雑に扱って貰っては困る。成長することも含め、子供が感情移入するのに最低限必要な部分は、しっかり順を追って描いて欲しい。

 その辺全て端折ったブラックパンサーとは大違い。

また、マーベルでもDCでもないオリジナルシリーズであるがゆえに、下手な関連付けが無かったのも凄くよかった。「オマエ誰だよ?」の疎外感がないだけでこうまでしっくり来るのか、と。まるでスタンドアローンのゲームのような一話完結
※続きは作ろうとすれば作れる終わりだったけど
のすがすがしさ。

 ヒーロー物として、およそやって欲しいことは全てやってた気がする。

また、キャストもとてもイイ。主人公はスゲェイイヤツだし、柔和な表情もリーダー向き。思わず、

 ジェイソンカッケー!!

と出たこともあった。ヒロイン2人も十分カワイイし、黒人のキャラも立ってる。アジアのイケメンも、「まさに宮内洋の役所」って感じで、チョイ悪。でもマザコン。

 まさに隙がない。てかイエロー(♀)がカレー好きという設定を強引に入れてくれても良かったかな、とも思ったけど。
※いざ入ったら空気悪くなったかもだけど

トレーラーの記憶が「面白そうだった」ってだけだったのもよかった。細かなところまで覚えてたらたぶんここまでは楽しめなかったと思う。もう、

 ほぼほぼ忘れ去ってたからこその満足感とも言える。

だから、もし興味が沸いたなら、トレーラーも見ずに、ここから先に僕が書くネタバレ部分も読まずに見て欲しい。ネットフリックスが無ければレンタルででも。

対象は、戦隊ヒーローが好きだった記憶のある男の子であれば誰でも大丈夫。僕みたいにゴレンジャーからバトルフィーバーJ世代じゃなくても、子供の頃ハマった記憶があればたぶん大丈夫。てか、

 パシフィックリムもパワーレンジャーも、同じく日本の子供向け特撮を下地に作られた作品なのだろうけど、こっちのが全然面白かった。

 いい意味で小粒で、だからこそやりたいこと、やるべきことをキッチリと洗い出し、商品としての価値が磨かれてた気がする。

決してスターウォーズやスタートレック、ジュラシックパークやインデペンデンスデイみたいな映画を目指してるわけじゃない。もっと言えばトランスフォーマーでもない。誤解を恐れずに言えば、アナコンダやジョーズ、スパイダーパニックみたいな、B級クリーチャー映画のような、「見る人が何を期待してるかわかってる映画」だったな。

以下ネタバレ箇条書き。

数行改行。見る気がある人は絶対読まないように!

ゴローさんは見られたかな?パシフィックリムに幻滅した人にこそ見て欲しいかも。

もちろん期待過剰になって結果こっちもガッカリ、はあり得るけど。

でもやっぱ僕は面白かったからな。

 見てない人は読んでないよね?

 最後合体してくれてチョーーーーースッキリした!!!!!!!!

もうコレが一番に言いたい。ありがとうと。やっぱ合体だろ、と。

戦隊ヒーローと合体ロボットは必ずしもリンクされてない。でも、この流れで合体しないのは、「無いだろ」と。

 何度トランスフォーマーにガッカリさせられたことかっ!

男の子として、巨大な獣型の乗り物が出てくるだけでも十分盛り上がるには盛り上がる。でも、ここはあえてそこにもう一枚欲しい!いや、本作ならきっとやってくれるはずだ!そう期待してジリジリと「待つ」感じが、とても心地よく、それを裏切らない展開に猛烈グッと来た。

 そこまでは6点だったのが7点になった瞬間だ。

少しずつ強くなっていく課程もメチャイイ。カンフーパンダもベストキッドもロッキーも、「鍛えてるシーンがあるからこそ強くなることに納得出来る」。あそこを端折っちゃ「絶対ダメ」なのだ。カット多めでなかなか強くなれないもどかしさがあってこそ、ソノサキに納得出来る。

