帝機マグナパレスその2
これはゴティックメード版のナイトオブゴールド。シルエットが大きく変わっていて、人に寄って好みは分かれるだろうし、僕自身二つを比べてこちらの方がかっこいいと言い切れるほどの思い入れもないのだけど、
でも相当かっこいいのは間違いない。
甲乙付けがたいと言うところ。
特に今回も使わせて戴いたアワートレジャー製のキットは、1/100スケールで97900円!いくらガレキが高いからって、
いつの間にそんなに値上がりしたんだよ、、、
と思わずにはいられない。ただ、
相当かっこいいのは間違いない※既視感
プレイバリューやボリュームという意味では、解体匠機のνガンダムやサザビーの方が上だけど、例えば原型レベルのクオリティで仕上げられる腕があるなら、決して法外な価格設定とは思えない。それほどまでに芸術性が高く、美しい。
美しいプラモというのは、デジラマにするのにとても心を揺さぶられる。単体でも十分素晴らしいものをさらに背景と合わせることでより高みへと昇華出来れば、デジラマンとしては、冥利に尽きると言うものだ。てか「デジラマン」って、、デジラマ職人というのがいくら恥ずかしいからと言って、、、まぁ良い。
ただ、このGTMというロボットは、どれもかなり繊細かつハイディティールで、トリミングするのも他のロボットと比べると相当に大変。今回は幸いメーカーの公式画像がかなり高画質だったこともあり、モチベ的にも、
「気合いを入れなきゃならない素材の方が、結果時間は掛かるけど満足度も高い」
ことが最近の統計でも明らかになっている。普段なら1時間前後でフィニッシュする作品が多い中、4時間掛けて仕上げたあおなさんのバルバトスの次が、
3時間掛かるGTMになろうとは、さすがに想定してなかったけど。
最初から大変だろうとはスゲェ思ってた。でも、
大変なヤツを作った方が満足感が高い(ことが多い)。
いいねはどうなるか全くわからないけど、、、
●背景
今回はシンメの素材だったので、モスク関連でシンメの背景を探す。角度は大前提。あとは荘厳な雰囲気と、やや暗めのプラモに合うもの。
シェイクザイード グランドモスク
は、過去ジュノーンやツァラトゥでも使った、「モスクの見本」のような建物。ただ今回は、始めてライトアップされた夜のものを使うことにした。
正面にあるひときわ大きなドームが、「ほぼ機体で隠れてしまう」けど、それはまぁいいでしょう。
●トリミング
絶望的に大変だと覚悟してトリミングスタート。特に白飛びしてる箇所が何カ所かあり、透明パーツもあったけど、ひとまずガンガンやっていく。
解像度が高いとその分かなり拡大して作業してしまうので、時間的にはムチャクチャ時間が掛かるのだけど、それでもその方がボケボケトリミングより遙かに楽しい。
トリミングには大きく分けて二つの行程がある。ひとつは元画像から切り抜く作業。背景色に溶けてるところは「深め」に抜くし、極力余白が入らないようにする。
そしてもうひとつが、背景に重ねて位置も決めたあと、「余白」を徹底的に消していく作業。
解像度が高ければ、消しゴムのポイントも大きくなるし、かなり細かいところまで「攻める」ことが出来る。一方「凄く細い余白」も出来やすく、これまた時間が掛かる。
この二つのトリミングだけで、
1時間半も掛かってしまった。
普通金網や樹木、鉄骨などの「手前障害物」を置く場合は、そのトリミングに地獄を見ることがあるけど、今回そう言うのが無いにも関わらずこれほど時間が掛かるとは。
最終的に不満足な出来になったら泣けるな~と思いつつ。
ちなみに今回は、最終解像度が「縦長で解像度5109*6386ピクセル」というかなり大きなものになった。理由は、
背景とプラモで少しでも解像度が高い方を活かしつつ、さらに今回は空も広げたから。
背景がかなり高解像度だったのを、さらに縦長のプラモに合わせて空を広げた為、
JPGにした最終出力で、ファイルサイズ19.71MB!