 V3に特訓して貰ったからこそスカイライダーは強くなれたのだ。

また、雑魚戦闘員的な小型モンスターの存在も、「ぞんざいな扱い」でとてもイイ。大物だけじゃなく、一対多で戦う殺陣もちゃんとやる。

 その時前触れもなく、レッドの手が剣になってるとか、

 カッコ良すぎだろ。オマエだけズルいぞ!(笑

戦闘シーンの中に「採掘場」みたいなところがあったのもスゲェ良かった。

 東映の特撮と言えば採掘場。何なら「鉄球を振り子みたいに動かす重機」とかあっても良かった。

無駄なシーンと思えるところがなく、エピローグも「らしくて」良い。
※特にイエローが打ち解けてたのがニヤッっとした

さらに良かったのは、「悪者を宇宙までフッ飛ばしちゃったところ」。

 あんまあそこまでやらないよ?最近のマーベル連中は。

マーベルに限らず、悪者を「コテンパンにしちゃう」のは、ともすればやり過ぎな感じになりかねない。でもそこを「平手」と言う伏線回収で一蹴してしまうところが、思わずニヤリとしてしまった(^^。

結構な被害を街にもたらした点では、レンジャーたちも同じなはずなんだけど、それをバッシングする住人が居なかったのもいい。

 そう言うの、面倒だから。てか続編の導入とかでも要らないからそう言うの。

ガメラに両親が殺された、、、とかウゼェだけだから。気持ちよく悪者を退治したから賞賛される、それで十分だから。

さっきも書いたけど、マイナスの溜めがほとんど無かったのも良かった。導入で主人公が凹んでるところから入ったから、そこをさらに掘り下げるかと思いきや、

 おまえがリーダーだ!

の一言で押し切る感じ?その気になってみんなを説得しちゃう感じ?

 大好きだから、そう言うの。

もう面倒なところは端折る。大事なところはしっかり描く。それが誠に僕好みのチューン。

好きなシーンと言えば、主人公がヒロインをドライブに誘う序盤のシーンで、ヒロインが言う、

 「からかってんの? わたし本気よ?」

ってセリフもスゲェキュンと来た。本気じゃなくても本気になっちゃうだろ!

 逆に残念だったところは、、、

 音楽さえ良ければ+2点もあったのに、と。

決して耳障りではないし、雰囲気は十分あったと思うけど、でも記憶に残るような旋律ではなかった。クラッシャージョウの前田憲男さんや、ガンバスターの田中公平さんなど、日本で僕の好きなアニメBGMを作ってくれた人とかがやってくれてたら良かったのかなぁとも思ったけど、やっぱちょっと惜しかったな。

でも総じて良かった。面白かった。満足した!こういう映画がまた観たい。

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2019年2月16日 (土)

ヴァレリアン千の惑星の救世主

リュック・ベッソン自身がメガホンを取ったSF大作。何を持って「大作」とするかは人それぞれだと思うけど、

 とりあえずスゲェお金掛かってる感じはした。

時間もスタッフロール抜きで2時間10分と長尺。途中ダンサーが歌うシーンが冗長だった以外、特筆する無駄なカットはなかったけど、普通に長くは感じた。

主人公ヴァレリアン役は、デイン・デハーン。「クロニクル」でインパクトのある超能力者を演じ、アメイジングスパイダーマンのハリー・オズボーンをやった以外は知らない。ただ、顔を見ただけで「あ、」と思うくらいは印象深い顔立ち。

ヒロインはベッソンが好きそうなスレンダー美女。マーゴット・ロビーを薄口にした感じで、普通にイイ。ベッソン映画のヒロインはほぼハズレない。

あらすじは、、、

アバターみたいな原住民が住む惑星ミール。そこではエネルギーにも化粧品にも何にでも使える「パール」を、そこにしか居ない「食べたものを無限に複製することが出来る生き物」を使って年に数回増やしつつ、平和に暮らしていた。

ある日宇宙からいくつもの宇宙船や戦闘機が落下し、挙げ句の果ては惑星ごと滅びてしまう。

地球で言えば西暦2500年。何千もの異星人と交友するようになった地球人は、地球外に「α」と呼ばれる巨大なコロニーを建設。歳を追うごとに巨大化したαが、地球の重力に干渉しはじめたことを理由に、政府はαを干渉しない遥か彼方へ移動させることにした。

ある日主人公とヒロインは、そのαで極秘任務があると徴集される。

・・・みたいな話。上手く言えないけど、ザックリ言えば、

 宇宙戦争に巻き込まれた原住民が持つ無限に複製できるコンバーターを巡って一悶着※ただし裏事情てんこ盛り

そんな感じかな。

主人公ヴァレリアンはとてもチャラく、落とした女は数知れず。でも今一緒に居る同僚ローレリーヌに首ったけで、何とか口説き落としたい、、とか、

極秘任務の惑星では、VR世界と現実世界を物理的干渉出来るシステムが実用化されていて、それを使って二つの世界を行き来しつつコンバーターを盗み出すチェイスアクションとか、

政府の管理が及ばない「レッドゾーン」※スラムみたいな?に彼女が掴まったのを助けに行くの行かないの、、、

 相変わらずしっちゃかめっちゃかにいろんな要素をぶっ込みまくり。

CGの質は悪くなく、自然も雑多な人混みも宇宙戦闘もそれなりのクオリティ。印象に残らないけど音楽もそれなりに迫力があり、司令官の側近として出てくるロボットの近衛兵は、

 まるでグリフォンレイバーみたいなフォルムと黒光りで、かなりカッコイイ。

まぁ見た目ほど活躍するかと言われたら言葉に窮するけども。

ハッピーエンドだし、ストレスもほぼ無いし、やりたいようにやりたいことをやって作ったって感じが凄くする。つまり、

 リュック・ベッソンの映画が「好きな人なら許せるけど、嫌いな人はたぶん許せない」んじゃないかな、と。

「アーサートミニモイ」に似た印象があり、正直「お金は掛かってるけど、話とか展開が面白い映画と言うわけではない」。クリス評価も★☆って感じだし。こないだ評価が高かったウォリアー・ゲートのSF版を期待して借りてきたけど、あそこまでの完成度はなく、惜しいと言えば惜しい映画だった。

たぶん銀河ヒッチハイクガイドとか、ガーディアンズオブギャラクシーみたいな、「肩の力を抜いたSF」が好きな人なら、普通に許せる映画だと思う。10点満点で2点を期待して借りるなら全然問題はないはずだ。
※僕は6点を期待しちゃったのでちょっと残念だったけど

ホントはこのあと見たパワーレンジャーと二つで一つのネタにするつもりだったけど、あまりにもパワーレンジャーが良すぎて、分けることにした。なので今回は久々に「ガチで短い」ネタになっちゃった。

まぁそう言うこともあるさ。

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2019年2月10日 (日)

グースバンプス

見たい映画がほぼほぼ無くなるほどネットフリックスを利用してるクリスですども。もちろん僕が知らない見てないだけで、傑作はまだまだたくさんあるのでしょうけども。

本作は、「どうやらファンタジーっぽい」映画らしいと。「グース」は僕の中では「童話」という認識で、バナーを見る限り、伝説の生き物が原題に蘇ったっぽい雰囲気。

キャストは、ぶっちゃけ好きじゃないジャック・ブラックと、他は知らない。てか何でジャック・ブラックが嫌いなのかって見始めてから思い返したのだけど、

 ヤツは太ってる。そしてドヤ顔をする。

基本デブ俳優は好きじゃないのだ。何か自己管理が出来ないヤツが俳優とか出来るのかよ、って思ってしまうし、特にこのブラックに関して言えば、

 絶対自分のことをかっこいいと思ってるだろ、と言いたくなる表情を「よく(頻繁に)する」。

それが鼻に付く。見始めて最初はただの嫌な隣人だったのだけど、

 むしろそれだけなら嫌いになったりはしない。あの顔はまさに「嫌な役のがしっくり来る」と思うから。

しかし、

 終盤まんまと例のドヤ顔炸裂。あぁ~~~、、、、

と。やっぱこの顔が好きになれないなぁと。

ともかく、それ以外は至って普通。序盤、

 20回くらい10秒スキップしたけど。

テンポが悪くてマイナスの溜めが多い。10秒飛ばせば大抵の場合話に展開があるものだが、

 10秒後に、さらに10秒、その上で10秒、もっかい10秒、、、

そんなに飛ばしても全然話が通じてしまうってことは、つまりは無駄だったってことだと思うのだ。

 つまんねぇマイナスの溜めはイラネェから、と。

ヒロインはそこそこかわいく、主人公は高校生?あどけなさが残るベビーフェイス。奇しくも直前に見たベイビードライバーに近い印象。ただ、それ以上に印象に残ったのは、

 主人公の友達。

転校してきた主人公にいきなり話しかけてきて、彼女居ない感炸裂。背も低く、顔も個性的(悪いと言うより個性的。日本で言えばまさに柄本時生、、、を少し背を縮めて顔を上方修正した感じ)。要所要所で貧乏くじを引く役なのだけど、