バカみたいにデカイ画像になってしまった。が、もちろん後悔はない。
●基本コントラスト
●基本色調
必ずしも順番は決まってないが、背景に対してしっくりいくコントラストと色調に寄せていく。夜間でブルーベースだったので、いつもならエレメンツの作業が全て終わってから行うフォトショップ7.0を使ったカラーバランスによる色調修正を、中盤で一旦切り替えて行い、
※アプリの切り替えは、実質液晶タブレットとメインモニターも切り替えるので、結構煩わしい
そこからコントラストを詰めていった。
もちろん保険で元画像は残しておく。
●ライティング
マグナパレスには、特徴的な「赤、緑、水色、青」のモールドがある。前回は日差し満点の日中画像だったので光らせなかったけど、今回は夜でもあるし、ちょっとイルミネーションっぽい雰囲気があってもいいかな、と、
割とカラフルめに光らせてみた。
ほとんどのモーターヘッドやGTMにはある「目」が、今回は無かったので、
※ヒサシに隠れてるアングルだった為
かっこよさのアピールがしづらいとは思ったけど、
完成してみればなかなかバランスが取れた仕上がりになった気がする。
●反射
日中ならば床に機体のシルエットが映り込んでいるのだろうけど、今回は夜ということ、あと、
角度的に水平からちょっと高い視点だったこともあり、
ただのシルエットでごまかしてしまった。
ここまで気合い入れてる作品なら、そこもがんばりたかったのだけど、
最初少しがんばってみて「絶望した」ので仕方なく手抜き仕上げに。
パッと見ほとんど見えない位置だし、ま、いっか、と。
ただ、機体によって「影になるであろう背景」は、ちゃんとコピースタンプで均した。出来てるかはともかく。
●カラーバランス微調整
●画角決定
エレメンツの作業が終わったので、7.0に移して調整。PCでの作業はこれで終わりになるけど、PC、つまり50インチのモニターで確認することで、10インチの液タブでは見つからなかった「アラ」が見つかることもある。
出来るならそのまま修正するけど、難しい場合は再度液タブに戻して修正。なかなか煩わしいけどしょうがない。今回もやった。
画角は特に横長を売りにする雰囲気ではなかったので、一気に縦5対横4に切って保存。この画角保存は、
PCではやらないことの方が多い。
一旦psdファイルで保存してしまったら、それはもう取り返しが付かないからだ。ただ、今回はただでさえ解像度がバカ高かったし、どう見ても横長の方がいいとは思えなかったので、インスタの縦長フィードにフィッティングして切った。
●フォトショップエクスプレス
スマホに移してエクスプレスでフィルターを掛ける。主立ったモノを全てジックリ見ながらチェックしたけど、元画像から良くなった印象がなかったので、ベースはそのまま活かすことにして、通常の補正フィルターではなく、グランジやライト、パターンなどのオーバーレイを掛けることにした。
オーバーレイは、言ってみれば「何かを描く」みたいなもの。つまり元の画像からは完全に別物になる。
※強めに掛ければ、の話
シンメ作品だったので、ソレ向けのがあればいいな、と思いつつこれもジックリ探す。ここまで来て、最後の〆となるこのステップで、
作品は良くも悪くも変わる。
幸い「これ、、、か!?」と言うのに巡り会うことが出来たので、無事加工作業は終了。
●画角決め
ここまででフィード用の素材は完成した。が、普段自分が見るのには、スマホ上での表示領域が狭く、正直物足りない。
横長作品の場合は画面を回転させてほぼフル画面にするが、今回は縦長ということもあって、
さらに縦長に画角をカット。
自分のスマホは、テレビよりさらに縦横比が細長いし、さらに言えばインスタのストーリーズで表示出来るサイズよりも細長い。つまり、
この状態で見ることが出来るのは、ほぼ自分だけ
※友人に送れば友人も見られるけど、GTMに興味がある友人は、残念ながらほぼ居ないので送らない。普段コラボしないフォロワーさんに元画像送るのもなんだかもったいないし
かなり惜しい気もしなくもないけど、
自己満足レベルは相当高いものに仕上がった。
クリス評価★★★☆ってところかな。
・・・
とにかくここまで時間を掛けて仕上げる作品、それも平日にこれを量産するのはキツいなぁと思った。
※22時スタートで1時過ぎに完成
でも、気を抜いてテキトー素材で作ったモノとは段違いの満足感があったし、1年前の、液タブも無かった頃の僕が作ったとしたら、今よりかなり時間も掛かって、「しっくりさ」も低かったと思う。大きく特別な進化は無かったかも知れないし、いいねは安定の三桁かも知れないけど、
※素材もマイナーだし
世界中の誰ひとり見たことがない写真になったのは、間違いない。
誰に評価されなくても、自分が評価出来る内容であるなら、
命の使い方は間違ってなかったんだと思う。
てか、
今日も今からこのペースで作るのか!?
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