 そのお約束感がスゲェイイ。癒される。
※最後ちゃんと報われるのもイイ<ネタバレだけど

物語は、母一人子一人で引っ越してきたお隣さんに、カワイイ女の子と「ウチにも娘にも近づくな!」と言う怖い親父。ある日何かいざこざが起こったと見て、助けようと忍び込んだ際、

 本棚にあった「たくさんの鍵の掛かった本の中の1冊」を開けてしまう。

するとそこから巨大な雪男が登場。逃げまくりながらも、最後パパが本を持ってきて再度封印。どうやらその本は、作家であるパパが特別なタイプライターによってずっと書いてきた物語のひとつで、他にもいろんなモンスターたちの本があるという。そしてその中の1つが、

 腹話術人形のスラッピー。

人語を解し、雪男が暴れた拍子に封印が解けてしまった。

スラッピーはパパに閉じ込められていたことを怨み続けていて、この機に乗じて他の本のモンスターたちを開放、パパを亡き者にしようと襲いかかって来る、、、

・・・なんか上手く書けないなぁ。でもそんな感じ。

モンスター達のCGは「ちゃんとしてて」、巨大なモノから小さなモノまで様々。途中クスリと出来るコメディ要素もあり、シリアス一辺倒ってこともない。最後も一応ハッピーエンドではあるし、キャストは一新されるものの続編も決まっている。

 序盤のテンポの悪さを除けば、十分普通に子供受けもするエンターテイメント作品。

キスシーンもちゃんとあるし、クリス評価もそこそこの★★くらいなのだけど、、、

 一点だけどーーーーしてもしっくり来ないところがあった。

超ネタバレなので、カギ括弧内を一気に反転する↓。見るつもりが無い人は読んでもいいと思う。そこまで傑作でもないし。

パパの娘、主人公が恋心を抱いたヒロインも、実は物語から出てきた存在で、"何度も16歳を祝ってる"と言う設定も理解は出来るのだけど、モンスターともども全て消し去った後、最後安易に復活させた結果、

 そのまま彼女だけ歳を取らないって流れになるの?

それで大丈夫なの?え?余計なお世話?それとも毎回本を書き直して1年1年歳を取らせていくつもりなの?え?え?

 それで幸せなの?

確かにパパに取ってかけがえのない娘ではあったけど、終盤めでたく彼女も出来て、今後はそこまで娘に依存することもなくなった。そうなったときに隣のヤローの為に娘を維持するのって、、、

 ホントにコレってハッピーエンドなの?

って思った。結構刹那的というか、一時しのぎじゃないのかなぁって。

 まぁ、今が幸せならソレでいいのかも知れないけど、、、。

ネタバレおしまい。見て損したって映画じゃ、無かったけどね。

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2019年2月 8日 (金)

ベイビードライバー

他のDVDで何度かトレーラーを見て、「結構面白そう」と思って借りた一本。主人公ベイビーは、両親を幼い頃事故で亡くした若者。弱みを握られた窃盗犯のボス"ドク"のチームの逃走用ドライバーとして、神がかり的なドライビングをこなす。ある日、行きつけのダイナーにバイトで入ったデボラに一目惚れ。何とか足を洗おうとするが、、、。

こんな感じのあらすじでいいんだろうか。

てか結構いろんな要素がてんこ盛りで、ベイビー本人はあまり見覚えのない俳優
※ダイバージェントに出てたらしい
だったものの、脇の二人が超大物のケヴィ・スペイシー&ジェイミー・フォックス。スペイシーはいつも通り「スペイシー役」だったけど、ジェイミーは「悪い方」のジェイミー。ホワイトハウスダウンの大統領みたいな「善玉」ではない。まぁ彼はどっちもこなせるけど。

ついこないだ見た「スクランブル」も、カーアクションを題材にしたサスペンスタッチの映画だったが、あっちがイケメンと美女メインだったのに対し、こちらは至ってマジメなサスペンス。アクション要素もあるし、ヒロインもかわいいけど、基本は、

 窃盗団から抜け出したい若者と、優秀なドライバーを手放したくないそのボスとのやりとり。

いわゆるベッソン系「スタイリッシュアクション」と言うより、きっちりとした脚本と、しっかりとした演技、卒のない伏線で丁寧に丁寧に仕上げた良作という感じ。軽さは一切無く、
※トレーラーやタイトルだけ見ると他のありきたりなカーアクション映画みたいだけど

 伊達にスペイシー&ジェイミーが出演しただけのことはあるな、と。

ヒリヒリした場面も少なくないし、かといってテンポの悪さにイライラすることもない。主人公のキャラ設定に「常に音楽を聴いてないと落ち着かない」という要素も、しっかりその理由、そしてその効果が活きていて、「上手いなぁ」と感心する。「超上手い!」ってほどじゃないけど。

こういう映画にありがちなハッピーエンドは、ワイルドスピードに代表される「気持ちよく大金をせしめてウハウハ」が多いが、本作はそれに対するアンチテーゼ的アプローチで、文字通り「キレイに」終わる。そこもかなり新鮮だったし、あまり見かけないメインのカップル二人の容姿がともに「誠実さ」を感じさせるところも、ある意味この物語にピッタリフィットしてたと思う。

 まぁ男の子の方はともかく、彼女の方は「普通に彼氏居るでしょ」ってレベルにカワイイ子ではあったけど。

トマトの評価も98%と非常というより「異常」に高く、名も知らぬ監督と主役の、ありきたりを思わせるカーアクションとしては、異例の好評価。

僕自身はそこまで超絶に高い評価ではないけど、
※面白かったし、キレイだったし、上手いとは思ったけど、
★★★は手堅くあるかなって感じ。てか、

 上手いんだけど、爆発力というか、「僕の中の6点を超えさせる何か」が無い感じ

だったかな。これと比較するのはどうかとも思いつつ、こないだ見た「ハードコア」の方が、インパクトも新鮮さも強くて、点数的には上にしたくなる内容だったかな、と。

短いので、ネタバレの感想を箇条書き。見るつもりの人はここで読むのを止めて、借りてこよう!トレーラーを見ると、いかにもカーアクション映画って感じに見えるとは思うけど、実際は「サスペンス:アクション=9:1」くらいの内容だったと思うので、「良く出来たサスペンス」が見たいと言う人にオススメかな。

・・・

以下ネタバレを含む感想箇条書き。ホントにタダの感想も多いけど。

・育ての親である口と耳が不自由なおじさんが凄くイイ。見た目や性格だけでなく、彼の存在のおかげで、ベイビーが「音楽を常に聴いていても口を見て何をしゃべってるかわかる」裏付けになった。それはつまり、常に音楽を掛け続けて居ても不自然じゃない設定を作ることにも繋がったし、さらにその音楽に対するこだわりを、亡くなった母親が唯一残してくれたカセットテープや、誕生日プレゼントにくれたi-Podに対するこだわりにも連動させた。

 その縦横無尽に巡らされた関連性にグッと来る。

・ヒロインがとてもかわいい。「コケティッシュ」ってこういう子のことを言うんだろうなぁと思いつつ、とても素直で、「闇がない」感じ。実際の彼女の人柄がどうなのかはわからないけど、映画の中で、「ルックスに違和感を感じるような演技」は全くなかったと思う。なんつか「イノセント」な感じ?犯罪の片棒を担いでる主人公が惹かれるだけの魅力がある感じ。

ウィキペを見ると、シンデレラや、舞台でロミオとジュリエットのジュリエットをやってたりする、「真性ヒロイン」。写真を見ると、なんだかオードリー・ヘップバーンにも似てて、
※本作では全然そんな感じはなかったけど
ここまでクリーンなイメージを出せる子はそうそう居ないな~って思った。

・一方で、窃盗団のひとりには、「お色気担当」も居て、
 ※つっても脱いだりするわけじゃないけど
 ある意味「ワイルドスピードの車と女」目当ての客にも多少なり「言い訳してる」感じはした。

・裁判の時、ベイビーを擁護した3人は、正直「厳しいなぁ」と思ったけど、あそこまで行くとしょうがないのかな、とも思った。実際彼は一人しか殺してない
※もちろん悪いヤツ
のだけど、同じグループの連中が大量殺人をしてるのも事実だし、どこまでがんばっても「無実の罪」にはならない。最後「彼女と大金を持ち逃げして」終わる選択肢もあったと思うけど、それをあえてやらず、きっちり罪を償って終わる選択をしたことを評価したい。その為には「厳しい」と思いつつもあの3人に擁護させる必要が、言い換えれば、映画のどこかで「擁護する余地のある3人」を作る必要があったってことなんだけどさ。

・ジェイミーのキャラも凄く立ってて、正直スペイシー:役名ドクがちょっとかわいそうだった。ジェイミーは「キレやすく、殺人も平気だが、仕事中はそれに集中するし、洞察力も凄くある」と言うキャラで、きっちり見てる側にもキャラが流れ込んできたのに、スペイシーの方は、最後「なぜか」友情を持ち出してベイビーを苦そうとする。

 オマエそんなキャラだったのかよ!

思わず突っ込みたくもなったが、彼は彼なりにベイビーを唯一信頼に足るチームメイトって思ってたのかも知れない。関係は脅しであっても、過去何度も何度も同じチームで仕事をやり遂げてきたと言う事実もまた真実。それがわかるのは、ベイビーがドクに「一切ドクに得がないとわかっていても、カセットを返して欲しいと直談判した」こと。一切話しが通じないレベルの「雇い主とドライバー」であるなら、あそこでお願いするより先に銃を出したと思うしね。

そう言う意味では、「上手く隙が埋めてあった」とも言えるかも。てかホント上手いなぁ。

・・・

何にせよ、ハッピーエンドで良かった。「面白い」とか「イイ」とかではなく、「キレイな映画」って感じだったな。

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2019年2月 7日 (木)

ハードコア

原題は「HARDCORE HENRY」。ネットフリックスの洋画。前からちょっと面白そうかもと思ってたけどスルーしてた。昨日ヒマだったので視聴。

あらすじは、、、上手く言えないなぁ。とりあえず、

 全編、ホントに最初から最後まで全編主観視点の「FPSゲームライクなアクション」。

主人公ヘンリーが水槽?の中で目覚め、促されるままに手術台の上に乗ると、左足のスネから先と、左手の肘から先が無くなっていて、しゃべることも出来ない。記憶もない。

女性の研究員みたいな人が来て、「私はあなたの妻で、今からちょっと痛むかも知れないけど、手足を付けてあげるから一緒にここから逃げましょう」、、、

 実際は全然違うセリフ。でもやってることはそんな感じ。

最後に指輪をしてそこから脱出。記憶喪失なのに、銃とかナイフは普通に使える。理由とかはわからない。あとそう言えば子供の頃の記憶がフラッシュバックする映像もあったけど、

 (見終わった今でも)全く意味はわからない。

どこから書いていこうかと言う感じなのだけど、間違いなく言えるのは、

 過去に例がない、、、と思う

と言うこと。スタッフロール以外は本当に全て主観視点。最後だけカメラがパンする、みたいな演出もなく、

 凄まじくブレブレで、下手したら吐くんじゃないかってくらいの状況でも主観視点。

ひっくり返ったり、吹っ飛ばされたり、ビルから落ちたり、車に牽かれたり(そんなシーンは無かったかも)、キスしたり(そんなシーンはない、、こともない)するのも、全て主観視点。

なので、

 ムチャクチャ見づらくてムチャクチャ疲れる。

何が何だかわからないような場面も相当ある。普通こういう時は「少なくない」とか「結構ある」みたいな表現をしがちだが、「相当ある」と言いたくなるくらい頻繁にある。

そこだけピックアップしたらもはや「クソ映画」みたいなもんなのだけど、存外そうじゃない。

主観視点ではあるものの、1カットで撮ってるわけじゃないので、テンポが悪くなる移動中とかはガンガン端折る。それこそ「ゲームのエリアマップが切り替わる時」のように場面が変わったりするし、あまつさえ、

 「スマホに表示された場所へ移動しろ」

と、もはや確信犯としか言いようがない「ゲームライク設定」も多い。

武器に関しても、通常の拳銃にはじまり、マシンガン、ショットガン、スナイパーライフルによる狙撃を楽しむシーンから、二丁拳銃、パイナップルを使った不可視攻撃、もちろんナイフで近接攻撃もあるし、さらにさらに、

 ラスボスは超能力者。

いろんなものをテレキネシスで飛ばしてくる。あと、主人公の協力者「ジミー」が、スタッフロールで一番上に名前が来る人で、

 あれ?この人さっきも出てこなかった?

と言う感じでいろいろサポートしてくれる。ネタバレなので詳しくは書かないけど。

場面の展開も凄まじく、ある意味作り手は僕と感性が近いのかも知れないと思うほどメリハリに飛んだ「絵作り」をしてくれていて、とにかく「ゲームっぽいシチュエーション」の連続。廃工場、ラボ、ジャングル、カーチェイス、飛行機、橋の上、ショーパブ、、、またそれぞれの出来がかなり良く、
※この場合の「出来」は「ゲームっぽい」と言う意味

ショーパブではちゃんとおっぱいも出るし、カーチェイスにはうるさい僕も、「これなら納得」という内容。てか、そもそも「車の上に飛び降りる」というありきたりなシチュエーションですら、

 「自分の視点」だと思うと話は別。

てか、コレ、、VRで見たらさらに面白いんじゃないの?って感じで、
※むちゃくちゃ酔いそうだけど
変な言い方だけど、

 実写版FPSのプレイ動画

を想像すると、むしろしっくり来る気がする。

正直ブレブレで何が起こってるかわからないシーンが多くて、さらに言うと「そのわからなさ」が結構惜しいと言うか、もったいなく感じた。せっかく天地がひっくり返るような衝撃でも、「何が起きたかカメラだけではわからない」。実際に体験したらキンタマ縮み上がるような場面でも、どうしても一歩引いて「見ざるを得ないわかりづらさ」がある。

 そこがかなり惜しい。

正直ストーリーが面白いかと言われたら、答えは「微妙」。でも目新しさ、メリハリ、テンポの良さなどは、バツグンに良い。過去ゲームを題材にした映画は枚挙にいとまがないが、少なくとも「FPSライク」と言う条件でランク付けするなら、

 本作が圧倒的大差を付けてダントツ一位だと思う。

かなりお金を掛けている反面、メジャーな監督でも俳優でもないからこそ出来る「やんちゃ」なこだわり。わかりにくかろうが、見づらかろうが、んなこたぁカンケーねぇ!俺が撮りたいのはこういう映画なんだよ!

 そんな声が聞こえてくるような「気持ちの良い映画」だったな。

クリス評価は全てひっくるめて★★★☆。かなり高い。途中までは3点か4点くらいだったけど、最後まで貫き通したことにむしろ敬意を表したくなったし、ただの2Dの映画で、ここまでアトラクションライクな「体験」が出来たことは、十分過ぎるくらい凄いことだと思う。

てか、第二弾があるならそっちもスゲェ見たいと思うし、例えばサメやエイリアンと戦うとか、ボクシングや空手が舞台とか、見せ方次第で十分「二匹目のドジョウ」が狙える素材だと思った。ただ、

 ブレまくりのカメラは、もう少しだけでも修正入れて欲しかったかな、とも思ったけどさ。

・・・

似たテイストで、邦画の「カメラを止めるな」がある。「1カットで撮ったゾンビ映画※実際はそれだけじゃないんだけど」で、低予算の割に凄く話題になったけど、僕的には正直あんまピンと来なかった。やっぱりカメラのブレは気になったし、プロットとして優秀なものなら、さらに大金を投じて仕上げた方がどうやったってより良い物になるのは道理だと思うから。

ハードコアは、かなりお金も掛けてる分、カメラを止めるなより贅沢な仕上がりにはなっていて、その差が僕的にはかなり好みでもあったのだけど、あともう一歩手間を掛けて、見づらいシーンをもう少し見やすく、
※例えば回転するところとかは、スローにして状況把握がしやすくするとか
してくれたら、言うこと無かったのにな~って思ったよ。

念のために言うけど、話自体はさほど面白くもないからね。そこだけは期待しないように。あと言い忘れてたけど、

 相当グロだから。

それが苦手な人にもオススメは出来ない。「R15」とかだった気がするけど、ぶっちゃけ「R18」でもイイくらいグロい。エロさはそこまでじゃないけど。

ともかく、「変わった映画」が見たい人で、グロに耐性がある人には、結構オススメ出来ると思うな。あとFPSを多少でも嗜んだ経験がある人とか。

あ、書き忘れてたけど、音楽も結構イイ。洋楽に詳しくない僕でも聴いたことがある(たぶん有名な)曲が何曲もあったし、スタッフロールの曲も嫌いじゃない。スピルバーグ辺りがリメイクしたら、相当凄いものになりそうな、そんな映画だったよ。

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